気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

滴滴集

2004-11-21 17:58:40 | つれづれ
名もしらぬとほきしまより流れつきテレヴィジョンあまた秋の浜辺に

(小池光「滴滴集」短歌研究社)

笑ひ声絶えざる家といふものがこの世にあるとテレビが言ひぬ

(小池光「日々の思い出」)

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待っていた「滴滴集」がとどき、居住まいを正して読む。歌集になると味わいが格別である。
短歌を始めたころ「笑ひ声…」の一首に心ひかれて、ここまでのめり込んでしまった。