1.熊本地震に関して
議会閉会中に「熊本地震に関して」文書質問を行った。議長が「緊急性あり」と判断された事項について、市長から回答をいただいたものである。
その回答に関する再質問、また緊急性がないと判断されたその他の質問を以下、伺う。
(1)「食料品約1万食・飲料水約4千本・粉ミルク360缶を緊急物資搬送としたが、東村山市としての万一の備えとしての備蓄品の補充は速やかに行われ
るのか?」との文書質問に「供出した備蓄品は、本年度末に入れ替えを行う予定であった物品で、本年度予算に基づき計画的に入れ替えを行う」との回答をいただいた。そこで以下伺う。
① 平成27年度の備蓄品(食料品・水・ミルク)の入れ替えた数と時期を伺う。
② 平成27年度に入れ替えた備蓄品を配布したイベント名と配布数を伺う。
③ 平成28年度末に行う予定だった物品の入れ替え時期は何時か?それまでに当市に大きな災害が起こった時にはどのように対応するのか伺う。
④ 前倒しで入れ替えを行う手配を付けてから、緊急搬送することは検討されなかったのか伺う。
⑤ 毎年、入れ替える備蓄品の一部を東村山で行っている「子ども食堂」に渡すことは可能か伺う。
(2)熊本地震被災地への義援金募金活動を職員の方々がされていた。そこで、以下伺う。
① 3.11東日本大震災の時の義援金募金活動は、早朝手当を出して行ったと記憶している。それにかかった総職員給与・手当と集まった募金の金額を伺う。
② 熊本地震被災地への義援金募金活動実施は、どのような経緯で決まったのか伺う。
③ 熊本地震被災地への義援金募金活動実施は、完全なボランティアで行ったのか?万一、給与が支払われるのであれば、その合計金額と集まった募金の額を伺う。
6月議会一般質問&答弁(東村山市HPより抜粋)
一般質問を続けてまいります。次に、4番、おくたに浩一議員。
○4番(おくたに浩一議員) 今回の一般質問は大きく分けて3つです。1つ目は熊本地震に関して、2つ目はイトーヨーカドーの中に中央図書館の移転を、3つ目はイトーヨーカドーの中に夏の参議院選挙の投票所設置をです。通告に従って質問してまいります。
この熊本地震、1つ目ですけれども、改めて犠牲となられた方々に衷心より哀悼の誠をささげ、被災された皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い被災地の復旧、復興をお祈り申し上げる次第でございます。
さて、議会の閉会中に私、熊本地震に関して文書質問を行いました。その中で議長が緊急性ありと判断された事項については、市長から回答をいただいたものであります。その回答に関して再質問、また議長が緊急性がないと判断されたものに関しまして、以下質問を行っていきます。
(1)食料品約1万食、飲料水約4,000本、粉ミルク360缶を緊急物資搬送したということでございます。東村山市としての万一の備えとしての備蓄品の補充は速やかに行われるのかとの文書質問に、供出した備蓄品は本年度末に入れかえを行う予定であった物品で、本年度予算に基づき計画的に入れかえを行うとの回答をいただきました。そこで、以下お伺いします。
①、平成27年度の備蓄品、食料品、水、ミルクの入れかえた数と時期をお伺いします。
○環境安全部長(平岡和富君) 平成27年度の備蓄品の入れかえについては、まず新規に購入した数量でございますが、アルファ米が全体で2万2,000食、クラッカーが1万5,610食で、合計食数3万7,610食でございます。水につきましては5,400本、ミルクにつきましては360缶となっております。
続きまして、廃棄した数量でございますが、アルファ米全体で5,250食、クラッカーが770食で、合計食数6,020食を廃棄いたしました。水については288本、ミルクが432缶を廃棄いたしました。これらにつきましては、各訓練の際に備蓄食料等を配布し、使い切れなかった分を廃棄した形となっております。
入れかえの時期につきましては、平成28年1月から3月の間に、各備蓄倉庫を回りまして入れかえを行ったものとなっております。
○4番(おくたに浩一議員) ②です。平成27年度に入れかえた備品を配布したイベント名と、配布数をお伺いします。
○環境安全部長(平岡和富君) 配布しましたイベントとしましては、昨年9月に東村山中央公園で実施されました総合震災訓練、それから、各避難所運営連絡会で実施した防災あるいは避難訓練、また、各地域で行われた各自治会や自主防災組織が実施した訓練となります。
配布数につきましては、総合震災訓練では約1,000食分、各避難所運営連絡会で実施した訓練では約2,000食分、各自治会・自主防災組織で実施した訓練では約2,000食分を配布したところでございます。
○4番(おくたに浩一議員) ③です。平成28年度末に行う予定だった物品の入れかえ時期はいつか。それまでに当市に大きな災害が起こったときにはどのように対応するのかお伺いします。
○環境安全部長(平岡和富君) 例年では1月から3月にかけまして入れかえを行っておりまして、今年度についても同じ時期に行う計画としております。
それまでに大きな災害が起こった場合につきましては、現在の備蓄食数、約16万食ございますので、想定避難者数およそ2万3,000人に対しまして7食分の食数を確保していることから、3日分の必要食数には及びませんが、各自治会・自主防災組織等でも備蓄をしている組織もございます。それから、防災ガイドマップでも御案内しているとおり、各家庭でストックいただいている3日分の備蓄等の推進も含め、自助・共助の考えを周知啓発して対応してまいりたいと考えております。
○4番(おくたに浩一議員) ④です。前倒しで入れかえを行う手配をつけてから緊急搬送することは検討されなかったのかお伺いします。
○環境安全部長(平岡和富君) 緊急を要する事態であったため、まずは被災地に支援物資を送ることが最優先と考えたところでございます。そういうことから、例年行っている年度末の入れかえ予定をあえて前倒しして購入するということは考えていないところでございました。
仮に前倒しで備蓄食料品を購入した場合、前年度の入れかえ品との製造年月日が近くなり、廃棄の際も年度末から翌年度当初にかけて連続で入れかえを行うということになりまして、現在行っている訓練での配布等有効利用できる期間が極端に短くなることが考えられることから、当初計画どおりの購入を行ってまいりたいと考えております。
しかし、粉ミルクに関しましては、消費期限ももともと1年6カ月と短いことから、こちらについては早急に購入を行ってまいりたいと考えているところでございます。
○4番(おくたに浩一議員) ⑤です。今、答弁で備蓄の数と、それを廃棄するときに各イベントに配布した数をお聞きしました。食料品のところでアルファ米とクラッカーで約6,020かな、それとイベント配布数で約5,000食ということで、1,000食ぐらいそこに差が出てくるんです。1,000食全部という話ではないんですけれども、毎年入れかえる備蓄品の一部を、現在東村山で行っているこども食堂に渡して、そちらのほうで利用してもらうということは可能かどうかお伺いします。
○環境安全部長(平岡和富君) 市の防災訓練事業等の一環であれば、要請をいただければ各訓練と同様にお渡しすることは可能でございますが、市の備蓄品の配布は各御家庭における備蓄の推進・啓発の一環として行っているものでございますので、防災訓練以外の名目では、現状、民間事業者のほうにお渡ししていることはございません。
なお、全国的に東日本大震災後に備蓄された食料品等の保存期限が、平成28年度に一斉に到来するということが想定されることから、内閣府所管の防災推進協議会のメンバーであります防災安全協会が、平成28年に入りまして食品ロスの防止や限りある社会資源の有効活用を掲げまして、日本赤十字社や農林水産省のフードバンクなどの公的機関を通じて備蓄品を引き取り、平時は貧困家庭や福祉施設などへ提供し、災害時は被災地への供給を行うという、備蓄品循環資源プロジェクトを開始したという情報もございますことから、こちらの動きを注視しながら、市として何ができるか検討してまいりたいと考えております。
○4番(おくたに浩一議員) やはり国のほうでも同じようなことを考えていると思うんです。結局、今おっしゃったのは、全国の各備蓄品倉庫にあるやつを廃棄する、うちと同じように総合訓練とか自主防災の訓練のときに炊き出し訓練で使う、それでは全部使い切れないと。それを期限が切れてしまうから捨ててしまうのではなくて、フードバンクという形で1カ所に集めて、また全国に配布するというシステムをとられようとしているというお話だと思います。
今私が申し上げましたこども食堂というのは、そんなに大きな手間をかけなくても、まず民間の事業者ではないボランティアの方が、貧困の、6人に1人が御飯を食べられないという現状の中で、東村山市の子供たちを何とか助けたいという気持ちで始められたと私は思っております。ですから、今の国の大きな動きもそうなんですけれども、東村山の中で東村山の備蓄品を東村山の子供たちが食べる、非常にいい循環だと思うんです。
ですから、今の備蓄倉庫のものについては防災訓練等にしか使えないよという、もし規定があるのであれば、そこを少し見直していただいて、食品ロスの観点からもそういったことを御検討いただけないかと。東村山の中の循環、食品ロスを少なくするフードバンクの循環のシステムを東村山の中でつくることは検討していただけないかどうか、もう一度お願いします。
○環境安全部長(平岡和富君) 関係所管と連携しながら検討させていただきたいと思います。
○4番(おくたに浩一議員) 毎年そういったイベント等で配布する分、また若干、そんな1,000食も要るわけはないんですから、本当に何人か分、何十人か分の物がそこに行くだけで、御飯が食べられない子供が少しでも。生野菜とかは当然農家が供給してくれたりするんですけれども、なかなかそういったものに関して物が足りないというのもあるみたいなので、そこはぜひ考えていただきたいと思います。
(2)です。熊本地震被災地への義援金の募金活動を職員の方がされていました。さきの所信表明でも市長が、5月17日、19日には東村山、久米川、新秋津の各駅前にて、市長を含めた職員有志による募金活動を行ったという所信表明がありました。そこで、以下お伺いします。
①、3・11東日本大震災のときの義援金の募金活動は、早朝手当等を出して行ったと私は記憶しております。それにかかった総職員の給与・手当と集まった募金の金額をお伺いします。
○市民部長(大西岳宏君) 平成23年3月11日に発生した東日本大震災に伴う市職員による駅頭募金活動につきましては、3月25日から31日の5日間、市内の3つの駅の各出口、合計5カ所において実施いたしました。
募金活動を行った職員のうち、管理職につきましては時間外手当が発生しませんことから、管理職以外の職員17人に対しての支給合計額は4万9,852円でございました。集まった募金の額は、5日間3駅5カ所を合計しまして31万2,091円になり、日本赤十字社を通じて被災地に送らせていただきました。
○4番(おくたに浩一議員) ②です。今回の熊本地震被災地への義援金の募金活動の実施は、どのような経緯が決まったのかお伺いします。
○市民部長(大西岳宏君) 熊本地震発生後、4月18日から市役所の本庁舎1階、正面玄関入り口など3カ所にて義援箱を設置し、その後、市内公共施設9カ所を追加しまして、合計12カ所で現在までに多くの義援金が集まっているところでございます。
そのような中、当初から職員の間から自発的にボランティアにて駅頭などで募金活動を行ってはどうかといった声が上がり、各部へ声かけをしたところ一定数の協力が見込まれたことから、5月17日及び5月19日の2日間、市内3つの駅の各出入り口において、職員有志による募金活動を実施したものでございます。
○4番(おくたに浩一議員) 今もう③の答弁をいただいたかと思うんですけれども、③で、「熊本地震被災地への義援金募金活動実施は、完全なボランティアで行ったのか?万一、給与が支払われるのであれば、その合計金額と集まった募金の額を伺う」と書いていますので、とりあえず聞いておきます。
○市民部長(大西岳宏君) 先ほど御答弁させていただいたとおり、今回はあくまでも職員の有志によるボランティアにて実施いたしました。よって、これに係る職員人件費等は一切発生しておりません。
集まった募金の額につきましては、5月17日と19日の2日間合計で38万7,109円となり、これらは募金に御協力いただいた皆様の温かいお気持ちとして、日本赤十字社を通じて被災地へ送らせていただきました。
○4番(おくたに浩一議員) 今回は完全なボランティアでということでございます。さきの3・11のときは、管理職以外の17名の方に早朝手当等が発生したわけでございますが、今回の有志の職員の方というのは何名おられたわけでしょうか。
○市民部長(大西岳宏君) 延べで、3回実施して5カ所でやっておりまして、合計で40名前後。一部ボランティアでしたので、登録という形ではないので、1カ所に二、三名ずつの配置という形になりますので、そのような人数になっております。
○4番(おくたに浩一議員) 今回は職員の有志の方が自主的にボランティアで、2日間にわたって3駅でこういった募金活動をして、なおかつ、3・11の東日本大震災のときは3月25日から31日で5日間、今回は2日間だけですよね。金額を比べても、別に金額の多寡ではありませんが、若干今回のほうが多い金額の募金が集まっているというところで、やはり職員の方の心意気が伝わったんじゃないかなと、私は、参加された職員の方には本当に敬意を表するものでございます。