あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

アンソニー・ブラクストンの「PERFORMANCE 9/1/79」

2023-10-15 | JAZZ
アンソニー・ブラクストンは、8月31日のヴィリサウ・ジャズ・フェスティヴァルでのマックス・ローチとのデュオ・パフォーマンスに続いて、翌日は4人によるグループでも演奏しており、その内容が同じレーベルから発売されています。
(このジャズ・フェスティヴァルのアルバム掲載は、これが最後です)

「PERFORMANCE 9/1/79」 hat Hut 19 (2R19)
  
ANTHONY BRAXSTON (as, ss(Bb), ss(Eb), cl, cont.bcl) RAY ANDERSON (tb, atb, inst.)
JOHN LINDBERG (b) THURMAN BAKER (perc, xylp, gongs)
録音 1979年9月1日

2枚組レコードの4面に渡って、連続して演奏が展開される71分10秒のパフォーマンスを収録したアルバムで、ここでの4人による演奏は、いわゆるフリー・ジャズとは違いノイジーな音は皆無で、夫々が夫々の楽器を駆使し、ソロとアンサンブルを織り交ぜながら演奏が進行していきます。

A面は4人が交互に入れ替わったり、時には入り交じったりする演奏が中心となっていて、B面の中間部で長いドラム・ソロがあり、その後にブラクストンがドラムスとベースを従えてアルト・サックスで突っ走る部分が爽快で、後半はこれにアンダーソンのトロンボーンが加わって譜面に書かれているようなアンサンブルの演奏となります。
C面では、ジョン・リンドバーグのピチカットによるベース・ソロから始まり、続いてボーイングによる激しいソロへと移っていき、これにソプラノ・サックスとトロンボーンが乗っかって演奏が進行していきます。
後半は、ザイロフォンにブラクストンの重低音であるコンドラバス・クラリネットが絡んで面白い効果を上げています。
D面は、ブラクストンとアンダーソンのアンサンブルによるテーマの開示から始まり、その後はアンダーソンのトロンボーンが大きくフューチャーされ、最後は最初のテーマに戻って一旦演奏が終りとなりますが、その後マーチ風の軽快な演奏が再び現われて5分ほど続いて終了となります。

演奏は、譜面に書かれている部分も多くあり、これがアンサンブルとして旨く演奏に溶け込んでいます。
このようなパフォーマンスを実際に見ながらも良いですが、次に出てくる音を想像しながら聴くのもまた格別です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする