五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

奈良時代を学ぶ

2011年04月26日 | 第2章 五感と体感


「写真:Parisパッサージュ巡り10・ギャラリーヴィヴィエンヌ」


私が長年学び、関わっている心理学の学びは、ロジャーズ、フロイト、ユング、エリクソン、エリックバーン等を中心に折衷主義を大切にしています。柱としているのはロジャーズの理論です。
そして、宇宙、地球上に起こってきた現象や歴史・哲学・宗教等を知り、比較考察を行いながら、自分自身の成育史を理論武装していくことをとても大事にしています。

心理療法の理論を学び、同時に自分の生まれ育った国の歴史を学ぶことに何の意味があるのでしょうか?
同時に、心理療法の理論を学び、同時に諸々な宗教、そして民族、民俗、歴史、風土、あらゆることを学ぶことに何の意味があるのでしょうか?

歴史は苦手、、、クラシック、演歌は嫌い、、、野球、サッカー観戦なんて、、、宗教なんてバカバカしい、、、等、

自分の周辺における現象や環境に関して、自分の興味の対象外の事柄に否定す心を持ちながら心理療法の(カウンセリング)の学びをしているとしたら、その人の世界をどんどん小さくしていきます。

「自己概念の固い塊の自分」と「不安を聴いてほしい他者」と向き合うとどうなるでしょうか・・・

心理療法、心理学、統計学的見地を学ぶだけではカウンセリングの学びは足りません。

「自己を知る」ことは現在の自分の感情や行動や思考を意識化するだけでは収まりません。
自分の成育史を意識化し、自分の祖先を知り、自分の祖先の祖先が生きていた時代を知ることによって、現在自分自身に湧き出している感情に裏打ちされたものを知ることができるのです。

カウンセリングの学びをしつつ、歴史(宇宙の始まり、生物の誕生、人類の誕生、DNA、有史以降の歴史)や比較文化、宗教を知り、そこから自己を知ることで何らかの気付きや再構築もされていきます。
何より、キャパシティーも広がります。

日本は八百万の国であり、日本人に古事記のアイデンティティが深層心理の素地として宿っていることは否定できません。仏教が中国から入ってきた頃にその調和を取るべく古事記が編纂され、律令制度が出来、鑑真和上が仏教の戒律を定めに奈良にやってきます。そして最澄・空海が密教を持ちこみ、日本の歴史が動き出していきます。そして、大事なのは万葉以前から信仰されてきた古層の神様です。今知られている霊場は、仏教や神道以前からその土地の人々に大切にされてきたところが多いのです。
このように、自分の祖先を掘り下げていきながら、自分の成育史と重ね合わせる作業をしていると、それだけで人生が終わってしまうかもしれませんが、魅力的なテーマなのです。

明日から一年間某勉強会で、いよいよ奈良の歴史を徹底的に学びながら思索を深めていきます。
短期的な勉強会は行われてきましたが、一年間を通して学習するのは初めての試みです。その期間で何が自分に見えてくるか楽しみにしています。

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