散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

道東

2011-05-16 | Weblog
高原に咲く水芭蕉が、緯度の高い北海道では平地に咲いている。(尾瀬とかで咲くより早い)

4月生まれのこどもに誕生日プレゼント何がいいか尋ねたら、「みんなで北海道にいきたい」
というから、たまの家族サービスと観念して飛び石連休(って表現あまり使わないのかな?)
の添乗員付き旅行に申し込んでみた。添乗員さん、修学旅行以来かも。


プロだなあ

まじめに説明すると退屈なことも、絶妙な呼吸でジョークとウンチクを取り混ぜて話すと、
全国から集まった老若男女みんな耳を傾けるからすごい。勉強になる。(何の?)

南は沖縄から北は関東まで、さすがに東北のお客さんはいなかった。催行予定のツアーが
震災後、自粛ムードで続々とキャンセルされる中、ようやく成立したのがこのツアーだった。
お客さんもプランの変更を余儀なくされたり、添乗員さんも久しぶりの乗務だったりして、
閑古鳥が鳴く道東を観光バスでゆく数日間。


阿寒湖

自粛するのはいいとして、被災地には全国から支援が集まるけど、閑古鳥の鳴く観光地で
廃業するところには何の支援もないわけだから、二次的被災を防ぐためにも通常の生活を
ごく普通に送るのは被災しなかった人の役割だよ。


5月というのに残雪が

あいにく天気には恵まれなくて、いちおう防寒してるとはいえ、風雨にさらされちゃったら
寒いのなんのってもう! 山登りで命を落とす人の気持ち、少しだけ理解できたかも。


摩周湖

「行っても見えへんやろ」と関西から来た3世代家族のお客さんが絶望していた摩周湖、
意外と見晴らしよかった。しかし、みんな寒がって記念写真を撮るので精一杯。

展望台のお土産コーナーで暖まったら次の観光地へ。という具合に身を委ねられるのが
観光バスの長所で、北海道は広いし、体力にばらつきがある家族連れには最適。


硫黄山

ここは25年前に自転車で来たことある。露天風呂があって勝手に入った(許可を得たかも)
のって、どのへんだっけ? 部活で化学部やってたから硫黄のかけらを拾って帰ったけど、
いまそれやると逮捕されるって添乗員さん言ってた。


へー

明治の初め、この硫黄を採掘して運ぶために政治犯を使役して釧路から道を通したのが
きっかけで、道東が開発されたって添乗員さん言ってた。政治犯っていうのは西南戦争・
佐賀の乱で官軍に敗れた士族が中心だったそうで、さぞ無念だったろう。

網走も最初は政治犯ばかり収監されていて、懲役で旭川へ道を通すのが目的だったって
やっぱり添乗員さん言ってたよ。


コアップ・ガラナ

バスに揺られながら飲むのにいい。北海道にはコカ・コーラがなかなか入らなかったから、
コアップ・ガラナが1960年から道内に広まったって添乗員さん言ってたよ。

・・・・・・ねっ! 移動中よく話を聞いてるでしょ?


網走の魚市場

向こうはオホーツク海。ここでカニとか食べたけど、寒かったからカニ身入りラーメンが
いちばんホッとしたなあ。

「白い恋人」が賞味期限を偽って販売停止になっている期間に、こちらで「私の恋人」が
爆発的な大ヒットを記録したとか。いちごクリームのラングドシャで、現在は下火。


網走湖畔の水芭蕉

白いのは花弁じゃなくて、葉っぱが花みたいに進化した「仏炎苞」だと現地ボランティアの
おじさんが言ってたよ。


花はその中にある

蒲の穂みたいなところに、小さい花がびっしり集まっていて、仏炎苞は花の香りを包んで
虫をおびき寄せるためにあるんだって。
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