散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

マチュピチュ

2016-03-12 | Weblog
マチュピチュも今日は雨だった。ふもとの町から遺跡まで、30分か40分ほどでのぼるバス
に乗るにも、パスポートのチェックを受けないといけない。それだけ遺跡を大切にしている
んだろうなー。(窓越しに撮ってるから画面がゆがんでる)



こんな霧の中、ガードレールのない九十九折をのぼるバス。ときおり谷底がみえると怖い。
高地ジャングルなので耕さなくても植物の実りが得られるとかで、マチュピチュを発見した
ハイラム・ビンガムが1911年にこのあたりを訪れたとき、廃墟になっていた遺跡で2家族、
家畜を放し飼いにして暮らしていた。いまもきっと、山の中にそんな家族がいるだろう。



ポンチョを着用して雨のマチュピチュ、霧のマチュピチュを歩く。遺跡に入るときにも当然、
パスポートを提示する。このポンチョは木曽路を歩いたとき以来、たぶん10年ぶりくらいに
着たんじゃないかなー。



ウサギがいた。ウサギだ、ウサギだと観光客が騒いでるから、ズームして写真に撮ったら
どうもリスにみえる。ウサギにみえなくもないけど、リスっぽい。



太陽の神殿。きっと屋根は植物を葺いたんだろうなー。あっちの窓から太陽がみえるときは
冬至で、右側の窓から太陽がみえるときは夏至。



こっちが夏至。ちょっとズレてるのがナゾだとか。窓から太陽が……といっても、この天気
だと想像しがたいなー。



下から見上げた。山の天気は変わりやすいから、だんだん雨が弱まって、霧が晴れてきた。
ひとめぐり3時間ぐらい。



よくできてるなー。



だいたい屋根がないから、上から見るより下からのほうが立派に見える。たくさん写真を撮って
気がすんだので、遺跡の入場口にあるホテルで昼ごはん食べてバスでふもとに戻る。



ふもとの町はどこか北関東の温泉地のような、川沿いの集落。みやげものを売る屋台が駅前に
立ち並び、さぞかし商売熱心なのかと思えば、ペルーの人は日本人のように控えめで、あまり
観光客に構わない。ずっと店の奥にいて、こちらが声をかけると親切だけど、そうでなければ
だいたい遠慮してる。そんなところも北関東の温泉地みたい。



ホテルでポンチョを広げて乾かす。意外にも、自分が着てた雨具はシングルベッドと同じぐらいの
大きさがあった。前回は妻籠の民宿の衣紋掛けで干したから気づかなかった……。



マチュピチュからオリャンタイタンボという町までは電車。ほぼ単線で、青森の恐山に行く列車や
北海道の根室に行く列車を思い出す。岐阜の明智に行く列車や、群馬のわたらせ渓谷鉄道も。
こんなこと書いても伝わらないかなー。



オリャンタイタンボから、インカの首都だったクスコまではバス。途中、オート三輪をたくさん
見かける。オート三輪が行き交う様子はかわいいけど、うまく写真に撮れなかった。



日干しレンガを運ぶ人。



道のほうに竿をのばし、赤いテープをちらつかせてるのは飲み屋らしい。赤提灯といっしょ。



あそこの家も飲み屋やってる。



このへんの人は家でモルモットを飼っていて、お祝いごとや、人をもてなす時などに絞めて
ごちそうにするらしい。クスコでお昼ごはんを食べたら、最後の晩餐のメインがモルモットに
なってる絵が店に飾ってあった。うまそうだなー。



クスコの遺跡は、きっとマチュピチュみたいに石づくり……だったんだろうけどスペイン人が
教会を建てるのに、ほとんど持って行ってしまった。



こういうのになっちゃったんだろうなー。



この通りの右側はインカの石垣、左側はそれを真似たスペインの石垣。インカの石垣は傾斜が
ついて、地震に強い。



スペインの石垣は整然としているけれども、地震がくると弱い。



インカの石垣は複雑に組み合わさっていて、地震がきても強い。



これは十二角形の石として有名なんだとか。数えると角が12ある。観光客がたくさん来る
ので、インカの装束を身に着けたモデルが通り、撮影にチップを要求する。



これ、これ。



町にサボテン売りがいる。実を食べるとおいしい。柿みたい。



サボテンの花が咲いたあと……。



このように実がなって……。



このようにして食べる。おしまい。
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