「別れ」と「出会い」

「３月の別れ」と「４月の出会い」とはよく言われますが、今年も別れがあって出会いの月が始まった。
今日も何人かの人が挨拶に来て頂いた。留守していると「着任挨拶」の名刺が玄関に置かれている。送別会があり歓迎会がありで杯を持つ日が続いたし、これからもあろう。

地域の中に小さな小学校があるが、今日新しい校長先生が着任された。
私にとっては珍しく、妻ととも荷下ろしの手伝いに行ってきた。稚内市内の小学校からの着任で、前任校の多くの人々が荷下ろしの手伝いについてきていたが、受入の地域の人々も若干いた。
今年度も私の住む地域からも何家族かが転出されたがどういうわけか、送別会、見送り、荷積みの手伝いなど一切しなかった。

農村地帯の地域では、人の転入転出は学校の先生だけだった。お世話になった人との別れを惜しみ、新たな出会いをみんなで歓迎し、荷の積み降ろしなどには地域住民の多くが集まり、転入してきた先生は人の多さに驚いていたものだった。
その事が地域の良さでもあり、住民のコミニュティの場にもなっていた。ですから地域の学校は住民の良き存在であった。
しかし、そんな時が懐かしく、少し時代に変化を感ずる。

別れと出会いは、私達に新風を巻き起こし新しいエネルギーを与えてくれることを望まずには居られない。