まわりで起こっていること

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育児放棄

2012年10月17日 | Weblog
昔はよかった。

ってのは、わりと、耳にする言葉なんだけど。

子どもをほったらかして、遊びまくって。

なんて若い母親が、ニュースになったりすると。

昔はこんなことはなかった。

戦後の教育がなってないからだ、なんて論調になりね。

道徳教育をしなけりゃならない、と。

大塚ひかりという女性が、古事記について書いてるらしいけど。

育児放棄は、古代からあった、というわけです。

書名は、「古事記 いのちと勇気のわく神話」という。

人間が本能として子どもを平等に愛するわけではない、そうで。

一定数のものは、育児放棄をする、というんだね。

ノスタルジーなんてことばがあるように、どうも、現在からの逃避で。

昔はよかった、といいがちなんだね。

エジプトのパピルスにも、昔はよかった、と書いてあったらしい。

これは、日本でも、縄文時代の遺跡を掘っていたら、木簡がみつかり。

そこには、今時の若いものは、と書いてあった。

みたいな冗談とにてもいるんだけど。

そもそも、中国の孔子さんだって、ずっと、そんな言い方してたしね。

過去の聖哲のおさめていた時代は、すばらしかったのに、今はどうしようもない、みたいな。

ところで、ゴータマ・シッダールタの、ま、お釈迦さんですね。

ツイッターがあって、つまり、お釈迦さんが語られた言葉を、botとでもいうのか。

誰かが、自動的にツイートするんだけど。

むさぼっている人々の間にあっても、わずらいなく、おおいに楽しく生きよう。

むさぼっている人々の間にあっても、むさぼることなく暮らそう。

というんだけどね。

あれ、2500年くらい前でしょ、むさぼるほど、食べ物やらなにやら、あったんだね。

それのほうが、おどろきなんだけど。

それはともかく、大塚ひかりさんだけど。

世の中が急に意地悪になったんじゃなくて、昔からずっと意地悪だった、というし。

ダメな母親も意地悪なご近所さんも、古事記の時代からずっとつづいています。

だって。
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