いきなり、すごい…かもしれない歌を。
このごろ、こういう歌い方は、正直忘れていたのだけれど、昨日「玲瓏」東京歌会に参加して、初めておめにかかった日高菊雄さんのお歌に触発された。
わたしは初心者、などとお言いだったので、どのような御詠草かと、家に戻ってから『玲瓏』の85号をひらいてびっくり
怒涛のようなイマジネーション。
「半獣戯画」という連作。
何首か、掲載させていただく。
赤黒き炎を食める麦秋のinnocent風の又三郎来る
海賊のすゑなる我は童髪(わらはがみ)四方髪(しはうがみ)なる父祖の荒魂
白百合の身ぬちに猛る一条のいのちの鬼のまこと美(くは)しき
超現実の極彩色絵巻。それで、御職業は画家ということ。
歌会のあと、いろいろお話してくださって、能楽にも深い造詣があると。
それでこの精確な雅文体の幻想歌群か、と納得。
このブログを御覧くださるだろうか。お名刺をいただいたのに、酔いの紛れになくしてしまい、お便りをさしあげられません。
唐突に、このような引用をお許しください。