歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

岳温泉「光雲閣」ほぼ合格です。

2007年11月03日 | 旅の話し
昨日の続きです。


4品目は「追加料理」です。フロントで宿泊手続きの際に進められた、「天然舞茸」の天ぷらです。一人前だけ頼みました。

この写真、舞茸を一つ食べた後に撮ったものです。それで、写真を見ればお判りの様に、舞茸の天ぷらの脇に「大きな顔」をして「えび天」が一本のっかっているのです。

舞茸の天ぷらは、舞茸だけでいいのです。敢えて「天然」で売っているのですから、正々堂々舞茸一本で勝負すべきなのです。

つい、仲居さんに「何で海老がここに居るの?」と云ってしまいました。



仲居さん曰く「天ぷらには、やはり海老が付き物と云う事では無いかと・・・・・・・」

予想したような回答でした。多分、「追加料理検討調理場会議?」で「天然舞茸の天ぷら」の「盛り付けサンプル」を前にして、

調理長は、

「天然物を売りにしているのであるからして、その貴重感を味わって頂くべきであり、その為には舞茸だけで一本勝負に出るべきである」と、べき、べきを繰り返し主張。

客室責任者、営業責任者、会計責任者の三派連合は、

「天然とは云え「舞茸」だけでは「地味」であり、お客様は不満を抱く、舞茸だけで千円の価格設定では追加注文が取れない、少しでも客単価を上げる為には、「天ぷら界の王者“えび天”は必須条件である」

このような討議を踏まえ、支配人の最終決断が下され「えび天派」が勝利した、そんな気が・・・・・・・。

私としては、「えび天抜き」の「舞茸倍盛り」が望ましいと思うのです。そうでなければ、サンプル写真を見せるとか、「舞茸と海老の天ぷら」と最初から表示するべきだと思うのであります。

まぁ。そんな、こんながありましたが、舞茸の天ぷら、天然物として、歯触り、香り、味、すべて「しっかり」していました。1パック特売99円の「雪国舞茸」との実力の差を見せつけてくれました。


5品目は「えごま豚と通草(アケビ)の胡麻味噌田楽」です。「煮た」のか?「蒸した」のか? えごま豚がアケビに挟まれ、胡麻味噌をかけられ、朴葉の上にのっています。


アケビを「通草」と書くのは知りませんでしたし、食べるのも生まれて始めてです。

「えごま豚」とは、えごまで飼育した豚だそうです。えごまだけを「ひたすら食べて」育ったのかは不明です。また、「えごま」が豚の肉質にどのように影響し、他の豚との違いは何なのか、特に説明も無く、又、質問もしませんでした。

【えごま:シソ科の一年草。インド・中国原産の油料作物。高さ約1メートル。茎は四角。葉・茎は浅緑色、葉は一種の臭気がある。花は白色。果実は小さく、炒いってごまの代用、また荏油えのあぶらを採る。いくつかの品種がある】 広辞苑第五版

えごまの茎が「四角」には驚きました。それで、味なのですが、胡麻味噌の味が強く口に残り、豚もアケビも味がハッキリしませんでした。

横にのっているのは「白い」羊羹の様な物は、アケビの果肉を練って成形したものです。アケビ羊羹? これはアケビ「その物の味?」を生かし、手を加えていない様です。

淡く、柔らかく、やさしい味がしました。これは「かなりOK」でした。


6品目は「松茸と鶏の水菜和え」です。この料理については、あまり記憶に残っていません。


あの輸入松茸と、ブロイラーを「酢」で和えたような料理です。これは、最初に出すべき料理です。

コース最後の手前で、一旦、「さっぱり系」を味わい、メインディシュに繋げるのが定番ですが、これまで、特に「コッテリ系」もなく、特に「満腹」するほどの「量」もなく、ここは、一気にメインディシュに突入しても問題有りませんでした。

7品目は、とうとうメインディシュです。これはよくある「お肉系」と「お魚系」との選択制になっています。ここは、両方味わう為に別々の物を注文。

お肉系は、牛ミンチの「ビーフシチュー風」の煮込み。


お魚系は、サーモン、カニ、貝(種類は不明)のホワイトクリーム煮。


どちらも、それなりにOKなお味でした。


8品目は「木の実ご飯とキノコ汁」です。キノコ汁に入っていた「油揚げ」の表面に「焦げ目」がついていたのです。

最後の、最後に、みそ汁の具と云う「小さな脇役」に、こういう「仕事」をする、調理人の「拘り」は「エライ!」と思います。


仲居さんに、「この、油揚げの焦げ目は、なかなかイイですよ」と、嬉しくなって誉めてしまいました。

キノコ汁、木の実ご飯、美味しかったです。


最後、デザートです。柚のシャーベット、メロン、柿。結構でした。


兎に角、油揚げの焦げ目で、すべてOKになりました。

配偶者も、料理の味、器、盛り付け、量も丁度良く、そして、頂いた個室の雰囲気、窓からの眺め、とても喜んでいました。

和風あり、洋風あり、何だか判らない風あり、いろいろあり、いろいろ文句もつけましたが、宿泊料金を考慮し、総合評価として「ほぼ合格」です。

ここで、ご参考迄に、ホテル名と料金を発表します。

福島県「岳温泉」の「光雲閣」でした。宿泊料金は「一人様一泊18000円」です。


さぁ。次回は、大浴場、露天風呂に朝食チェックです。


それでは、また明日。 





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