菊タブーは嫌だ。同時に「逆菊タブー」も嫌だ。
救援紙の原稿で、天皇関連の3行について削除を求められた。本文中の桃色部分ね。
編集長と事務局長から緊急電話。皇太子をタブーにするのは問題だが、実際にあったことを無かったことにする逆菊タブーも問題だ。
事実を抹消することは許されない。絶対に譲りたくなかったが、救援紙が遅れると獄中のひとが心配するので、やむなく削った。
菊地さよ子事務局員からの要請だそうだ。あー、やだやだ。
総会だ Paix2 だ
救援紙の読者のなかで、一番に有名なひとかもしれない。なにしろ、コロムビア・レコードの歌手。プリズン・コンサートは優に四百回を超えているんだ。彼らは矯正施設での公演活動について、「慰問」とは言わない、思ってない。上から目線の言葉だし。被害者のひともいるのに、安易に慰問という言葉を使ってはいけないと。なるほど。
そしてNHKの子ども番組の曲も歌っている。彼女たちの素直な歌は、子どもたちにも口ずさまれているんだよ。
マナミさんは、岡山大学の固体地球研究センターの実験助手。メグミさんは、看護師だった。そんな固い仕事をしてた鳥取県の二人が、ふとしたことから選抜歌謡祭にでたのがきっかけで歌手をめざす。
Pなにやらの読み方、わかる? ぺぺ、フランス語で平和を意味する「ぺ」が、ふたつ。ちょうど湾岸戦争が終わったころだから、タイムリーだと。
音楽を通じての活動を続けるすがた「逢えたらいいな プリズン・コンサート三〇〇回達成への道り」 Paix2 鹿砦社の本は、感動もの。
最初の頃は刑務官は拍手だけを許し、手拍子は認めなかったところもあると。施設によって規律の厳しいところもあるなかで、400回って半端じゃないよねえ。
05年には、杉浦正健法務大臣から表彰状を受けた。死刑執行しなかった大臣じゃん。良かった、人殺しの千葉景子からじゃなくて。
さらには皇太子の前で「君が代」を歌ったこともあるって。マナミさんは緊張すると居眠りをする癖があって、その時もメグミさんに腕をつつかれて目覚めたとか(微笑)。
- 現在は、ふたりとも保護司、矯正支援官もしている。マネージャーが、これまた個性的。機材を全て積み込んだ車で、ぶんぶん時速百キロで走るんだって。救援連絡センター総会が楽しみ。
- 先に上げた本の付属CDには、こんな曲がある。ふるさと発あなたへ/ 夏雲 / なごり雪 / いのちの理由/ 元気だせよ/SAYいっぱいを、ありがとう / ともいき・・・未来へ / とんぼ / 逢えたらいいな。今回のライブは、どんな曲を歌ってくれるのかな。
- 受刑者のアイドル。公演監獄の一覧表を見たら、東京拘置所が複数回。大阪刑務所も数回。なにしろ沖縄から北海道まで活躍している。それなのに、なぜか大阪拘置所だけないみたい。わが心の妹、林真須美死刑囚にも聴かせてあげたいなあ。
4月14日 (土) 13時半~
於:渋谷勤労福祉会館 みんな、きてね!