救援連絡センター発行「救援」紙の、2面の連載コラムより
真夜中に警察きたのよ 監視の先の安全安心!?
深夜、ピンポーン。えっっ、意味が分からない。知り合いだったら電話を掛けてくるでしょ。なにやら、怪しい雰囲気。どんどんどんと、ノック音。
警察だ。「通報が、ありました」、意味不明。どうやら、死んでるか?倒れているか?と思われてるらしい。帰宅して水着とタオルをベランダに掛け、前日は満艦飾で洗濯物を干したりしてるのに。何なんだよ、これ。
ドアを開けろと煩い。警察かどうか分からないでしょうが。すると、チェーンロック掛けて開けろと言ってくる。ぼろいアパートのチェーンなんて、簡単に切れちゃうじゃないの(心の声、ふるえてる)。
次には、窓を開けろと宣う。この糞寒いのに雨戸と窓を開けるのかい。どうしても目視したいようだ、命令されてるのか。
断ったあとも、パトカーの警察無線が超越迷惑五分。これじゃあ、近所のひとに怪しいひとだと思われちゃうじゃないか。わし、何も悪いことしてないのに。
お仕事に行ってる昼間だったら、大家に言って鍵を開けさせるのか。ゴーツートラベルだったら? うー。
想定A いたずら通報。でも逆探知が必須の一一〇番。そんなに常識ないひとって、たまにはいるのか?
想定B 近所のひとが心配してる? それって、一挙手一投足を見てるということなの??
想定C 公安の嫌がらせ?
※ ※
ご近所の皆さまへ手紙を書く。「十一月十四日土曜日二三時四五分、深夜に警察官の訪問がありました。通報による安否確認でした。当日は二二時に帰宅しベランダに水着とタオルを干し、前日は大量の洗濯物を干したりしているのに、何故に安否確認なのか趣旨が分かりませんでした。
思い当たることといえば雨戸でしょうか。その日は早朝に出かける用事があったために、北側の雨戸を開けませんでした。木造集合住宅の二階なので、休日の朝六時に大きな音を立てるのを遠慮したのです。
通報してくださったかたへ。ご心配いただき、ありがとうございます。週に六日水泳をしていますので、ぼほ毎夜西側のベランダに水着を干しています。そして朝方に取り込みます。また土曜と日曜は早朝に出かけるため、北側の雨戸を開けないようにしているのです。皆さまの安眠妨害をしたくないからです。よろしくおねがいします。」
一軒一軒に挨拶して廻ったけど、やはり原因不明のままなのだ。
全国の独居老人の同志たち、心せよ。
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