これ、なんて読むと思います?
知ってる方は、だまっててね。
この、野、という字なんですけど。
や、と読むようですね。
国語辞典をネットでひくと。
1 ひろびろとした地。のはら。の。「風強く秋声―にみつ」〈独歩・武蔵野〉 2 官職につかないこと。民間。「―にある逸材」
とあります。
と前フリは、このくらいにして。
この間、勲五等を受勲された方に、さまざま、お話をうかがったんだけどね。
その方が、おっしゃっていた。
中央には名前が、響いていなくても、偉い人がいるもんだ、というわけです。
浜松のほうで、私財をなげうって、梅を何町歩だかで、栽培されている方のことらしい。
当方、知識不足で、なにが、えらいのか、まで、わかりませんでしたが。
ところで、受勲されたこの方、養蜂業界の重鎮なんですね。
つまり、お国の役所の管轄で言うと、農林水産業界、です。
農水ですね。
昭和二年のお生まれなので、わが母親と同年齢。
なので、戦後の復興期に、大活躍をされたんだけど。
何度も赤ジュータンを踏んで、養蜂のための陳情をされたらしい。
俺がね、人生で、一番こわいとおもったのはね。
とおっしゃるんだね。
迫水先生にはじめて、お目にかかったときだよ。
前に立っただけで、射すくめられるような方だった、と。
迫水久常(さこみずひさつね)という方だと思うんだけど、終戦の詔勅を書いた方ですね。
たえがたきをたえ、しのびがたきをしのび……
という戦争を終わるときの、天皇陛下のお言葉ですね。
うちの母親なんかは、祖父といっしょに、玉音放送をきいたわけだけど。
こんなエントリーも、そんなときのものです。
戦争を終える、と言うとき、主戦派と称して、やめさせない、という人々もいた。
かたや、迫水さんは、天皇陛下のお言葉を、レコードにして、8月15日のそのときまで、大事に保管するんだけど。
「日本の一番長い日」という映画があった。
わが、なき父親と、中学生のころだったか、観たんだけどね。
たしか、その映画にも迫水さん、登場していたと思う。
命をかけた、隠れた戦いが、あったわけだ。
戦争も含め、死線を越えてきた、と。
だから、そんなことも含めて、そりゃ、怖かった。
とおっしゃるわけです。
ちょっと、今日は、長くなってしまいましたので、またにします。