永山の封印されし鑑定の 記録に光堀川惠子
8ケ月かかった鑑定を終えた永山則夫 24歳
「永山則夫 封印された鑑定記録」 堀川惠子 岩波書店
著者の前書「死刑の基準―『永山裁判』が遺したもの」も圧巻だった。
世間にほとんど知られていない、永山の精神鑑定書。
医師が永山の肉声を録音したテープ100時間以上を元に資料を駆使し、当時の関係者を訪ね、真の動機に迫る渾身のルポ。
実証的であるのに、上質のミステリのような深い味わい。
しだいに明らかになる輪郭。
今年のベストワン候補作だな。
------------ 備忘メモ -----------------------
13 木谷明・元裁判官 被告人の心が初めて理解できたような気がする
40 加賀乙彦
98 虐待の連鎖
135 カラマーゾフの兄弟 スメルジャコフ ギターを弾く
339 永山基準 基準とは言い難い 最高裁の見解