甲府市は31°の夏日で、久しぶりに首筋を流れる汗を感じた午後。今日は庭いじり以外何もしなかった。
カミーユ・コローのユディト。なるほど、こういう表現もあるのかと感心する。男の首はなく、ただユディトの右手の血まみれの指
と乱れた衣装だけで惨劇を仄めかしている。
ユディトの顔も独特だ。他の作家とは異なり、死闘の勝利者の誇りも、官能性もなく、眉を顰めた顔は苦悩に近い。それもまた魅力。
コローの風景画は大好きだが、奥行きのある人物画も好ましい。こんな風に描けたらと願うが、当然月とすっぽん。
ぼんやりと陽射しを眺めながら過ごした。
良い日だった、愛と感謝。