かりかりとセロリ噛みしめほろ苦きあまさ触れ合ふ四肢となりぬる

　セロリに。



　

空蝉の底光（て）る晩夏かつてありし愛みひらけばかそけき屍（かばね）

　午後、ぼんやりと空蝉を見つけて。


　耳いたいほどの、蝉の声のなか。




　　

　詠いなおし。

　


　今日も無事だった。多少のアクシデントはあったけれど、そういうことにも慣れた。

　なにが起きてもあわてず、的確に対応しようと思う。



　……まだまだ。


　

　
　

炎帝に聖火昇るや祝祭の蒼穹（そら）どよめきて五輪ひらかる

　八月八日、北京オリンピック開会式。


　時事はあまり詠わないようにしているけれど、ゆくさきざきで、その話題。


　中国、世界各国、いずれもさまざまな課題を抱えている。


　スポーツというフェアな領域だけでも、この世界の祭典が、はなやかにと願う。


　勝ち負けや、メダルの数を競うだけでなく、さまざまなドラマを見せてくれるだろう、それも楽しみ。


　その祝（ほ）ぎ歌。