市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

いくつものいつはり抱へ男おんな地の果てまでも旨しと担ぐ

2021-05-12 22:18:00 | Weblog

 2日ほど母と山梨県に帰ってきた。

 施設入所前のいくつかの整理など済ませたが、手足不自由で慢性の腰痛に苦しむ老人の同伴は、実の娘ながら大変な苦労だった。身体介護は家族にとって心身ともに疲弊する。
 母は娘には遠慮がないから、多忙なこちらの状況も顧みず、頭ごなしに自分だけの用事や介助を言いつけ、私などはしばしばキレる。

 つくづく、家族内負担にならないために、高齢者はできる限り健康寿命を保ってほしいと思う。家族には介護労働に対する報酬はない。親に生み育ててもらった恩愛と感謝の記憶が頼りだろう。自分が相続する遺産に対する感謝も含めて。
 が、それにしても家族介護は子供にとっては、負担だ。親が我儘だったり、子供が狡かったり、互いに充分な財力がなかったりしたら、危ういトラブルは容易に起きるだろう。

 とにかく疲れた。

 世間には介護で悩む人もたくさんいるだろうから、ほどほどに本音を書いている。綺麗事ではすまない。

 私自身は誰にも負担と迷惑をかけない、おひとり様の晩年を予想して、今から準備をしている。

 でこぼこな3日だったが、全て感謝。

 

 
 水彩  ベタニアのマリア。

 印象的な美しいモデルは、山梨の某隣人。長年母に優しくしてくれた女性。感謝。

 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス