主人公の心の中に、敵の感情が忍び込む。
というんだね。
ハリー・ポッターのこの間、テレビで放映されたやつ。
題名は忘れましたが。
悪者と戦っているさなか、主人公、名前、なんだっけ。
彼の心が、変わりそうになる。
敵の悪の感情に、侵される、というわけだ。
感情移入されちゃう、ということだね。
その場面、見てて。
おもしろいな、と思った。
敵をやっつけよう、というこころの動きのなかに、どろどろした感情が、しのびこむ。
というか、敵を倒す、ということ自体、正義も悪もないからね。
倒すそうとする感情そのものが、おどろおどろしいものでね。
たまたま、正義の味方、なんで、がんばれ、みたいに声援をおくるわけで。
詩人の金子みすずに、こんな詩ありますね。
大漁
朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバいわしの大漁だ
浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしの弔いするだろう
立ち位置をかえるとね。
これに似たところがあるわけだ。
ついでに言っちゃえば。
感受性の豊かな人は、人といて、過剰に、感情移入ということがあるんだろうね。
この感情は、わたしのものではありません、きっぱり。
と言えればいいんだけど、なかなか、その辺の線引きがむずかしくて。
他人の感情のとりこになっちゃう。