歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

岳温泉「山ノ湯」と「心張り棒」

2007年11月05日 | 旅の話し
昨日ではなく、一昨日の続きです。

前日は夜中まで雨でした。翌朝、いつものように3時に一旦眼を覚まし、外の様子を窺うと、夜空には「明けの明星?」らしき、明るい星が瞬いていました。

今日は晴れ! 予想どおりの展開です。何故か、毎度、旅行の日は事前の予報は雨なのですが、いつも必ず夜間に降り、日中は陽が差すパターンになります。


晴れを確認して、床に戻り一眠りして5時に起床。地平線にかかる雲が明るくなってきました。さぁ! 朝風呂! 朝温泉! 朝露天!


配偶者は未だ寝ています。一人、廊下に出て、エレベーターのボタンを押します。大浴場は三階にあります。

廊下の突き当たりに男湯の暖簾が見えます。


入り口にはスリッパが二足、先客が居るようです。


脱衣所です。まぁ、普通良く有る温泉の大浴場の脱衣所。


脱衣所にも、湯船にも、サウナにも、2足のスリッパの主は居ませんでした。


この仕切られた洗い場は始めて見るタイプです。蛇口数は増やせますが、大浴場の広さ感が犠牲になります。


冬場のスキー客に対する対応なのでしょうかね。一人で入る大浴場は気持ちイイです。こういう独占状態の時は必ず泳いでしまいます。

一泳ぎした後は、窓の外を眺めながら手足を広げて、頭にタオルをのせ「大の字入浴」です。

暫くは、夜の明け切らぬ空をボンヤリ眺め、温泉の薬効と温もりを身体に染み込ませます。

充分に染み込んだところで次は露天風呂です。洗い場のガラスドアを開けると露天風呂につながっています。


早朝の外は、それなりに寒いです。それでも、温泉に来たならば、露天風呂には絶対に浸かる、どんな事があっても浸かる、そうしなければ気が納まらないのです。

温泉とは、露天風呂なのです。露天風呂に浸かって始めて温泉に来た事になるのです。そう堅く信じて疑わないのです。

そして、宿にある風呂は女湯以外はすべて入る事にしています。そうしないと「かなり」損をした気分になるのです。かなり「貧乏臭い」のです。

配偶者は誘っても「寒いからイイワ!」の一言でお終い。もったいないです。

貸し切り状態の大浴場と露天風呂を堪能して、次は、もう一つの露天風呂「山ノ湯」に向かいます。

一旦、浴衣を着て廊下を二十㍍ほど歩き、山の斜面にある「山ノ湯」に行くための引き戸に手をかけました。しかし、戸は開かないのです、鍵が懸かっているようです。

時間が早かったのかと、傍らの壁に貼ってある案内を見ると5時からとあり、時間としては問題ありません。

戸が引っかかって開かないのかと、力一杯引いても開きません。ガラス越しに下を見ると、戸のレールの上に「角材」が置かれていました。

鍵と角材の「二重ロック」になっていたのです。さぁて、どうするかと考えていたところに、熟年の女性客が従業員を連れてこちらに近づいて来ました。

従業員は脇にある「業務用ドア?」の鍵を開け外に出て、「心張り棒」を取り除き、申し訳有りませんと「一言」だけ云って立ち去りました。

この事件、その対応は、「防犯管理」「設備の管理・点検」、「夜間・早朝の指示連絡体制」、「従業員教育」等々の「問題点」を象徴する現象に思われ、「経営体質」から「経営者の資質」まで疑念が及んで・・・・・・、ヤバイ、これから、のんびり「山ノ湯」に浸かるのでした。

それで、引き戸を開け、こんな「山道?」を十数㍍登ると「葦簀張り」の露天風呂が男女別にありました。


確かに、葦簀張りの「掘っ建て小屋?風」と云うか、寂れ感漂う「山小屋風」と云うのか、お金を掛けず「自然の景観」を生かした、「露天」と云うよりも「野天」と云ったほうがよい、野趣溢れるお風呂です。

確かに、「山ノ湯」の雰囲気でした。後から熟年の男性が入って来て、湯船に浸かりながら、お湯を口の中に入れ、下の温泉と違い「無味無臭」と云っていました。

下の温泉は「酸性」なので「酸っぱい」そうです。2種類の「泉質」に入れるとは宿の説明にも有りません。2種類の泉質ならばそれは「売り」になる筈です。

このおじさん、昨日は「磐梯スカイライン」を走り、今日は「塔のへつり」に行くと言っていました。


ここで、恒例の「露天風呂写真」を撮影。空も明るくなり逆光です。おじさんの「鮮明」な入浴写真など見たくないでしょうから、この程度の映りが理想的ですね。



青空が見えて来ました。間違いなく今日は晴れです!



三ヶ所の温泉をタップリ、シッカリ味わいお腹が空いています。朝食は7時15分からです。後1時間ほどあります。


それでは、また明日。 






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