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時悠人chosan流処世術

★震災は忘れた頃に、、、

2015-01-15 08:40:14 | 日記・エッセイ・コラム
 友人が被害に遭った阪神大震災から20年経った。今年の3月には、身内が被害を被った東日本大震災から5年を数える。

 昭和37年、私の生家の近くにある真宗大谷派金沢別院が消失した。延焼を免れたが、家族総出でバケツリレーで大屋根に水をかけた記憶が残っている。

 東別院と呼び、境内で遊んだり、銀杏拾いをしたり、大晦日に除夜の鐘を撞きに行った幼少期の生活の支えだった。大相撲巡業やのど自慢大会が開催された賑わいを失い、門前町を形成する横安江町商店街も活気が無くなってしまった。

 被災した街は復興を遂げても、そこに暮らしている人々が失った心の傷は、生涯、癒えることは無い。

 自然災害は人智を超えた試練で、万全な対策と言うのは人間の自惚れでしかない。その証拠に、「大丈夫」という字には、いずれにも「人」の一文字が入っている。

 15年度予算案に、原発再稼働自治体に15億円の交付金を支給する案が盛り込まれているが、災害は忘れた頃にやってくる。原発のリスクは、人為的なもので、子々孫々に悔いを残したくないものだ。