千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

無頼派だ「危険な弁護士」セバスチャン ジョン・グリシャムの連作集と

2019年10月14日 | 詠む

「危険な弁護士」  ジョン・グリシャム 新潮文庫

フォードのカーゴヴァン、車が事務所。無頼の弁護士。パートナーは、元被告。レズビアンの元妻と、たまに息子に面会。

グリシャム、もう十何冊め。いつもは上下巻を読了してから挙げてるが、今回は別々の物語なので上巻を紹介する。

第一部 侮辱

殺人者として裁かれても、両腕や首のタトゥーを隠そうとしない青年。知恵遅れのせいもあって冤罪に巻き込まれる。彼の弁護人をする主人公セバスチャン。警察は密告屋を使うなど卑怯千万。法廷でも起立しない青年。果敢に闘って牢屋に入れられる弁護士。いままでのグリシャムにない展開。挑戦的な小説群。

第二部 ずどん・ずどん部屋

死刑囚が殺され前に入る部屋。死刑大国米国だけに描写は、リアル。もう何時間かで注射される悪党。この死刑囚は弁護士も殺した過去あり。まさに無法者、日本でありえない展開に微笑。

第三部 兵隊気取りの警官たち

銃社会が極まった米国ならでは、だな。家宅捜索に戦車まで繰り出す警察。犬も妻も殺される。そして最後に、うるっ。希望は、あるか。

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