奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

収穫は次期シーズンの始まり

2012年06月21日 | 晴耕雨読

 台風5号の影響で、風雨が強く終日荒れ模様でした。

 戸外の作業はできず、取りあえずは倉庫に向かい、パッションの出荷準備をして近傍の売店に配達しました。その後は、ランチまで収獲したパッションの未熟果のヘタ切りを行い、サンテナ4箱分全てを終わらせました。最後に未熟果の試食を行いましたが、中身はびっしり詰まって熟成が始まっていました。追熟で何とか販売できるのではと思っています。

 午後は切り取ったヘタからピンチ(洗濯ハサミ)を回収し、次期シーズンへのアイディアをあれこれと浮かべました。

台風5号は温帯低気圧に変わって奄美の東シナ海側を通過し、風雨もさらに強くなり、農研センター近傍の直売店に冬瓜を配達して、本日は打ち止めにしました。

 小生の感ピュータによると来週あたりには、梅雨明けになるのでと予想しています。梅雨が明ければ、ハウスの解体と移送、そして組立てを加速し、傍らでは冬瓜と赤毛瓜のほ場の準備や秋カボチャのほ場の耕うんなど、またまた「百姓の千時間」農業が始まります。

 時期シーズンは、試験栽培の成果などを踏まえてさらなるパワーアップを期することは必然です。サッカーの名言で「試合終了のホイッスルは明日からの試合開始のホイッスル」、農業も一緒で、収獲は次期シーズンの始まりを意味するんですね。


台風4号

2012年06月20日 | 晴耕雨読

 先日の豪雨からネットの調子が悪く苦戦しています。雷雨でモデムや無線LANが壊れたのか、或いは回線をネズミにかじられたのか、はたまた、ADSL回線のトラブルなのか、この記事も二日がかりで編集しています。 

 台風4号はそのスピードが幸いして、さほどの傷跡も残すこともなく奄美を去りました。

 小雨の中、スロースタートで畑の巡回と倉庫の点検から始め、無害の様子に一先ずは安堵しました。その後は、農研センターでパッション栽培を営む研修生仲間の様子を伺いに訪ね、無害に一安心しました。Dscn7126

 センターから倉庫に戻り、昨日収穫したパッションのヘタの切り取りと拭取りを行い、一度に大量の作業に黙々と機械のように働きました。未熟果からほんのり色づいた果実まで全て収獲しましたので、果実の今後の展開が解りません。おそらく、ほんのり色づいた果実は、それなりのルビー色に変わり糖度が出てくるだろうと思います。

 本日は朝からバケツをひっくり返したような雨、明日は台風5号の最接近、近年の奄美は、災害の常襲地帯に化しているような気がします。

 画像は研修生仲間のパッションハウスで、降りしきる雨の中、台風の事後処理に慌ただしく動いていました。

 


オーマイガット!

2012年06月18日 | 晴耕雨読

 先週の豪雨の残夢が冷めやらぬ間に、大型の台風4号が接近中、奄美はすでに強風域に入り、未明から明け方にかけては暴風域に。「オーマイガット!」そんな心境です。Dscn7125_3

 昨日はインゲン・ハウスのビニールと防風ネットを取り外し、本日は、収穫期真っただ中のパッション・ハウスのビニールを全て取り外しました。想定していた事とは言え無念としか言いようがありません。

 早起きして、パッションの全ての収穫、ビニールハウスのビニールの取り外し、防風ネットの回収、倉庫の台風対策・・・息つく間もなく淡々と作業を進め、夕方にはどっと疲れを感じました。

  画像は、台風対策で丸裸になったパッションとインゲンハウスです。Dscn7122_3 パッションは、まだ半分ほどたわわに果実がついています。

「また11月には植えるぞ~」と小さく呟きました。

オーマイガット!自然の畏敬にただひれ伏すばかりです。


新米農家の独り言

2012年06月16日 | 徒然

 本当に蒸暑い一日でした。

 午前は二軒の直売店に約10キロのパッションを配達し、1時間後には早々の完売の電話と注文が入りました。品薄で午後に収獲と配達の旨を伝えました。

 直売店への配達が、ちょうど観光客と鉢合わせになり、売店に納品書を渡す間もなく、観光客は小生のパッションやトマトを手にしていました。パッションについていろんな質問を受け、照れながらもそれなりには応対しました。

 特産物は高価で当たり前、この常識には常々疑問を呈しています。そんな中で、消費者が購入しやすい価格をあれこれと追及しています。農家にとっては消費の拡大とそれに伴う生産の拡大が最大のメリットです。奄美のパッションは全般的に高過ぎます。

 ここ1、2年くらい鹿児島本土の農業研修に参加しましたが、正直、アホみたいに沿道の飲食店が高い。しかもまずい!一食1000円のラーメンは、ラーメンの本場北海道でも相当の高値で、札幌の歓楽街「すすき野」あたりで観光客相手の店ぐらいです。

 奄美の鶏飯料理もアホみたいに高過ぎます。一時期、ブームだった生キャラみたいに、リピータになることはないだろうと思います。奄美に行ったら「安くて美味い鶏飯を食べないと・・・」これぐらいのキャッチフレーズにならないと本物ではないと思いますね。

 沖縄の観光地は意外と安いですよ。本土の奇妙な観光地の常識に毒されていないのでしょう・・・・新米農家のぼやきと独り言でした。


よく降りますわ!

2012年06月15日 | 晴耕雨読

 朝起きるのが嫌になるくらいよく降りますわ・・・どうにもこうにも「I can not!」です。

 とは言いながら寝続ける体力もなく、必然的に起きて朝ドラを観ながら朝食を摂ります。晴耕雨読の雨読と言ってもシーズン終盤では、今一つ乗り気がしません。

 小雨の中、ハウスでパッションのピンチ取付けを行い、帰路は直売店を回って売れ行きをモニターし、早速倉庫へ帰って、2店舗への配達を行いました。

 午後は、JAに注文した緑肥の種を受取りに行き、その後は防風ネットの取り外しを決行しました。春カボチャの防風対策で設置し、支柱は季節風などで斜めになり、「お疲れさん」と言いたいぐらいよく奮闘しました。これから台風シーズンになりますので、お役目御免と言ったところです。Dscn7115_3

 その後はパッションの収穫と拭取りを行いました。収量の多さは隔日で、本日は多めの収量でした。途中、ハウスを譲ってくれたMさんが倉庫に訪ねてきて、「この間のパッション美味かった!」と合格をもらいました。しばし農業談義で過ごし、電話番号の交換を行いました。

 帰宅にはまだ時間があったので、夕暮れまでパッションのピンチ取付けを行いました。

 画像は防風ネットを取外した支柱、ハウスの増設を予定していますので、引き抜いて再構築です。「南瓜ファーム・しき」の完成にはまだまだかかりそうです。