散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

八幡市

2020-06-06 | Weblog
仕事で京都に行ったとき、急いで帰る必要がなければ寄り道をしてしまう。京阪電車の八幡市駅は、
昨年の秋だったか石清水八幡宮駅に改称されて、そこから乗り換える男山ケーブルも石清水八幡宮
参道ケーブルとか、確かそんな名前になっているはず。石清水八幡宮に行きたい人には、八幡市や
男山よりそのほうが便利に違いないけど、以前の名称を知ってる人は混乱する。



その石清水八幡宮参道ケーブルには乗らず、八幡市内を歩いたとき、駅からも見えている航空神社
に寄ってみた。和風なのか洋風なのか判然とない不思議なたたずまい。ゴム動力プロペラ式飛行機
を発明し、明治24年(1891)4月29日に飛翔実験に成功した二宮忠八が大正4年(1915)に建立、
みずから神職をつとめて航空受難者の鎮魂と航空安全を祈願した。



有人飛行を模索した忠八は陸軍に研究採用を願い出るも却下され、薬品研究で資金を作って有人
飛行にチャレンジするのだが、明治36年(1903)ライト兄弟の有人飛行成功のニュースに触れて、
とうとう飛行機研究を断念した。(そして航空神社を建立した)



昭和11年(1927)に没した後、次男の顕次郎が昭和30年(1955)に神社を再興し、平成元年
(1989)に全面改築して今日に至るということらしい。エンジンやらプロペラやらが展示されて、
飛ぶにちなんだゴルフのお守りなどもある。



そこから少し歩くと、こちらも昭和に再興された「らくがき寺」こと、単伝庵がある。約60年前、
走り大黒を祀る大黒堂を建てるとき、いろんな人の尽力を得たのでみんなの願いごとを大黒さんに
みてもらおうということでお堂の白壁に何でも書いてもらうことにした。



それで「らくがき寺」というわけ。白壁は年末に塗り替えるので、書き込む場所がなくなることは
なさそう。絵馬と同じようなことが書いてあり、けっこう整然と文字が並んでいる。



長文で恨みごとを書いた絵馬がどこの神社にもあるものだけど、そういうのはなかった。わりと
シンプルな願いごとが多かった。



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