まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

他人の感情

2010年12月07日 | Weblog

主人公の心の中に、敵の感情が忍び込む。

というんだね。

ハリー・ポッターのこの間、テレビで放映されたやつ。

題名は忘れましたが。

悪者と戦っているさなか、主人公、名前、なんだっけ。

彼の心が、変わりそうになる。

敵の悪の感情に、侵される、というわけだ。

感情移入されちゃう、ということだね。

その場面、見てて。

おもしろいな、と思った。

敵をやっつけよう、というこころの動きのなかに、どろどろした感情が、しのびこむ。

というか、敵を倒す、ということ自体、正義も悪もないからね。

倒すそうとする感情そのものが、おどろおどろしいものでね。

たまたま、正義の味方、なんで、がんばれ、みたいに声援をおくるわけで。

詩人の金子みすずに、こんな詩ありますね。

   大漁

 朝焼け小焼けだ大漁だ
 
オオバいわしの大漁だ 

  浜は祭りのようだけど

 海の中では何万の
 
いわしの弔いするだろう

 

立ち位置をかえるとね。

これに似たところがあるわけだ。

ついでに言っちゃえば。

感受性の豊かな人は、人といて、過剰に、感情移入ということがあるんだろうね。

この感情は、わたしのものではありません、きっぱり。

と言えればいいんだけど、なかなか、その辺の線引きがむずかしくて。

他人の感情のとりこになっちゃう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする