五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

傾聴で大切なこと

2011年04月16日 | 第2章 五感と体感


(写真:Parisパッサージュ巡り3・ギャラリーヴィヴィエンヌ)

相手がどんなに親しい人でも、関係性でラポールが取れていても、常にその人が発する言葉のそのままを受け取ることは、傾聴する側は意識していなくてはなりません。

傾聴者の解釈は、傾聴者自身の解釈であって、クライエントの解釈ではありません。

傾聴者は話す人の言葉を聴きながら、心の中でいろいろな思いが湧きあがりますが、口に出すことを控えることは、訓練の一つだと思います。

傾聴者自身が自分のフィルターを通して聴いていることを意識していないと、良かれと思って掛けた言葉が相手を傷つける要因となっていきます。

心を真っ白にして聴くことは、生身の人間である私達には不可能なことだと思います。
傾聴者が感じたこと、湧きあがった思いをいったん心に収め自分の概念を口に出さないということと傾聴者の思いを相手に伝えることの判断はとても難しいところです。

兎にも角にも相手がどんなに傾聴者にとってネガティブだと思う解釈をしていても、吐き出す言葉をそのまま受け容れることがとても大事な一歩なようです。

「あなたは、そのように思っているのですね」
「あなたは、そのように感じているのですね」

相手に何かを言いたくなった時、上記の言葉掛けをすることも、傾聴者が感情移入していかないための方法の一つのようです。

答えは、自分自身の内に宿っているのです。

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