プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★トルコ紀行完:「一期一会」

2010-11-08 08:44:05 | 日記・エッセイ・コラム

163 10月22日、イスタンブールから成田に向かう機内で、日本人俳優と隣り合わせになった。見覚えのある顔に目礼をしたが、名前は思い出せなかった。あれこれ思い巡らし、「あのー、失礼ですけど○○さんじゃないですか?」と、恐る恐る尋ねると、「そうですよ」とニッコリ笑い、「長い旅になるから、どうぞ宜しく」と挨拶され緊張がほぐれた。

 芸能界に疎い私が知っている位だから、知名度の高い人だが、人気の程は知らない。年齢は、私より一回りほど上で、舞台・映画を中心に活躍中だが、テレビドラマでも渋いわき役として存在感を見せている。

167 彼は、劇団員40名ほどで地方都市を中心にボランティア公演をおこなった帰りで、「旅費しか出ないので、僕はいいけど若い人達は大変だと思うよ」と、その舞台裏を語った。私が石川県人と分かると、「今年、能登演劇堂のマクベスに出ていたんですよ」と共通の話題を引き出した。残念なことに、仲代達矢率いる無名塾のロングラン公演を観ていなかったので、それ以上、深い話に進めなかった。

 初対面の人に対して、高ぶらず、如才ない人柄に接し、帰国後、彼のプロフィールを読んでみた。二度とないであろう貴重な機会と時間を失い、口惜しいが、また一つ旅の思い出が刻み込まれた。


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