市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

満潮か夜の渚に昇るものは肌焼くばかり泣きし汝の音(と)

2021-05-23 20:18:00 | Weblog

 満ち潮に。


 










 20年ほど前に手習した水墨画。

 ほとんどは宋元水墨を臨模した。

 母の入所準備やら何やら、慌ただしい日だった。

 今、施設入所間近の母は幸せそうには見えない。不平不満をこぼすことが多い。圧迫骨折の痛みで、ほぼ寝たきり、楽しみも少なく、運動しないから、食事も細い。
 それでも介護施設に入ればケアは万全で、日常の苦痛はずっと少なくて済む。リハビリもしてもらえる。

 教師として、定年まで真面目に働き抜いた母の人生の対価が、この安全な最晩年と思う。娘の私は彼女を喜ばせることは、あまり出来なかったが、老母を保護するという責任は果たせた。

 そう考えるようにしている。

 神に感謝。


 

 

 

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