まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

野に偉人あり

2010年12月09日 | Weblog

これ、なんて読むと思います?

知ってる方は、だまっててね。

この、野、という字なんですけど。

や、と読むようですね。

国語辞典をネットでひくと。

 や【野】

1 ひろびろとした地。のはら。の。「風強く秋声―にみつ」〈独歩・武蔵野〉 2 官職につかないこと。民間。「―にある逸材」

とあります。

と前フリは、このくらいにして。

この間、勲五等を受勲された方に、さまざま、お話をうかがったんだけどね。

その方が、おっしゃっていた。

中央には名前が、響いていなくても、偉い人がいるもんだ、というわけです。

浜松のほうで、私財をなげうって、梅を何町歩だかで、栽培されている方のことらしい。

当方、知識不足で、なにが、えらいのか、まで、わかりませんでしたが。

ところで、受勲されたこの方、養蜂業界の重鎮なんですね。

つまり、お国の役所の管轄で言うと、農林水産業界、です。

農水ですね。

昭和二年のお生まれなので、わが母親と同年齢。

なので、戦後の復興期に、大活躍をされたんだけど。

何度も赤ジュータンを踏んで、養蜂のための陳情をされたらしい。

俺がね、人生で、一番こわいとおもったのはね。

とおっしゃるんだね。

迫水先生にはじめて、お目にかかったときだよ。

前に立っただけで、射すくめられるような方だった、と。

迫水久常(さこみずひさつね)という方だと思うんだけど、終戦の詔勅を書いた方ですね。

たえがたきをたえ、しのびがたきをしのび……

という戦争を終わるときの、天皇陛下のお言葉ですね。

うちの母親なんかは、祖父といっしょに、玉音放送をきいたわけだけど。

こんなエントリーも、そんなときのものです。

戦争を終える、と言うとき、主戦派と称して、やめさせない、という人々もいた。

かたや、迫水さんは、天皇陛下のお言葉を、レコードにして、8月15日のそのときまで、大事に保管するんだけど。

「日本の一番長い日」という映画があった。

わが、なき父親と、中学生のころだったか、観たんだけどね。

たしか、その映画にも迫水さん、登場していたと思う。

命をかけた、隠れた戦いが、あったわけだ。

戦争も含め、死線を越えてきた、と。

だから、そんなことも含めて、そりゃ、怖かった。

とおっしゃるわけです。

ちょっと、今日は、長くなってしまいましたので、またにします。

 

コメント
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