五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ユングとチベット死者の書 3

2009年11月09日 | 第2章 五感と体感
ユングの原型論はチベット死者の書と切り離して考えることはできません。
ユングは人類学者エバンスが訳したチベット死者の書を読み、影響を受けます。

チベット死者の書は、
死を迎えた人が死を怖がったりしないように導く手引書であり、輪廻転生の思想から動物や餓鬼ではなく、再び人へ生まれ変わるよう導いてきます。

「生」と「生」の間にやるべきことは、ユングの言葉を借りれば、無意識の意識化といえるかもしれません。
人には必ず死がやってきます。執着してもこの世にとどまることはできません。

輪廻転生の死から生への段階において、いろいろな行程を体験していくそうです。
その行程と修行は、本を読んでくださった方がよさそうです。

亡くなった人が、死の世界で最初に見るものは自分の意識そのものだそうです。
そして、自己を投影した意識を受容するところからはじまります。
現象に囚われ、大脳が変えていく幻影に惑わされ、執着してはならないそうです。
そこで、自分の前に現れるたくさんの仏の中から、たった一つの仏を選びます。

まさにフォーカシングの技法です。
しかも、ロジャーズの理論にも繋がります。

再び生へと導かれるまでの49日間、この導きは続きます。

さてさて、ブログに書くには限界がありますので、この続きはワークショップで。

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