プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「言いえて妙」と納得!

2008-04-23 09:07:00 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夕、川沿いの遊歩道を走っていたら、かなり高齢の老人に声をかけられた。「、、、よ!」。聞きとれずに「エッ?」と聞き返すと、「無理をせん方がいいよ」と、私の膝あたりを指差しながらはっきりと大きな声がかえって来た。

 「大丈夫です」と挙手して横を通り過ぎたが、意味が分からず気になった。立ち止まって膝や足元をみたが、靴紐がほどけているわけでもなく、膝にも異常がなかった。無理をするなとの親切心からの注意だろうと思いつつ、老人の言葉を引きずりながらの重い走りになってしまった。

 ジョギング中の思考回路は堂々巡りするものだが、ふと昨年暮れのレースで沿道で応援していた母親と子供の会話を思い出した。「競歩みたいね」「競歩より遅いよ」と、母親をたしなめる言葉に並走していた妻と二人で苦笑したことがあった。我々のスピードは、時速10㎞程度だから正しいコメントだ。それでも当の本人は、走っているつもりだけにショックで、今もなお時々会話の自虐ネタになっている。

 老人の言葉が親切心からなのか、足もとがおぼつかないのを心配してのことなのかは不明だ。が、帰宅した私の話を聞いた妻が後者の方だと笑い転げるので、痛く傷ついた。「あんたにだけは言われたくない」と言いかけてやめた。時に真実は残酷なものだ。


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