気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

渡辺のわたし

2004-11-11 01:32:09 | つれづれ
わたくしの代わりに生きるわたしです右手に見えてまいりますのは

このうたでわたしの言いたかったことを三十一文字であらわしなさい

牛の肉おなかいっぱい詰め込んで海原をゆく船に手を振る

(斉藤斎藤「渡辺のわたし」ブックパーク)

話題の斉藤斎藤さんの歌集から三首。
自分をそして物事を、どんどん突き放して見る目を持っている人。