15年ぶりの再会

　朝食を終え新聞を呼んでいると「ぴ～んぽ～ん～」とチャイムが・・。玄関ドアの向こうで何事かの声が

するが良く聞き取れなくドアを開けてあげると「すぐに分かるぷっくらした若者」が入ってきた。

　私は思わず「おおお・・・」と叫んだ。当時のままの顔に見えた。

彼が高校2年生の時に11日間酪農体験を行い「高校卒業したらまた来ます」と言って戻られ、卒業と同時に

再び我が家にやって来て1年間研修された千葉県の若者君だった。もう3５歳になったという。　15年ぶり

の再会だ。千葉県からのバイクでのツーリング。雨の中の短時間だけだツタが寄ってくれ感謝に堪えない。

普段ならなかなか思い出せないことも多くある老体だったが、人目め見た瞬間、変わらない姿に叫び声となった。

「服がぬれているから・・」このまま上がらないで帰ります・・と言う彼の言葉を遮って上がってもらった。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　

　1年間、5㌔離れた居住地から通い続けた牛舎の懐かしい前で写真をとった。
酪農経営を卒業していたことは知らずに寄ってくれて「長い間お疲れ様でした」との言葉をいただき

私は「あなたたちのおかげで経営を続けてこれました」と喜んだ。

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　

　短い時間だけの滞在であったが「トラクターで作業中に機械をこわしてしまって・・」などと沢山の懐かし

思い出話をかたった。彼が1年間の滞在し研修を終えられて帰る前に書いた当時の感想文などを探して

見た。まじめさが伝わってきた。酪農体験を終えられ千葉県内の製紙工場でず～～と働いていて長期間勤務の

ご褒美休暇での最北ツーリングだったという。ぬれた服を着替えることも無く宗谷岬や稚内に向かい

旭川泊を目指す・・・と言って走り去った。

そんな彼の酪農研修中の1枚の写真だ。

　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　茶屋「べこっこ」は6月7日、8日、9日の3日間お休み致します。

すいませんです。