雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

炎(ひ)のうつつもろ手に握る地中より神噴き出づる夢は狂はず

2014-01-19 15:01:18 | Weblog

 いきなり、すごい…かもしれない歌を。


 このごろ、こういう歌い方は、正直忘れていたのだけれど、昨日「玲瓏」東京歌会に参加して、初めておめにかかった日高菊雄さんのお歌に触発された。


 わたしは初心者、などとお言いだったので、どのような御詠草かと、家に戻ってから『玲瓏』の85号をひらいてびっくり

 怒涛のようなイマジネーション。

 「半獣戯画」という連作。

 何首か、掲載させていただく。



  赤黒き炎を食める麦秋のinnocent風の又三郎来る

  海賊のすゑなる我は童髪(わらはがみ)四方髪(しはうがみ)なる父祖の荒魂
  
  白百合の身ぬちに猛る一条のいのちの鬼のまこと美(くは)しき



 超現実の極彩色絵巻。それで、御職業は画家ということ。

 歌会のあと、いろいろお話してくださって、能楽にも深い造詣があると。

 それでこの精確な雅文体の幻想歌群か、と納得。




 このブログを御覧くださるだろうか。お名刺をいただいたのに、酔いの紛れになくしてしまい、お便りをさしあげられません。

 唐突に、このような引用をお許しください。





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