やたら美味い。
出汁の旨さとしんじょの玉ねぎの食感、配分柔らかさ海老の風味
全てが上手く合わさって。
師匠と食事をする時は懐石が殆どだったんだけど…
急にうわーって、これだよ、って
この味、いや、この仕事!って
感動を久々にした。
やっぱり、この方は勿体無いしかない。
んで!何とかする決意をもっと強くしたのであります。
そして
この味、泣けるんだよ。
求めてる味なんだよ。
こんなに美味い炒飯、師匠以外ないわ。
ここに来て、この頃の私は我に帰る。
師匠がいなくなって逃げていた自分。
私の中で、お酒は食事を更に美味しくするためのツールだったし、やはりそうだと。
食べのもありき。
簡単だった、空しさ寂しさをお酒で現実逃避するのは。
いっぱい失敗してトコトン落ちないと気がつかないって思って突き進んだ。
底なし沼にはまった。
沼はぬるく暖かく楽だった。
でも、動くのが思うようにいかない。
這い上がるのに時間がかかった泥沼だから。
やっと、12月の忙しさの中、這い上がった。
すごく事が気持ち良く動いた。
頭がクリアになった。
4年間泥沼に落ちた私をここにあえて書き留めて教訓にしたい。
いや、教訓にももうならないかな。
元に戻った。
高飛車な私。
お帰り私。
酔うための酒なんて要らない。
毎日、素麺でもいい。
でも、たまに外でちゃんと美味しいものを食べたい
そのために美味しいあった酒がある。
そのためにお金さんは惜しまない。
食べることが大好きだから。
根本をないがしろにしてたね。
毎晩、発泡酒をのむなら
月一本の1.2.3万のワイン飲みたい。
どうせ太るなら良質なもので太る。
舌をけがしたくない。
高飛車な私はそうやってトシちゃんと生きてきた。
のに辛くて違う事をしてた。
なにせ、楽だった。
一過性の楽さをずーっとしてた。
やっとやっと消化したな。
先人のしたことはなるほどなって感心する。
七回忌前に、よーーーやく我に返った。