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「HOPE」というタイトルのアルバム(CD)

2022-10-10 | JAZZ (CD)
毎年9月に川越市で開催される「大学ビックバンド・ジャズフェスティバル」は、毎回楽しみにしているイヴェントですが、2019年の第9回開催後はコロナの影響で中止されていて、今年も開催されませんでした。

そこで、以前フェスティバル会場で購入した慶応義塾大学ライト・ミュージック・ソサイェティーの演奏を収録したアルバム「HOPE」を久しぶりに聴きました。

「HOPE」 RH 1017
 
1. Islands in the Stream
2. Concert in the Garden
3. La Viudita
4. Transit
5. Hope
6. At Sea

収録されている6曲は、2011年3月開催の第55回リサイタルから翌々年の第57回までのもので、ライナー・ノーツは評論家の中川ヨウさんが担当し、それぞれの曲の作曲者と、演奏に関する詳細な説明が記載されています。
1曲を除き、いずれもが10分を越える演奏ですが、ライナーノーツにソリストが記載されていることから、その点も注意深く聴くことができます。

全6曲の中で、印象に残る3曲がありました。
1)2曲目の「Concert in the Garden」は、木管楽器のアンサンブルが美しいマリア・シュナイダーの作品で、作曲者の意向に沿ってビック・バンドでは珍しいアコーディオンのソロもあり、多彩な色付けがされた演奏となっています。
2)このアルバムのタイトルとなっている「HOPE」は、冒頭に電子音を模倣したような意表を突いた試みがあり、ピアノ・ソロに続くテナー・サックスが力演しています。
3)最終曲の「At Sea」も、冒頭から広い海を想像させる自然な響きがあり、フリューゲル・ホーンによるソロへと続いていきますが、ソリストが5人と最も多く、それぞれがビックバンドの中で上手く融合されていて聴きごたえがあります。

全曲を通して、各人のソロは素晴らしいのですが、限定されたライブ会場からの録音のためか演奏全体が平たく感じられるのが気になり、もう少し抑揚があれば更に輝いたのではと思います。

コメント
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