市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

玻璃いろの雨去りぬ君濡れずとも激しきもののあらば耀く

2021-10-31 21:23:00 | Weblog

 晩秋の雨に。

 「興亡の世界史 通商国家カルタゴ」読了。

 私は古代屈指の名将ハンニバル・バルカのファン。この平易な教養本も興味深く読めた。塩野七生さんの大作「ローマ人の物語」の中の「ハンニバル戦記」と比較しながらの読みだった。

 小説ではなく、どちらも学術だから、天才ハンニバルの内面を想像、解説しないので、快適だ。
 塩野氏の方が読みやすいかもしれない。こちらは国家カルタゴが主題、主人公なので、2人の学者の視点は地中海都市の抱える国際的な政治経済宗教歴史、と常に多面的に忙しく動く。
 
 


 
 ハンニバル・バルカの全生涯を映画化したものはないようだ。もし製作するなら、エリザベス・テイラーの「クレオパトラ」級のスペクタルになるだろう。
 「クレオパトラ」はすばらしい役者たちが揃ったが、ハンニバルをエンタメ映画化するのは難しいだろう。戦う男たちだけの世界だから。変に色恋を脚色して添えると、レベルダウンしそう。

 


 油彩  ハンニバル・バルカ

 F8号

 彼はなかなかのイケメンだ。

感謝。

 
コメント
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