奄美の農と暮らし

ようこそ、ファーム・しきへ!
ここでは熟年Uターン者の島での奮闘の日々を綴ります。

憂鬱な雨の日には

2012年06月26日 | 晴耕雨読

 本日は終日雨、未熟果で収獲したパッションの処分をあれこれと思案しながら倉庫で過ごしました。パッションとは「受難」を意味するらしい。

 奄美では、収益性と栽培の容易さからパッション栽培農家が年々増え、地産地消の限界を超え、ネットによる販売ルートの拡大など近々の課題は多い。だからと言って肝心な事に行政は無関心を装っている。

 今年度から45歳以下の新規就農者に対し、年間150万円の給付金が最長7年間支給されるらしい。45歳を過ぎた新規就農者にとっては羨ましいと言うよりは、ほとんどが生活資金に化けるだろうと思っている。このような生のお金が給付される時は往々にして選挙が近い。

 農業をしたくても土地がない、借りられない、作っても売り先がない・・・肝心な事は何一つ解決されないままに、お金をばらまき、持続性のないハードへの予算執行などを飽きもせずに繰返している。

 農業、観光、交流・・・基幹目標らしいが、膨大な予算を費やしても一向に目標に到達できそうもない。生半な行政側に計画させるよりも、その予算の一割でも払って民間企業に計画立案をさせた方がリアルな物ができそうな気がする。

 明日は晴れないかな~と「受難」を解き放つようにヒカゲヘゴに目をやる。憂鬱な雨の日には、パッションの選果をしながら取り留めもない妄想の世界に浸る。