goo blog サービス終了のお知らせ 

歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

『アメリカ・イン・ジャパン』! から反省と誓いで! 平和は一丁上がり!

2025年08月24日 | 本の話

はい! 認知機能低下防止対策として、先日、本を購入し、パラパラ、ボチボチ、ページを捲る今日この頃なのです。

それで、その本ですが、「吉見俊哉さん」と云う、1957年生まれの御年67・8歳の東大名誉教授の方が、2018年にハーバード大学で行った講義を書籍化したものです。

「アメリカ・イン・ジャパン・・・ハーバード講義録」 2025年1月17日 第1刷 発行 岩波新書 1166円(税込み)

それで、講義ですが、受講者は当初、著者が想定していた白人アメリカ人は少数で、多くがアジアや中南米からの留学生だったそうです。

これは、一般人でも想定内だと思うのです。米国人の日本への関心は薄く、日本人の米国への関心とても高く、非対称なのです。それにしても、社会学者として想定外とは、これ如何に? と、思ったりしたのです。

それでは、本題に入ります。

冒頭の「はしがき」です。本には大概、「はしがき」があって、「本文」があって、「あとがき」があります。この本には「あとがき」はありませんでした。

まあ、それは、それとして、この本の「はしがき」ですが、

『・・・ 「日本の中のアメリカ」は、「アメリカの中の日本」に文字どおり「抱擁」されてきたことを認めざるを得ない。この「抱擁」は、占領期に始まったと云うよりも・・・・・・黒船の「来航」やプロテスタント宣教師による学院創立の時点から始まっていたと言えなくもない・・・』

「抱擁」・・・ですか、なかなか生暖かい表現、アメリカでの講義を意識しての表現? 日米双方から見ても、第三者から見ても、政治、経済、外交、軍事において、そのものズバリの「従属」と認識します。

「言えなくもない」との、自信の無い表現には、オーイ!大丈夫か? と思ったりしました。

日米関係を、敗戦からではなく、「黒船来航」の時点から、捉えているのには、それなりに「眼から鱗」でした。

そして、先ずは手始めとして、宗教、教育による、洗脳・支配です。先兵として、プロテスタント宣教師による、「学院創立」について、なるほど ! そう云えば! そうそうだよな、と、思ったり。

新島襄の「同志社 1875年」とか、宣教師の創立した「立教 1874年」、「明治学院 1863年」「関西学院 1889年」、「青山学院 1874年」、「東北学院 1886年」等々。

調べて見たら、カトリック系大学では、著名どころとしては「上智大 1913年」、「フェリス女学院 1870年」19世紀前後から、敗戦後においても、「聖心女子大1948年」とか、著名、無名の、プロテスタント・カトリックの教育機関は、数えきれないほど全国隈なく設立されていました。

それで、現在の米国に対する著者の立ち位置ですが、

『・・・トランプ大統領は、意図的なのか本能的なのかわからないが、周期的に事件を起こす。とんでもない差別発言や、大統領令、スキャンダル等々・・・、そのようなことが繰り返されている間に、アメリカ人の平衡感覚が、少しずつ狂い始める。二十一世紀のアメリカは、徐々にこの狂気を受け入れてきた』

『2024年11月の大統領選挙で明らかになったのは、このような平衡感覚の喪失が、トランプ自身によるものという以上に、すでにアメリカ社会の内部崩壊が深く進行していることの現れであり、もはやこの内部崩壊は、長期的に回復不可能・・・』

『・・・より多くのアメリカ国民が、おそらくは自己利益だけの為にトランプ大統領の再選を選んだのだ』

うん、かなり、大胆な認識。かなりな部分で同意できる。

でも、しかし、トランプとカメラ・ハリスの総得票数の差は、ほんの数パーセント、そして、民主党と共和党の支持基盤は固定しており、一部のスイング・ステートでの、民主党の票が共和党に流れた数パーセントの票差。

大統領選の勝敗は、一部の選挙区の、スイングステートの、 数万人の投票行動で決まる? 不思議。

と云う事は、内部崩壊と云うよりも、建国時より内包していた、分裂と対立が再発したものと考えます。去年だと思いますが、分裂・対立から内戦勃発を描いた映画がヒットしていました。まさに、第二次南北戦争。

と、云う事で、「はしがき」で、すべてが語られ、提起され、本文は、それらの具体的証明がなされています。

私としては、「はしがき」だけで、お腹いっぱいになりました。本分は、斜めに、突っ走って読み飛ばしました。じっくり読んだとしても、悲しい事に、歳のせいで、直ぐに記憶の彼方に消え去ってしまうのです。

本文でなるほど ! と思ったのは、「ディズニーランド論」です。娯楽分野におけるアメリカ幻想・羨望の注入です。

1950年生まれの私としては、今にして思うと、アメリカ製テレビドラマ、ララミー牧場・名犬ラッシー・ローハイド・パパは何でも知っている・スーパーマン、そして、そして、日テレ「ディズーニーランド」と云う番組で、冒険の国、開拓の国、お伽の国、未来の国を、眼を輝かせ、心をときめかせ画面を見つめていました。

上級国民は高等教育で、下級国民は娯楽で、理想の国、正義の国、夢の国、アメリカを注入・洗脳されていたのでした。

そして、大国は、アメリカは、恐怖心を植え付けるのも巧みなのです。中国、ロシア、北朝鮮への恐怖心を煽り、日本にアメリカの武器を売りつけています。

8月は過去の戦争への反省の月で、いろいろ「過去の戦争」の悲惨さが語られ、平和誓ったり、祈ったり・・・。しかし、しかし、これって「新たなる戦争」に対して、屁の突っ張りにもなりません。

屁の突っ張りにもならない、ので、新聞・テレビ等の各マスコミが、8月だけ、とても、とても、感情的・抽象的な「過去の戦争」への反省と、平和への誓いを、垂れ流すのです。

すべて、一時の、反省と誓いで、平和は、一丁上がりなのです。

何て、事を綴ると、反論のコメントが来たりするのです。が、しかし、現在、日本は、世界は、戦争に向かって動いているのは、明らかな事実。

やられる前にやる、侵略される前に叩く、攻撃こそ最大の防衛と、互いににらみ合い、互いに軍備増強に狂奔しています。これぞ、まさに、戦前。

話が、暗い方向に・・・。

それでも、しかし、人類の英知を信じたいと思います。 

本日は、これにて、認知機能低下防止対策を終了します。

 

それでは、また。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『底が抜けた国』日本 その② 原因は "和をもって尊しとなす" で聖徳太子で17条の憲法 ! 

2025年04月06日 | 本の話

前回の続きです。

前半は、平和国家の底が抜け、倫理の底が抜け、公正の底が抜け、と、著者は、日本国の病理現象を指摘してしきました。

後半は、と云うか、最後の十数ページで、それでもなお、この不条理に、何故に従い続けるか? 日本国民の謎を解き明かします。

その前に一言。現在、大問題となっているコメの価格です。上昇と云うような、生易しい問題ではなく、価格暴騰と云った方が適切かと。兎に角、短期間に価格は、二倍 ! そして、これからも上がり続ける気配。

そんな中、数日前、あるテレビ局が お米の価格暴騰対策として "コメに麦を混ぜて炊く"  提案をしていました。画面を見つめつつ、情けないと云うか、ここまできたか・・・と、思った次第。

兎に角、問題点を追及するよりも、目の前の状況を、甘んじて受け、それなりの工夫で乗り越える。

戦時中の、"足りぬ足りぬは工夫が足りぬ" 的な、いつか来た道的な、そんな世の中に、なりつつある ? 今日この頃。

話がすこし逸れました。はい、ここから、話を著者による、「底が抜けた」原因の分析となります。

先ずは、

《日本人の心にいつまでもまとわり付く「あきらめと服従への誘惑」》

であり、

〇 物心ついた頃から日本人に刷り込まれる「封建的な服従の心理」

〇服従させられる屈辱を忘れさせる「日本スゴイ式」の自国優越思想

であり、そして、

『その主な理由の一つと考えられるのは、学校や社会(企業や官庁など)の教育の結果として、日本国民の思考の中で「公民」という意識が薄れているのではないか、ということです』

『第二次大戦の敗戦で、主権は天皇から、国民に移り、国民は権威に仕える"臣民"から、主権者として、民主主義の主役の "公民" と、憲法に規定』

そして、

『昭和の後期から平成にかけての時期には、学校や社会でも、「公民」という意識を尊重する方向での努力が一定量なされていたように思います』

しかし、

『大日本帝国時代の精神文化を継承する第二次安倍政権が2012年12月にスタートして以降、日本国民の自己意識は「公民」から「臣民」へと少しずつ回帰してきたように感じられます』

それで、ですが、著者の主張を整理すると、「底が抜けたの」は、「第二次安倍政権の頃から」と、すると、それ以前は「抜けていなかった」となります。

「底」とは、戦後の憲法であり、主権在民、民主主義、基本的人権、報道・表現の自由、男女平等。

時間軸として、大日本帝国時代には底は無く、戦後民主主義で底が出来、第二次安倍内閣で底が抜けた、との解釈。

そして、その原因の一つとして、

『諸外国では「批判的思考」を重視しているが、日本では問題を率直に指摘する「批判的思考」は歓迎されない・・・問題点を指摘する「批判」を「秩序や調和を乱す」と曲解し封じる風潮』

この指摘は、第二次安倍政権の前後とは、まったく無関係だと思います。

それと、一言、世の中、批判を非難と誤解しているのでは?

「批判」とは、互いを高めるための行為であり、「非難」は相手を貶める為の行為である、と、解釈します。批判は大いに結構、非難合戦は時間の無駄、大いなる徒労。

それで、そもそも、著者の言う、底とは、戦勝国から与えられたものであり、そもそも、国民は、それほど重要性は感じていなかった、と、考えます。

兎に角、前線も銃後もなく、日常生活の領域が戦場となり、そして、初めての敗戦。この衝撃の方が強烈であり、 "どさくさ" の真っただ中で成立した戦後憲法は、国民の意識には定着しなかった、と、考えます。

ここで、大胆にも、過去にも、今もって、誰もが、指摘していない、驚きの私見を発表します。

そもそも、明治維新以前の封建主義の時代、そして、明治維新後の帝国憲法の時代、ずっと、ずっと、底の無い時代。底が出来たように見えたのは、高々敗戦後の数十年。日本の歴史からすると、ほんの一瞬。

そもそも、日本人は自己主張はあまりしません、相手をそれなりに理解し、尊重し、和を大事にします。

日本精神の根底にあるのは、 " 和をもって尊しとなす" なのです。

17条の憲法で "聖徳太子" なのです。

そんな日本は、アジアで唯一、欧米列強の植民地ならず、明治維新以降、急速に欧米の科学技術を取り入れ、欧米の帝国主義国家の仲間入り。そして、西欧の帝国主義国家に戦いを挑み敗北。

第二次大戦後は、戦争を放棄し、同時に主権も放棄し、軍事・外交は米国に従属。そして、中国・ソ連の共産主義と米欧の資本主義の対立の中、米国の保護下で、経済第一主義で、高度経済成長で、世界第二位の経済大国。

ソ連が崩壊し、中国も改革開放政策で、共産主義の脅威が薄れます。米国にとって次に現れた脅威は、日本の経済成長。米国は日本に対する経済保護政策を転換。為替政策 、貿易政策で日本の弱体化。そして、失われた三十年に至ります。

挙国一致で戦争に突き進むのも。挙国一致で経済成長に突き進むのも。それも、これも、"和をもって尊しとなす" が精神なのです。

日本の地理的要因、気候的要因、歴史的要因、これらが、日本人の精神を規定している。と、考えます。

徳川三百年の封建主義の時代も、明治憲法の帝国主義の時代も、戦後民主主義の高度経済成長の時代も、失われた30年の時代も、"和をもって尊しとなす" なのでした。 

でも、しかし、この精神も、そろそろ、賞味期限が、消費期限が、切れてきたように思われます。

地理的、気候的、歴史的、要因により形成された精神は、科学技術の発展で、乗り越えられつつあるような、そんな気がする今日この頃。

それにしても、"トランプ関税" で "Make America Great Again" を目論んでいるようですが、関税で国内の製造業の競争力を向上、復活を狙う作戦は、本気とは思えません。

米国の製造業で国際競争力があるのは、航空宇宙産業、兵器産業ぐらいだと思います。自動車産業の復活は、誰が、どう考えても無理筋。

漏れ伝わるところでは、そもそも、製造業で働きたいと考える米国人(特に白人)は居ないようです。それに加えて人件費的に国際競争力がありません。

関税作戦をトランプに耳打ちした方は、当面はインフレと経済の停滞、スタグネーション は避けられないが、長期的には "Make America Great Again" は達成されると云っているようです。

しかし、間違いなく、このままいくと、米国も、世界も、関税戦争で、当面?のスタグネーション に耐えられないと思います。関税作戦は長くは続かないと思います。 

それと、石破政権ですが、トランプ関税作戦に対して、米国に特使を送り、日本だけは勘弁して下さいと、お願いしましたが、にべもなく拒絶されました。

実に、まあ、見っともない、情けない、"私だけにはお目こぼしを" 何て、恥ずかしくもなく言えたものです。まさに属国日本を象徴しています。

もっと堂々と、世界の為にならんから、トランプ関税は止めろ! と、言うべきです。

米国の核の傘の下では、強い事は云えないのでしょう。しかし、核の傘など幻です。

もし、もしも、です、日本が核攻撃されても、米国は核による反撃はしません。核保有国間による核戦争は世界の破滅です。勝者なき戦争です。

話が、あっち、こっちにぶっ飛んで、"本"とは離れ、大言壮語を巻き散らかしましたが、これにて、本日の認知機能低下対策を終わります。

それでは、また。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『底が抜けた国』日本 ! その① 過疎地の自然災害復興はムズカシイ ! ?

2025年03月21日 | 本の話

もうすぐ、桜の咲く季節となりました。

相変わらずのお久しぶりの更新となります。前回に続きまして、本の感想文となります。

今回は、戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏の、

『底が抜けた国』・・・自浄能力を失った日本は再生できるのか?

朝日選書、2024年12月30日 第一刷発行 定価 870円+税  

       

についての、お話です。

本を知ったのは、YouTubeの "デモクラシータイムス" です。著者を見聞きしたのは初めて。1967年生まれだそうで、御年、57・8歳の方となります。

それで、始めに御断りしておきますが、本書は、ページ数は203ページ、現在、3分の2程度までしか読んでおりません。途中半端でも、ひとこと書き記します。

と、云うのも、ここまで読み進めてきて、まあ、言いたいことは、それなりに解った! と、なり、最後まで読み進める、興味、気力が衰え、本は、記憶の彼方に、視覚の彼方に消え、積読状態が予想されたからです。

まあ、それで、目次としては、

第一章 平和国家の底が抜け、戦争を引き寄せる自民党政府

    〈いとも簡単に既成事実化された「専守防衛の放棄〉

    〈日本の軍備増強と三菱重工業〉

    〈岸田政権が既成事実化し拡大しつつある「兵器輸出」政策〉

    〈三菱重工業と昭和の日中戦争・アジア太平洋戦争〉

    〈軍備増強と戦争準備に再び関与し始めた大企業と新聞〉

    〈自民党政権下で大きく歪められた「自衛」の概念〉

ここまでは、うん、まあ、現状認識には、それなりに同意しつつ、読み進めていたのでです。しかし、 

    〈空文化した憲法第9条と「日本軍」に回帰する自衛隊〉

のところで、えっ、これは、かなり、ヤバイ ! と思ったのです。いくら軍備を増強しても、法律を変えても、命を懸けて敵と戦う兵隊が居なければ、戦争は不可能です。

今の自衛隊員では、災害派遣の出動は可能でも、敵と命を懸けて戦うだけの、精神的な準備はできていない、と、認識していました。

しか~~し、著者は、精神面での準備も、ほぼ整ったと断言するのです。

証左として、一例として、

① 2024年1月9日、陸上自衛隊の陸将をはじめ、22人の自衛隊幹部が靖国神社を参拝。

② 2024年4月1日に、海上自衛隊の司令部幕僚長などを歴任した、大塚海夫元海将が、靖国神社を代表する責任者、宮司に就任。

③ 2024年4月5日、陸上自衛隊第32普通科連隊(埼玉県大宮駐屯地)の " X公式アカウントで、先の戦争を「大東亜戦争」と表記。

④ 上記の連隊は、近衛兵の精神を受け継いだ部隊と、Xに表記し、柔剣道・拳法などの大会で、「近衛道」・「近衛魂」と記した旗を会場に掲げている。

上記の事例はまったく知りませんでした。

私が隊員の意識に危機感を抱いたのは、2018年、民進党の参議院議員が、国会近くの路上で、防衛省の統合幕僚監部に所属する現職の自衛官から、「お前は国民の敵だ」などと罵声を浴びた事件でした。

確か、自衛官は、公務外で、当日は私服であったことで、個人としての言動として、特に処分はされなかったと記憶しています。私としても、組織的な背景は無く、単なる跳ね上がり自衛官の個人的行動と解釈しました。

しかし、しかし、あれから6年の時が流れ、事態は、かなり、かなり、組織的に進行しているようです。

上記、①~④の事象で、「大東和戦争」の表記は消されたそうです。しかし、自衛隊の帝国軍隊化は、知らない間に、かなり、かなり、進行しているようです。

もう、この程度は、問題にならない時代になってしまった?

世の中は、世界は、かなり前から、軍備拡張の時代に、GDP3~4%に、戦争の時代に、足を踏み入れてしまっている ? 

現在、戦争の可能性が、戦闘地域になる可能性が、武力攻撃の可能性が、一番高いと、政権、マスコミにより、喧伝されているのが沖縄です。

自衛隊は、中国からの攻撃に備えて、本島から先島にかけて、基地を建設し、部隊を配備し、ミサイルを配備し、対中国への戦闘包囲網が完成されつつあります。

因みに、もし、中国が台湾へ武力侵攻したら、米国は台湾防衛の為に、直接的な参戦の可能性は低い、と、思います。武器弾薬の援助で済ませ、戦わされるのは日本だと・・・考えます。

ウクライナとロシアの戦争のように、アジア人の争いで、米国人が血を流すことはしません。ましてや、核保有国の中国との直接対決はありえません。

中国も、米国との直接対決は避け、米軍基地への攻撃は控えると考えます。しかし、自衛隊基地へ、牽制の為の、ミサイル攻撃の可能性はあると思います。

それにしても、中国の内政問題である "台湾統一" に、何故に日本が軍事介入するの? 

1972年9月、田中角栄内閣の時代に、日本は "中華人民共和国" と国交を回復し、"中華民国 (台湾)" とは断交しました。

台湾への攻撃は、日本国への攻撃? 集団自衛権? 日本と台湾に同盟関係はありません。台湾統一に日本が介入すると、それなりに宣言?していますから、中国としても、それなりの対抗処置は行使する?

台湾を武力統一したその先に、中国は日本に軍事侵攻するの ? その動機は ? 経済的、外交的、軍事的、メリットはあるの ?  デメリットの方が大きいです。

いや、そもそも、中国が台湾を武力で統一するメリットは ? 台湾と中国、経済的には関係良好なのです。いまさら武力を行使してまで、統合する動機は存在しません。

毛沢東と蒋介石の時代における、政治的な面子の問題であり、台湾統一、一つの中国は、それなりに中国共産党として、下すことのできない、単なる "御題目" なのです。

話が、すこしだけ脇道にそれました。

それで、 "底が抜けた国" のタイトル的に、前半部分で底が抜けて事象が綴られており、後半から 『何故に底が抜けたのか? 』の原因分析となります。

その中で、ひとつだけ気になったの事があるのです。それは、能登半島地震に対する、政府の災害対策の遅れへの批判です。

著者は、〈自民党政権が進める軍備増強は本当に「国民を守るため」なのか〉のタイトルで、被災地への冷淡な対応とか、自国民の暮らしより日米軍需産業の利益の優先とか、予算の優先順位が間違っているとの指摘。

でも、しかし、私としては、能登半島地震への対策の遅れの原因ですが、第一として "東日本大震災" の対策の失敗が大きく影響していると考えています。

国民から特別徴収してまで、震災復興に予算をつぎ込み、ドデカイ防波堤だとか、居住地の高台移転とか、港の復興とか、いろいろとインフラ整備を行ったのですが、しかし、結果として住民は戻らず、かなり無駄な投資となってしまった現実。

そもそも、人口減少サイクルにある日本、いろいろと、悩ましくて、難しくて、解っていながら、災害復興関連では、野党も政府も知っていながら、知らんぷり、なのです。

過疎地での災害は、過疎を促進する方向に作用します。このことが過疎地 "能登半島" への災害復興を遅らせているのです。財務省は、東日本大震災の教訓として、ムダ金として、予算処置に抵抗しているのです。

人口減少で、過疎地で、地殻変動期で、自然災害頻発で、とても、とても、ムズカシイ。

話が、すこし逸れました。後半のお話は、次回とします。

これで、本日の、認知機能低下防止対策を終わります。

 

それでは、また、次回。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『私とスパイの物語』安倍元首相暗殺事件は山上容疑者の犯行? それともスパイの犯行? 動機は?

2025年02月18日 | 本の話

面白そうなので発売前に予約注文、届いたのは先月の18日でした。

『私とスパイの物語』発行 ワニブックス ハードカバー 税込み1980円。このタイトル、とても、とても、魅力的です。

      

そして、表紙のカバー写真の中央に、あの「オードリー・ヘップバーン」を配して、これも魅力的です。

本書では、オードリー・ヘップバーンがスパイだった、と、記述していますが、しかし、すこしネタバレになりますが、私としては、彼女の活動内容から "スパイ" とするのは疑問です。

第二次世界大戦中のフランスにおける、ドイツ占領軍に対しての、レジスタンス運動の、末端のいち協力者的な位置づけが、適当かと思いました。

"タイトルと表紙のヘップバーン" この企画力、本書は、それなりに、かなり、売れると思います。中身については、ぼちぼち後程。

兎に角、スパイの話で、著者は孫崎享(まごさき・うける)元外務省の国際情報局長で、防衛大学教授で、現在は、東アジア共同体研究所の所長。

この研究所は、あの、元総理の、鳩山由紀夫が理事長を務めています。立ち位置としては、まあリベラル。

それで、本書を手に取り、先ずはパラパラとページを捲り、目次に目を通すと、ほぼ最後に近いところで、『安倍晋三元首相の殺害問題』が目に留まり、そこから読み始めました。ページ数としては、ほんの10ページほどです。

著者は、これまで、ネット媒体等で、元自衛官で41歳山上徹也容疑者(事件当時41歳)の犯行に疑問を投げかけていました。本書では、それなりの考察が、と、期待したのです。

それにしても、因みに、この本、序章と目次が長い、全体が301ページで、序章と目次で、何と、何と、60ページを費やしているのです。

それで、2022年7月8日、参院選の街頭演説中、奈良市で発生した暗殺事件ですが、かなり後になって、彼が投げかけた疑問を眼にしたとき、それなりに社会的地位のある人物が、エッ! 何で? と驚いたのです。

事件直後より、ネット界隈では、犯人は別にいる説が、いろいろ、有ること、無いこと、面白おかしく、根拠なく、振りまく、無責任な輩が、それなりに出没していました。

彼は、警察発表の『被害者の "後方" に居た、山上容疑者の手製銃から放たれた2発の銃弾』に対して、疑問を投げかけているのです。

根拠は、銃撃当日、治療にあたった、奈良県立大附属病院での福島英賢教授の説明で、『頸部の "前方" に、二つの射入口』と発言しているのです。

山上容疑者は、"後方" から銃弾を発射、被害者の身体には、頸部 "前方"に銃弾の射入口。"後方" に射出口。この所見では、犯人は被害者の前方から銃弾を発射したことになります。山上容疑者は後方に居ました。

しかし、ここで、注意しなければならないのは、福島英賢教授は司法解剖を行ったのではなく、あくまでも、蘇生行為、治療行為なのです。死因の特定は二の次、三の次なのです。

これとほぼ似た暗殺事件は、いまでも謎に包まれた、疑惑のケネディ暗殺事件です。この時も、犯人のオズワルドは後方の教科書ビルより狙撃。しかし、致命傷は、前方から発射されたとみられる銃弾。

何度も見ている銃撃の映像では、被弾した際にケネディは、後方に仰け反って、肉片? 骨片? は後方に飛び散っています。妻のジャクリーヌが、後ろを振り返り、飛び散った断片を拾い集める姿は衝撃的でした。

それでは、真犯人は ? と云うと、著者はまったく言及していません。行間からは、それなりに推測しているが、そこに触れるのは、とても、とても、命が危険。本書を読めば、みなさん、解るでしょ! ・・・・・・と。

本書では、外交官とスパイとの違いを、英国の情報機関に所属するスパイに語らせています。

『外交官は、相手国の国内法を守って行動する。一般的に反モラル的行動はしない。だが我々は反モラル的行動や、相手国の法律にとらわれずに行動する』

スパイは、自国の利益の為には、謀略も、殺人も、躊躇なく実行するようです。

そんな事をして、スパイは悩まないのか、と、云う問いかけには、

『① 国家、及び組織の価値観は、即、自分の価値観であると思う。② 敵を憎む、敵は同じ人間ではないと判断する。③ 悪は所詮、皆が行っていることと開き直る』

そうなのです、凄いですね、怖いですね。

いつか、何処かで、眼にした耳にした、話ですが、スパイが人を殺すのは、5人が限界で、それ以上は、良心の呵責に耐えられなくなるそうです。

それで、著者が触れなかった、真犯人の推測ですが、私が、著者に変わって、大胆にも、命がけで ? それなりに、述べてみたいと思います。

その前に、奈良県立大附属病院での福島英賢教授の説明で、『頸部の "前方" に、二つの射入口』と発言の件です。

しかし、ここで、再度、述べますが、福島英賢教授は司法解剖を行ったのではなく、あくまでも、蘇生行為、治療行為なのです。死因の特定は二の次、三の次なのです。

公判で明らかになる、司法解剖の所見では、死因の特定、銃弾の射入口。射出口についても、明らかになる筈です。

そこで、福島教授の見解と、まったく逆の、後方に射入口との見解が出る可能性が、高いような気がします。福島教授は、その見解について、マスコミから意見を求められても、立場上、大人の判断上、反論することは無いと考えます。

孫崎享氏は、そんな事は "百も承知、二百も合点" で、それでも、敢えて、山上犯行説を否定しているのは、それなりに、安倍晋三元首相暗殺に対しての情報を持っているのだと、思う次第。

本書『私とスパイの物語』で語られた、いろいろなエピソードの最後に、安部暗殺をとり上げたのは、当然、犯行は、どこかの国のスパイの犯行を示唆している訳です。

何処かの国は、何処の国? 何故、安倍晋三は消されたのか、その動機は、犯人は、孫崎さんは、たぶん、すべて分かっていると思います。

当然、政権の、警察の、検察の、対応を見ていれば、日本と敵対する国ではありませんし、それなりの大国で、過去にも敵対する政治家を消してきた、それなりの情報機関を持つ国です。

ここまで云えば、もう、誰しもが、あの国と想像できる筈。それでは、動機は ? と、誰しもが考えます。

安倍晋三氏ですが、首相在任中の北方領土返還交渉で、四島返還から二島返還へと譲歩し、プーチン大統領とは24回も会談していて、ファーストネームで互いに呼び合う仲でした。二島返還は実現しそうな状況にあった。

しかし、外務省が返還された島に、日米安保条約に基づき、米軍が基地建設を要求すれば、日本はそれを受け入れると表明し、ロシアは態度を硬化させます。

かの大国は、安部とプーチンの接近に、日本とロシアの接近に、警戒していました。外務省は、かの大国に忖度してと云うか、従来どおりの対米協調路線と云うか、対米従属路線と云うか、兎に角、官僚は、現状変更は望まないのです。

そして、ロシアによるウクライナ侵攻、ウクライナ戦争です。

ここで、かの大国は、 ロシアに対する制裁発動で、日本は領土返還を取引材料に、プーチンと安部氏が、裏で、何やら、日本は積極的に制裁には参加しない、密約の動きを察知したのかも?

話が長くなりました。それで、本書の感想ですが、長い序章で、ほぼ内容は語られており、本文は、孫崎さんが過去を振り返り、いろいろなエピソードが、面白おかしく語られ、肩の凝らない、読みやすい内容で、すらすら読めたのでした。

すらすら読めた本は、すらすら忘れるのです。

あたらしい発見とか、驚きの内容とか、認知機能を刺激する内容とか、 そういう類の本ではありませんでした。

まあ、そんな、こんなを、書き綴れば、それなりに、認知機能低下対策にはなった気がします。

本日は、少し長くなりましたが、これでお終い。

それでは、また。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『百万本のバラ物語』で "加藤登紀子" で "ほろ酔いコンサート" で!ほろ苦い想いで!

2024年08月17日 | 本の話

台風7号が通過していきました。

トラック横倒しの最大瞬間風速60mとか、とても強力な台風との事前予報で、新幹線も始発から運休しました。

事前予報で、転ばぬ先の杖で、準備万端で、被害は最小限に抑えられたようです。

それにしても、都内でスーパーの棚から食料品が消えたニュースには驚きました。事前予報が効き過ぎた?

それにしても、我が家の周囲は、雨も、風も、大したことは有りませんでした。関東も、東北も、大きな被害はありませんでした。予報はハズレ?

そして、そして、台風が通過するたびに、秋は近づいてきます。早く、危険な暑さから逃れたい。

秋と云えば、読書の季節となります。

わたくし、数日前より、一足お先に読書の秋。

買い求めて、第三章まで読み進めて、その後は、半年から ? 一年前ほど? テーブルの隅で横たわっていた『百万本のバラ物語』を、プロローグから読み直しました。

私の読書時間は、深夜と云うか、早朝と云うか、1~3時の寝床の中。

著者の加藤登紀子氏を知ったのは、確か50年以上前、五代目 "月の家円鏡さん" と二人で、テレビの歌番組? バラエティー番組? の司会をしていたところを、たまたまお見かけしたのが、初めてだったと記憶しています。

昼過ぎの中途半端な時間帯だったような?、落語家とシャンソン歌手の、息が合っているような、無いような、不思議な二人司会の不思議な番組は、いつのまにか終了しました。

そして、そして、加藤登紀子で想い出すのは、日劇ミュージックホールでの『ほろ酔いコンサート』なのです。

"愛のくらし" がヒットしていた頃ですから1971年です。ある女性に誘われて、師走の銀座、二人で日劇ミュージックホールに行ったのです。

その時の記憶は、階段の途中で開場待ちをした事、舞台の上に "大関" の酒樽が置かれていた事の二点のみ。コンサートの内容も、終演後の記憶も、すべて消えているのです。

いま、思い返すと、ほろ苦くも、ちょっとだけ甘く、そして切ない、50数年前の、懐かしい思い出。" 瀬戸さ~~~ん! " お元気ですか ?  

因みに、当時、日劇前にあった、宣伝用の車を載せ回転する装置は、一時、私が働いて会社の製造したものでした。今は、もう、隣の朝日新聞の社屋も消え、日劇も建て替えられました。ミュージックホールも再建されたの ?

又しても、因みに、そのころ、回転装置の点検後に、日劇裏のカレー屋さんで、生まれて初めて外食でカレーを食べたのです。

店は "カレーパーラー" と名乗っていました、さすが銀座です。カレーのお味は記憶に残っていません。記憶に残るのは、カウンターテーブルに置かれた、スライスされたラッキョウ、福神漬け、真っ赤な刻み生姜がの三種。

銀色に輝くステンレスの蓋の下、四角い三連のガラスの器に鎮座していました。さすが、銀座のカレーパーラーだと、深く、深く、感心したのでした。

はい、話を『 百万本のバラ物語』に戻ります。

一度は、中断しての再開でしたが、今度は、3日間ほどで読み終わりました。大変面白かったです。

日中戦争、太平洋戦争、米ソ冷戦時代、ソビエト連邦崩壊。著者は翻弄され、百万本のバラも翻弄されます。

満州国とか、五族協和とか、関東軍特務機関とか、満州鉄道とか、満鉄調査部とか、ハルビンとか、新京とか、引き揚げとか、そんな文字に、いつか見た、白黒のニュース映像の世界が、戦争の時代が、頭のなかを巡ります。

登紀子さんは、1943年12月27日、満州国はハルビン生まれで、現在80歳。ハルビンにはロシア革命により、国外に逃れたロシア人が多く住んでいたようです。そして、戦後に分かったそうですが、ロシア人の多くは今のウクライナ人だったようです。

因みに、私は、1950年1月5日の日本国は東京生まれで、現在74歳。

平凡な私、波乱万丈の登紀子さん。

ここで、”百万本のバラ” 関連での歴史のお勉強。

1981年ソビエト連邦下の、ラトビアで「百万本のバラ」の原曲、子守歌「マーラが与えた人生」がヒット。

1982年、米ソ冷戦、東西対立の、ブレジネフ政権下のソ連で「百万本のバラ」として大ヒット。

1985年、ソ連はペレストロイカ(改革)・グラスノスチ(情報公開)を掲げるゴルバチェフ政権誕生。

1987年、「百万本のバラ」が日本で発売。

1989年6月、中国で天安門事件発生。因みに、わたくし、この時、旅行で香港にいたのです。車のアンテナに黒いリボンを掲げた車を多く見かけました。その時、街頭で買い求めた現地の新聞、今でも手元にあります。

戦争は人間を極限状態に置きます。そして、物語が生まれ、歌が生まれ、歴史が生まれ、波乱万丈の人生が生まれる。

これまでも、今も、これからも、ずっと、ずっと、民族の、宗教の、国家の、紛争の、闘いの、戦争の時代は続くの・・・・・・。

争いが無くなり、平和になり、波乱万丈が無くなり、”歴史の終わり”になるの?

話が、かなり、かなり、ヤヤコシイ方向に逸れました。

兎に角、先日、岸田君が9月の総裁選に立候補しない事を表明しました。

次の自民党総裁は、内閣総理大臣は、いったい誰になるのか、皆さん、この総裁選の、マスコミによる、茶番劇に、祭り騒ぎに、乗せられないように、冷たく、横目で、チラ見で、静かに眺めましょう。

それにしても、人気があるからと、小泉の子倅を、担ぐ動きには、主権者を舐めているとしか思えません。

でも、しかし、いや、もしかして、自民党は、それなりに、冷静に分析しての、小泉の子倅を総裁に、総理に担ぐ魂胆? 

そう云えば、昔、岩手の政治家が言っていました。『神輿は馬鹿で軽い方が良い!』と、これは、我が日本国の、民主主義の、永遠の真理? 単なる屁理屈?

本日も、アッチ、コッチ、と、話が逸れまくりました。

この辺で、お終い。

それでは、また。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『日航123便墜落の新事実・・・』② 恐ろしすぎて話せない!国体護持!

2022年10月03日 | 本の話

前回の続きです。

それで、世間では「123便の墜落”事件”」の、数々の謎に対して、いろいろな”陰謀論的”な諸説として流布され、そのなかの代表と ”されている” のが、自衛隊によるミサイル誤射説です。

著者の青山透子氏も、以前は、自衛隊誤射説には不愉快で違和感を覚えていたが、調査を進めるなかで、公式発表に対して違和感を覚えるようになったそうです。

著者は、事実を積み重ねる手法で、真実に迫っていきます。

結論からいきます。

著者は、

1.完全炭化した遺体から推測できることとして、ガソリンとタールを混ぜたゲル化液体を付着させる武器(火炎放射器)を使用した可能性がある。

2.非発表のファントム二機による墜落前の日航123便追尾が明確になった。

3.墜落直前に赤い飛行機と思われる、楕円や円筒形に見える物体を目撃した人がいる。

以上の3点により、武器を持つ自衛隊や米軍が関与している。と、結論づけていますミサイル誤射説です。

これが、事実としたら、大変な権力犯罪です。いや、大変恐ろしい事実なのです。恐ろし過ぎて関係者は口を閉ざしているのです。

航空関係者も、捜査関係者も、報道関係者も、”圧力隔壁修理ミス説”を誰も信じていないそうです。

それで、わたしとしては、この事実を多くの人に知ってもらい!との思いがあるので、結論に至る過程の詳細は、本書を買い求める事をお薦めします。

でも、ほんの少し、触りだけちょっと。でも、しかし、この先は、本書の記述に対しの感想と、私の、解釈と憶測と推測と、裏取りのない証言等が、まぜこぜに、思いつくままに、書き記します。

先ずは、事故原因ですが、事故発生時に後方で、2度連続しての衝撃音がボイスレコーダーに記録されている事です。これは、1回目はミサイル訓練用の無人の標的機が垂直尾翼に衝突し、垂直尾翼を破壊、それに続いて訓練用ミサイル(弾薬不搭載)が後部胴体に着弾。

公式には圧力隔壁の修理ミスで、内部から隔壁が破壊し、垂直尾翼を吹き飛ばしたとされていますが、破壊箇所の変形状態を見れば、目視でも一目瞭然です。

そも、そも、圧力隔壁は、墜落現場でほぼ原型を留めた形ちで発見されていました。ですから、日航整備部長が現場で直ぐに、内部破壊説を否定したのです。

圧力隔壁は、自衛隊により、救助の際に切断され、梱包搬出の際には細かく切り刻まれました。

もし、百歩、いや千歩譲って、内部要因により飛行中破壊したとしても、多くの矛盾があるのです。

1.内部圧力で隔壁が破壊され、よって垂直尾翼が吹き飛ばされたとしたら、機内は急減圧で突風が吹き、乗客の何人かは機外に吹き飛ばされる。しかし、そんな事実は無い。

2.酸素マスクは降りてきたが、使用した様子はない、室温、気温の急速な低下も起きていない。事故時の機内写真(事故調は証拠採用せず)が証明。

3.ボイスレコーダーに残る機長の音声から、酸素マスクの可能性は否定される。後部圧力隔壁が破壊されたら、客室も操縦室も同じく、気圧も、気温も、酸素濃度も、低下する。

そも、そも、発表されているボイスレコーダーの記録は、一部のみで、それに加えて、数カ所に、前後のやりとりが、繋がらず、明らかに編集の痕があるのです。

それでも、それでも、原因を隔壁修理ミスで押し切ったのは、原因特定は、政権に大ダメージを与えるからでしょうが、でも、しかし、です。

524名の乗客乗員が乗る民間航空機に、ミサイルを誤って衝突させ、墜落させ、発見しても救助せず、火炎放射器で焼き殺す。事実として、いや恐ろしいけど事実。

こんな恐ろしい事を指揮できる立場にあるのは、最高権力者の内閣総理大臣しかいません、それは元軍人の中曽根康弘で、2019年に亡くなっています。

彼は、旧帝国軍人の将校でした。思想的には国家主義者でした。個人よりも国家を優先するのです。

そも、そも、軍隊、自衛隊とは、国家を、国体を、統治機構を、領土を、守る為の組織です。国民の生命財産を守るのは、警察と消防なのです。

そして、国家主義者は、多数の為に、少数は犠牲になってもやむを得ない、と考えています。

でも、しかし、中曽根の決断は、国体護持よりも、中曽根政権護持にあったと考えます。彼としては罪悪感から逃れるために、自身、国体護持だと思い込ませていた? 

まあ、私欲に、国家の衣をまとわせて、正当化を図る輩は、古今東西ウジャウジャ居るのでした。

彼が亡くなる前に、重大な事を話さなければ、と、側近にもらしていたそうです。しかし、結局、何も話すことなく、亡くなってしまったようです。

123便の件だったと推測します。国体護持を優先として、多数の為に少数を犠牲とする価値判断として、彼は、彼なりに、123便への対応は、正しかった思っていたような気がします。

もしかして、もしかして、彼が、心の奥底で、それなりの葛藤があったとすれば、「十三回忌を迎える頃、この手記を世間に公表しろと」告げ、この世を去っていたかも知れません。

しかし、現在、息子は参議院議員です。13回忌の2032年に、親族に国会議員が居なければ、もしかして?そんな事が、起きることも、無きにしも非ず?

それにしても、事実を知る関係者は、ミサイル訓練の関係者、現場の証拠隠滅関係者、政府関係者、そして、その周辺の関係者、いろいろ合わせると、少なく見積もっても、百数十人から数百人は居ると考えます。

これだけの関係者がいれば、時間とともに、誰かが、「実は、あの事故は・・・」喋り始める気がしないでもありません。

でも、事実が、あまりにも、あまりにも、恐ろしすぎて話せない!

それでは、また。

 

※補足・・・・・・政治的背景として、123便の事件が、全日空雫石事故(14年前自衛隊機と全日空が空中衝突162名の搭乗者全員死亡)を思い起こさせ、反自衛隊の世論が高まる事を懸念。また、当時、政府は防衛費の大幅増額を計画していた。

それと、日航側の事情として、当時、経営状態が悪化していて、政府の援助を必要とし、事故直後は外部要因説を主張していたが、政府側の圧力に屈し、圧力隔壁修理ミスに同調。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『日航123便墜落の新事実・・・目撃証言から真相に迫る』外部要因?内部要因?

2022年09月29日 | 本の話

何故か今頃、気になりだして読んでみました。

『日航123便墜落の新事実・・・目撃証言から真相に迫る』・・・青山透子著、2020年6月20日初版発行、河出文庫800円+税

あの、単独機事故として世界最多の犠牲者を出した航空機事故の、原因を個人で追跡した本です。因みに、著者は元日航客室乗務員、事故機のクルーとは同じグループでの乗務経験あり。事故機にも何度も搭乗経験あり。

著書は他に、

1.『天空の星たちへ――日航123便 あの日の記憶』2010年4月29日発行

2.『日航123便 墜落の新事実――目撃証言から真相に迫る』2017年7月30日発行 

3.『日航123便墜落 疑惑のはじまり――天空の星たちへ』2018年5月28日 発行

4.『日航123便墜落 遺物は真相を語る』2018年7月21日 発行

5.『日航123便 墜落の波紋――そして法廷へ』2019年7月12日 発行

の5冊で、今回読んだ本は「単行本 2」を文庫化したもの。

事故は1985年8月12日に発生しました。乗客乗員524名、生存者は4名、520名の方が亡くなられました。今から37年前ですから、当時私は35歳でした。

翌日の13日、その日、お盆なので姉とその子供達2名を乗せ、母の実家に向かう途中、母の妹の家によりました。そのとき、子供達二人を映すためにビデオを回していました。ビデオカメラは会社から借りた、懐かしき、ソニーのベーターマックスです。

その映像に、母の妹が『キューちゃんも乗っていたって、テレビでやってた、可哀想に・・・』との発言が今でも残っています。”キューちゃん”とは、”国民的アイドル歌手”だった”坂本九”のことで、この時はもう人気の頂点からは、かなり下った時期だったと記憶。

それで、事故?の概略は、

東京羽田発、大阪伊丹空港行き、日航123便、乗員乗客524名。機体はボーイング747SR。

123便は、羽田空港を18時12分離陸し、18時24分緊急事態発生し機体コントロール不能に、18時56分「群馬県上野村御巣鷹山」の尾根に激突し大破炎上。

と、なります。

因みに、747SR通称ジャンボ、私も、20数年前に出張の帰り、鳥取から羽田まで乗った記憶があります。そのとき運良く二階席の左窓側だったと記憶。当時、もう、123便の墜落事故の記憶は消えていました。

話しを戻します。事故後の経緯です。 

8月12日 事故発生

8月16日 毎日新聞が「圧力隔壁の修理ミスが事故原因」と報道

8月19日 日航整備部長が記者会見で「突風など、何らかの外からの力で垂直尾翼が折れ、それに伴い圧力隔壁が損傷と推測」と”外的要因”を強調。

8月20日 運輸省航空技術部長が「圧力隔壁が事故に重大な絡みがある」と発言

8月23日 現場調査を行った運輸省調査官が「隔壁に大穴はなかった」と発言

9月06日 ニューヨーク・タイムズ紙が、以前尻もち故を起こし隔壁を損傷。その時の「ボーイング社の修理ミス説」との、「米国家運輸安全委員会」の見解を報道。

これ以降、マスコミ報道の論調は、一斉に「修理ミスによる圧力隔壁破壊説」に傾く。

9月14日  日航整備部長がボーイング社の修理ミスを否定

9月17日 現場から梱包搬出の為、圧力隔壁を細かく裁断。事故直後にも救出作業の為として圧力隔壁は、自衛隊により切断されていた。

10月2日 ボーイング社が修理ミスを認めるような発言

10月9日 事故調査委員会の委員長が辞任。理由は縁者に日航関係者がいる為と発言

そして、2年後の1987年に6月19日に、事故調査委員会が調査結果を発表。

原因として「ボーイング社の修理ミスが原因で後部圧力隔壁に疲労亀裂が生じて破壊。それに伴う急減圧が生じた事で、垂直尾翼の中を突風が吹いて吹き飛ばされと事が墜落の原因と”推定”される」

断定ではなく、この「推定」との曖昧さが、のちのち、いろいろと、憶測を呼ぶのです。そもそも、原因の記述が、なんと、なんと、たった6行なのでした。

現場で現物を確認している調査官や、日航の整備部長も、内部からの破壊では無く、外部からの破壊との見解をしめしているのに、なぜか、内部破壊説で決着させたのでした。

内部要因破壊説と、外部要因破壊説の対立。途中、委員長の交代にもこのことが影響していると思います。

事故後の経緯からは、外部要因説主張派と、内部要因説主張派に、かなり、かなりの、駆け引き、暗闘の様子が窺えます。

内部要因破壊説は「事故」となり、外部要因破壊説は、当然「事件」としての可能性が大きくなります。

ここまできて、思い起こされるのが、あの「下山事件」です。あの時の、自殺説・・・生前轢断・・・に対して、他殺説・・・死後轢断・・・の論争です。

下山事件もそうでしたが、この日航123便事故?事件?も、当時の政治状況も背景として、かなり重要になってくると考えます。

著者の青山透子さんも、その点は、それなりに理解し、本書には、それなりの記述があります。

本日はここまで、続きは次回。

 

それでは、また。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『千代田区一番一号のラビリンス』はファンタジー小説でした!

2022年08月18日 | 本の話

暑い、暑い、蒸し暑い!

70数年生きてきて、今年の夏が一番暑いような気がする。

ホント!にホントに!毎日、毎日、ボンヤリとYouTubeを眺めるだけの日々。

ヤバイ!惚ける!と、思いつつ、反省しつつ、焼酎をホッピーBlackで割って飲みつつ、反省を繰り返す日々。それにしても、ホッピーBlack(330ml118円)は美味い!

と、云う事で、本でも読んで、少しはボケ防止と『千代田区一番一号のラビリンス』森達也著・現代書館・2200円+税を購入。

何と云っても、この小説、それなりに衝撃的なのが、天皇、皇后が、明仁、美智子の実名で登場し、その会話が綴られているのです。

登場人物、企業名、すべて実名。主人公で登場する森田達也だけが「克也」と変えられています。変えた理由は、実名だと書き辛いと、YouTubeの「デモクラシータイムス」で本人が語っていました。本の存在を知ったのもこのときです。

それで、『千代田区一番一号のラビリンス』ですが、千代田区一番一号は皇居の住所で、ラビリンスは迷宮で、この小説は分類として、ファンタジー小説でした。

天皇制とは、天皇とは、象徴とは、そんな難題に深く切り込む問題小説ではありません。

それでも、象徴とは何か?答えを求めて、悩み、迷い、自問自答する天皇、皇后を、とても、とても、好意的に描かれています。

天皇、皇后を、実名で登場させ、二人の想いを、考えを、承諾無しに、二人に代わって綴る事は、一般個人においても、それなりに、法律的にも問題となります。

そして、誰しも考えるのが、右翼からの抗議ですが、たぶん、内容的に見て無いと思います。

もしかして、宮内庁から、それなりの抗議が出版社に、と思ったのですが、今年の5月20日の発行で、3ヶ月を経過している現在、その手の報道はありません。

まあ、たぶん、あまり売れている様子もなく、宮内庁も、右翼も、相手にしていないのかも、でも、もしかして、お二人は読まれているかも知れません。もれ伺うに上皇后はかなりの読書家のようです。

それで、ストーリーですが、天皇、皇后の承諾を得て、二人のドキュメンタリー番組を製作する、その過程を描き、作品完成後、互いに、国民が今だ「未成熟」として、公開を見送ることで終わります。

読み始めには、どういう終わり方をするのか、とても、とても、とても、興味が湧き、早く結末を知りたくて、それなりのスピードで読み進めました。

でも、しかし、それなりに無難な結末で、多少、期待は裏切られました。

それで「未成熟な国民」、そして「象徴天皇制」ですが、憲法では、

『第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く』

と、記されているのです。

象徴である、この地位は、主権の総意に基づくのであり、本来、国民が、もっと、もっと、象徴天皇制について議論すべきと、著者は主張しています。

でも、わたしとしては、それは、ちょっと、ちょっと、違うと思うのです。

そも、そも、です。天皇制とは理論的、科学的に説明できるものでは無いと考えます。

曖昧で、不確で、不透明で、そして神秘的で、神話で、ファンタジーなのです。

天皇制を、象徴天皇を、議論し、理論的に突き詰め、答えを求めると、その存在を否定する結論に、行き着く可能性が高いのです。

国民の総意は、そのことに、それなりに、それとなく、なんとなく、気づいているのです。ですから、国民の総意は、存続を望み、議論を避けているのです。

世間は、世の中は、社会は、国家は、世界は、すべては論理的に構成され、論理的に動いている訳ではありません。歳を重ねるにつれ、その想いは強くなるのです。

それで、この小説ですが、物語として、とても、とても、面白いのです。

面白さは、何と云っても、天皇、皇后が実名で登場して、日常会話を交わす場面です。

たぶん、誰しもが、そのときの会話内容を、表情を、思い浮かべ、たぶん、もしかして、そうかも知れない、と思わせるのです。わたしだけ?

兎に角、それなりに面白いです。2200円+税は、ちょっとお高いです。でも、たぶん、内容が内容だけに忖度し、各地の図書館では購入をためらうかも?興味が湧いた方は自腹で。

でも、しかし、昨今の政局は、安倍元首相の死亡により、「統一教会」との関係から、右派清和会時代から、それなりリベラルの宏池会へと、自民党の内部変化で、世の中は、それなりに、少しだけ、息苦しさは緩和されるかも?

兎に角、ボケ防止の読書でした。

 

それでは、また。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予言者エマニュエル・トッドでウクライナで第三次世界大戦です!国葬反対!

2022年07月27日 | 本の話

エマニュエル・トッドの『第三次世界大戦はもう始まっている』を買ってしまいました。文春新書780円+税、売れているようです。

先月購入したのですが、127ページ(全205ページ)で止まっています。「安倍銃撃・射殺・暗殺」事件の影響です。

一旦、中断すると、テーマはそれなりに完結して、再開するのが、とても、とても、難しいお年頃なのです。『人新世の資本論』も中断しています。

それで、わたし、いま、表紙を見直して気付きました。これまで、「エマニエル・ドット」と思い込んでいたのです。「ニュエル」よりも「ニエル」、「トッド」よりも「ドット」の方が云いやすいのでした。

まあ、そんな事はどうでも良いのです。兎に角、本のタイトルが挑発的で、刺激的で、煽動的で、ついつい買い求めてしまったのでした。

そして、そして、タイトルだけでなく、冒頭より、世間の見解に対して、真っ向唐竹割りで、一刀両断で、バッサリと『戦争の責任は米国とNATOにあり』との主張。

これは、全くもって、エマニュエル君(私より一歳年下)と、私の見解は同じなのでした。やるな!エマニュエル!

我が日本国のマスコミにおいては、『NATO、ウクライナ・ゼレンスキーは正義、プーチン・ロシアは世界の敵!』の感情的、一方的、短絡的な主張が主流。しかし、世界的には少数派なのです。

春日部の『クレヨンしんちゃん』も云っているように、『正義の敵は、もうひとつの正義』なのです。世間は、世界は、そう単純ではないのです。

それで、見解は同じと、気分良く読み進めていると、「アレ?そうなの?」が、いろいろとバンバン展開されていくのです。

そのなかでも、驚き桃の木山椒の木!だったのは、3章『「ロシア恐怖症」は米国の衰退の現れ』の、小見出し『人口動態が示す米露の現状』でした。

1.乳児死亡率がアメリカの「5.4(千人)」に対して、ソ連崩壊から急速に低下し「4.9」・・・2019年年度

※日本は「1.8」・・・2019年度

2.自殺率はロシアが低下傾向で「11.5(10万人)で、アメリカは上昇傾向で「13.9」・・・2019年度

※日本は「16.7」・・・2019年度。2003年が最大で「27.0」

3.平均寿命がアメリカは低下傾向、ロシアは上昇傾向。

※日本も上昇傾向

これらの指標から、ロシア社会モデルの回復、アメリカ社会モデルの危機と結論付けているのです。

エマニュエル氏は、フランスの歴史人口学者で家族人類学者で、人口動態・家族システムから、ソ連崩壊、米国発の金融危機、アラブの春、トランプの勝利、英国のEU離脱等々を「予言」した方なのでした。

名前はそれとなく知っていたのですが、そんなにいろいろ予言し、的中させていたとは、知りませんでした。

因みに、それらの指標で、我が日本国の未来を、どう予言できるのか? 

乳児死亡率はとても低く、高かった自殺率の低下傾向は、去年ごろより下げ止まり、上昇に転じたようで、その要因は女性の自殺率の増加です。女性の増加は、女性の社会進出に比例?

少子高齢化で、人口減で、経済は30年間停滞中で、パンデミックで、インフレで、今も暗いが、未来も暗い?

それで、本論に戻ります。

ロシアのウクライナ侵攻が、このままでは、第三次世界大戦に!?との指摘では無く、何故?どうして?エマニュエルは『もう始まっている』と結論付けたの?

まあ、考えてみれば、いや、考えなくても、ロシアが戦っている相手は、NATOに、武器弾薬を与えられ、訓練され、情報も与えられ、兵員は送っていないだけで、実質的なNATO軍ですから、それなりに世界戦争と云えます。

でも、ロシアの制裁に加わり、ウクライナ側に立っているのは、欧米が中心で、他の主要国では、アメリカの手下国?日本、韓国程度。大半の国は制裁に不参加ないし、中立的立場です。

まあ、第三次世界大戦とまでとは行かなくても、”大惨事”世界大戦?

失礼しました。話しを戻します。

ドット氏はいろいろな論点から『始まっている』を論証しています。それらは、かなり難しいので割愛。

それで、本書の内容として、それなりに気になった点をいくつか書き記します。

ひとつは、日本のマスコミも、一時、ほんの少し、採り上げた「ネオナチ・アゾフ大隊」の件です。いつしか話題に採り上げなくなりました。

いつまでも、どこまでも、ウクライナは正義で、ロシアプーチンは敵との構図で情報は操作されています。

そもそもですよ、21世紀の、ヨーロッパの、民主的国家で、武装民兵組織が存在する、ウクライナという国は、どうなっているの?です。

そして、この民兵組織アゾフ大隊は、白人至上主義極右思想の外国人義勇兵も参加し2014年に発足。部隊章にナチスと同じエンブレムを使用しているのです。

ウクライナの極右勢力は、フランスのルペン率いる国民戦線が、”中道左派”に見えるほどの極右のネオナチと、フランス人のトッドが言ってます。

因みに、日本の公安調査庁も「アゾフ大隊」をネオナチ組織と、公式に認めて「いた」のです。「いた」と過去形にしたのは、ロシア侵攻後に、こっそりHPから削除したのです。お得意の忖度?

そして、小見出し的には「NATOと日米安保の目的は日独の封じ込め」とか、『「黒人も平等」が白人間の平等を破壊』とか、「挟み撃ちに遭った白人の平等」とか、』

いろいろと刺激的で、興味を引くタイトルが並んでいます。

長くなりましたので、これでお終い。

この記事は4・5日まえから書き始めたのですが、この処の暑さと、歳の所為で、集中力が1時間程度しか持続せず、やっと本日、涼しい?午前中に、なんとか、かんとか、終わらせました。

本書の全205ページで、読み進めたのが127ページです。まだまだ、興味津々のタイトルが続くのですが、前にも言いましたが、一度中断すると、再開するのが困難な今日この頃。

それで、兎に角、安倍だろうが、誰だろうが、憲法違反の国葬に反対!します。

 

それでは、また。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『人新世の資本論』⑭ グレタ・エマンマン・トゥーンベリ!偉人賢人みな変人!

2022年02月19日 | 本の話

前回の続きです。

飽きもせず『人新世の資本論』を読んで綴って、ぼけ対策を行っています。

今回は、第二章、小見出し3.「※SDGs・・・無限の成長は可能なのか?」です。

※ Sustainable・・・ 持続可能  Development・・・ 発展・開発  Goals・・・目標 

「最後の砦の旗印・・・SDGs・・・国連、世界銀行、IMF、OECDなど国際機関がSDGsを掲げ経済成長を追求」

「急速な技術革新・・・持続可能なインフラ投資と資源生産性の増大の相互作用・・・よって持続可能な成長は推し進められる・・・私たちは、経済成長の新時代に突入した」

との主張に対して、著者は、

「エリートたちが集う国際組織において、気候変動対策が新たな経済成長のチャンスとみなされているのが、はっきりとわかる」

として、次の行で、

「気候ケインズ主義が、さらなる”経済成長を生み出すのは間違いない”、太陽光パネルだけでなく、電気自動車とその急速充電器の普及、さらには、バイオマス・エネルギーの開発など、経済の大転換が必要、そのために多くの投資と雇用創出が欠かせない。既存の社会インフラ全体を丸ごと転換する大型投資が必要だという主張も、”まったくもって正しい”」

私は、ここで、著者に、エッ!どうして?”・・・間違いない” とか ”まったくもって正しい” なんて云ってしまうの?と、思ったのでした。

著者は、本の冒頭に”SDGsはアリバイ作り・危機から目を背けさせる効果” そして、そして、”大衆のアヘン”とまで、言い切って、世間の風潮に冷や水をぶっかけたのに、ここにきて、反発を抑えて、それなりに、仲間に入れる懐柔作戦?

でも、私などは、その挑発的な、戦闘的な、主張が気に入って本を購入したのです。そもそも、です。気候ケインズ主義的な方々は、本屋でこの本を手に取り、冒頭のはじめにを読んで、そっと本を閉じ、棚に戻して立ち去ったと思います。

そして、次の行でも、著者は、

「たが、それでも、問題は残る。それが果たして、地球の限界と相容れるのかどうか、という疑問が湧いてくるからだ・・・緑と冠を付けたところで、成長を貪欲に限りなく追求していけば、やがて地球は限界を超えてしまうのではないか」

との、それなりに肯定してみたり、否定はせず、疑問を投げかける表現に、かなり、かなり、持って回った表現です。敵も反発も最小限に?

まあ、斉藤幸平さんは学者で、環境活動家ではありませんから、それなりに、表現は穏やかで、エビデンスで説得、納得、理解者を増やす作戦ですか。

それにしても、あのスウェーデンの”怒れる”環境活動家少女「グレタ・エマンマン・トゥーンベリ」の登場は、衝撃的でした。

彼女は国連気候行動サミット(2019年9月)で、怖い顔で、激しい言葉で、怒りを露わに、世界の指導者に対し、早急な気候変動への対策を訴えました。と云うよりも、対策の遅さに対して、激しく抗議しました。

当時、16歳です。世界は驚き、それなりの喝采を受けました、が、小娘が、何も分かっていないのに、偉そうなことを云うなッ!との反発も受けました。

まあ、私としては、普段はとても可愛いくて、チャーミングな、それなりのお嬢さんだと、思いました。

それにしても、自分の意見を持ち、それ表明し、一人でも行動する、こういう若者は、最近、日本では見かけなくなりました。何をやられても、やってくれなくても、怒らない若者。

少数派を怖がり、多数派に身を置き安心し、目立たず、逆らわず、枠からはみ出さない。これは、やはり、世間が求めている?若者はそれに答えているだけ?

それで”グレタ・エマンマン・トゥーンベリさん”ですが、Wikipediaによると、お母さんが著名なオペラ歌手で、お父さんには”著名”は付いていませんが、俳優だそうです。

芸術家の家庭ですから、個性を大事に、少数派も、目立つのも、逆らうのも、枠からはみ出すのも、みんなOKで、自由に育った?

こういう人は、世間では取り扱いが難しく、敬遠されがちですが、古今東西、こういう人達によって、世の中は動いて来たのです。

偉人、賢人、みな変人なのです。

本日も、かなり、本題から逸れたようですが、ここらで終わります。

未だ未だ飽きずに続きます。飽きたときには、脇道に逸れたりします。

それでは、また次回。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする