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★真夏の悪夢(番外編):小沢一郎への期待

2010-08-29 10:04:43 | 日記・エッセイ・コラム

 「口下手・不器用」で、「剛腕・壊し屋」というのが、政治家「小沢一郎」に対する一般的な評価になっている。それが、折々に顔を覗かせるのも事実だ。

 田中角栄の申し子と評されるときも、金権政治体質を指しており、良い意味で使われることはない。が、田中角栄の「日本列島改造論」は、我が国の高度成長戦略の根幹を形成し、大きく結実したのも歴史的事実だ。

 私が、小沢一郎の言動を注目したのは、1991年の東京都議選で都連と対立した時だった。選挙の敗北責任をとり自民党幹事長を辞任。1993年、次期総理の椅子に手が届くポストを蹴って離党した。その後、新生党・新進党・自由党、そして民主党へと彼の言動は常に政局絡みで注目を浴び続けた。それは、それだけの存在感と力量・能力を持っている証しでもある。

 メディアは、彼の政治業績について報じないが、「小選挙区制」「党首討論」「記者クラブ制度の撤廃」等は、小沢一郎が導入したシステムの代表例だ。「政治倫理審査会」も小沢氏によるものとか(本人談)。

 2009年7月、当時の鳩山首相が「個人献金偽装問題」で政倫審委員の過半数が開議に賛成したが、強制力が無く、本人欠席で幕を閉じている。同じ脛に傷を持つ鳩山・小沢が小沢氏が作った政倫審の対象になる事案を抱えているのは、何とも皮肉な話だ。

 いずれにせよ、表舞台を避け続けた小沢一郎が、民主党代表選に名乗り出た。国民の前で、堂々と個々の政策と財源だけでなく、具体的なアプローチ戦略を説明してくれることを祈るような思いで待っている。


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