春雨に。
ここしばらく春の長雨。菜種梅雨には早い気がする。この潤いが春の花ざかりを呼ぶと思って眺めている。
すると、小野小町の和歌が浮かぶ。
花の色はうつりにけりないたづらに
我が身世にふる眺めせし間に
眺め、には春の長雨をかけている。ふる、には雨降りと、古る、年齢を重ねる意味を重ねて。
いつのまにか盛りを過ぎて色香の衰えを悲しげに自覚する小町の名歌。
明日はレントの会最終日。
コロナ自粛で他のイベント皆無の南総ホールの閑散にも関わらず、たくさんのお客様にお運びいただいた。
感謝。