気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

東海道だらだら歩き その7 恐怖の箱根越え

2017-10-30 23:54:43 | 散策


 だいぶ前になりますが 9月28日、29日は 東海道歩だらだら歩きの箱根越えでした。

 

 東海道一番の難所に挑戦

ん? 最終目標は小田原ではなかったはずでは?…なんて誰も言い出さず、

気候の良い時期に1泊で箱根を超えてしまいましょう、と話がすんなりまとまった。  

私達、ノッテます

 

9月28日

 1日目は土砂降りの雨。

登戸からから2日間有効の箱根フリーパスを買い、箱根湯本へ。

そこからバスで元箱根へ。 ここから湯本方面に下る予定。

到着時間は11時半。まだ土砂降り。歩くかどうか迷うところです。

天気予報を見ると1時から雨が止むらしい。 この予報に賭けることにした。 

ダメなら美術館でも行きましょう。

蕎麦屋に入り早めランチ。

1時・・・・予報通り雨が上がった。最近の天気予報の精度は素晴らしい。

 

 歩き始めたが、ずっとこんな感じ。

霧で前が曇る。  

階段があれば階段下が 霧に隠れ見えない。

石畳の石はつるつる滑る。

ただただ転ばないように下を見て歩く(3人全員が転びました)

なぜ歩き始めてしまったのかと後悔したが、終わってみれば思い出深い。

 

では、ざっと当日の報告元箱根から畑宿まで)

白い道が自動車道。濃い点線が旧東海道畑宿まで。

箱根の美しさを世界に紹介したケンペル、バーニーの碑。

この辺から旧東海道の石畳が始まる。

箱根東海道の石畳はごく一部しか残っていないと思っていたが、大間違い。

階段と平地以外は次々石畳が現れた。

箱根の山はローム層で非常に滑りやすため、江戸の昔に石が敷かれたそうだ。

 

 あまりに滑るので、そちらに注意を取られ、ほとんど写真はナシ。

石畳を注意深く歩いたので40分の道を70分かけて甘酒茶屋にたどり着いた。

 

席に着いてお茶を飲み、名物力餅を頂いてやっと一息。

元箱根から東海道をすれ違ったのはたった一組、外人さんのカップルのみだった。

こんな日に歩くなんて珍しいのかも。

甘酒茶屋の芳名帳・・・・一日一組、歩いてきた人の名を記しているそうだ。

すでに2時半頃なのに、この日歩いてきたのは私達だけらしく、記名するという栄誉を得た。

この芳名帳、何十年も続けているそうで、30年前に記名したので見せて欲しい、などと頼まれることもあるそうだ。

相変わらずの悪路。

花は無く、道端には きのこのみ。

 

この後、ますます険しい下り坂となり、写真撮る余裕なし。

坂の名前が恐ろしい。

追込坂・・・・江戸方面から、甘酒茶屋手前のゆるい坂

猿滑坂・・・・猿も滑るほどの坂(今は階段)

橿木坂(かしのき坂)・・・・あまりの険しさに「どんぐりほどの涙をこぼす」ところから名がつけられた(今は階段)

西海子坂・・・・踏み間違えると千尋の谷に落ちると言われた。・・・ここも急な階段。

 

やっと畑宿到着。一休みしていると急に土砂降りの雨。

ここからバスに乗り湯本伊東園に早めに到着。

つかれた~ 早めの温泉でゆったり疲れをほぐす。

誰も怪我しなくて良かったです。

 

 歩いたのはたった3時間。3時間でたっぷりと箱根越えの大変さを味わった。

いにしえの旅人たちの苦労はいかばかりであっただろうか。

昔は階段などもなく、1歩間違えば谷底へ。まさに恐怖の箱根越えであったと思う。

人も馬も、体力勝負の箱根越えだったとリアルに想像できた。

天候不順で、図らずもいにしえの旅人の苦労を少しばかり実感

 

9月29日

 2日目は晴れ。

元箱根までバスで行き、三島を目指して歩き始めた。

       (芦ノ湖と富士山)  

昨日とは打って変わり、気持ち良い青空

フクロウを連れたおじさん なんともかわいい目をしている。

昼間なのに連れまわして大丈夫?

 

       

       旧東海道箱根杉並木

箱根関所跡を通った。昔は建物が一つあるだけで見る場所もなかったが、今はいくつもの建物があり賑やか。

ボランティアの方より、関所の図面が発見され、数年前に関所を図面通りに建て替えたと説明があった。

 

 

駒形神社      

    

    

木々に囲まれた厳かな神社。とても雰囲気が良い。

脇には犬神明神があり、小さな犬の置物がいくつもおかれている。

箱根宿設置の際、狼に悩まされ、犬2匹を投入し、狼退治をしたが 傷つき死んでしまったといういわれがあるそうだ。

境内を掃くお母さんの周りで幼児が遊んでいた。 のどかです。

仲間の一人が御朱印を貰った。

 

芦川の石仏群。箱根で最も古い17世紀の庚申塚も近くにある。

      

石畳が続く。この後挾石坂を通り道路に出る。

間違えて道路を下ってしまったが、運のいい事に箱根峠道の駅に出た。

お団子を食べ、暫し休憩。

また坂を上り、箱根峠を越え、藪道に入った。

      

箱根竹で覆われた坂、この竹は煙管の棺に用いられた。

この辺には観音、史跡、接待茶屋跡、明治天皇小休止の碑、供養塔などがあるが、省略。

 

山中城跡

 石垣を築かない、北条方の山城。 秀吉の攻撃に会い半日で落城した。

今は史跡公園となっている。

ここで、充分時間はあるのだが、三島まで行ってしまうと、箱根に帰ってくるバスがないのに気が付いた。

私達は箱根フリーパスで移動しているので、三島から新幹線で帰るのでは、もったいない。

結局元箱根までバスで帰った。

 

          

まだ3時過ぎなので、箱根で充分時間が取れることになり、

遊覧船、ロープウェイ、登山鉄道、全部に乗り、フリーパスをマックスに利用して遊んでしまった。 

11月にもう一度箱根に来ます。


 

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8 コメント

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Unknown (ビオラ)
2017-11-01 16:28:59
雨模様の箱根路ではからずも古人の箱根越えの苦労を味わったご様子
恐怖とついたタイトルも大げさではなかったようですね
当初予定の最終目的の小田原を超え東海道の難所箱根を制覇
良いお仲間と東海道を歩いて新たな発見の数々…
素敵な街道歩きこれからも続くのかしら?
返信する
Unknown (tona)
2017-11-02 08:55:10
東海道で2つの難所、大井川の川越と箱根越だそうですが、奇しくも雨の箱根になってしまったのですね。
私も先週雨だったのですが平らでも歩きにくかったです。
恐怖のというのはひしひし伝わってきました。
元箱根から畑宿という、京都側からということで下ったわけですね。でも滑ってころびましたか。
これらの坂の名前の恐ろしいこと!
昔の人はさぞかし難儀を極めたことでしょう。
2日目の芦ノ湖からの冨士山が見られて素晴らしいです。この景色はテレビでしか見たことないです。
私も箱根は雨の日や雨の後の日はやめようと思いました。
次回は三島まで降りるのですか。楽しみにしています。
返信する
Unknown (ラッシーママ)
2017-11-02 11:16:23
箱根は東海道一の難所なのが銀河さんの記事から分かります。
3人全員が転び、怖くて写真を撮る気も起きない・・・
お疲れさまでした。

普段の日でも難儀するのに雨の日なら尚更でしたね。
甘酒茶屋の芳名帳に一日一組が記帳するのに運良く?記帳されたとの事
それだけ雨の日は歩く人が居ないのでしょうね。


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ビオラさん (☆銀河☆)
2017-11-02 23:28:14
 昔20数年前に畑宿まで歩いた記憶があるのですが、
全く違いました。
晴天だったし、若かったし(笑)
階段も急で、霧のため階段下方が見えない。
天国への階段ではなく、地獄への階段ね~などと話しました。

東海道歩きまだ戸塚で小田原に達して
いないのですが、箱根宿を先行させました。
まだまだ歩きますよ。
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tonaさん (☆銀河☆)
2017-11-02 23:37:04
 箱根は登るより下る方が楽かと、
芦ノ湖から湯本まで下ることにしました。
でも大変でした。
これほどの急坂だとは、車で行くと、全く分かりません。
現代であっても、東海道を歩くって、結構大変ですね。

tonaさんも順調に距離を伸ばしてますね。
私達は毎回tonaさんの半分ぐらいしか
進みませんが、ぼちぼち頑張ります。
ブログの東海道仲間がいるのも楽しいです。お互い息切れせずに頑張りましょう。
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ラッシーママさん (☆銀河☆)
2017-11-02 23:44:38
 甘酒茶屋の記帳は、良い思い出になりました。
30年後は全員無理ですが、一番若い方に記帳してもらったので、20年後なら、
彼女が記帳を見に来ることが出来るかもしれません。

難所が多く、大変な名前がついていて、
なるほど~昔の人は良い名を考えると
感心してしまいました。
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おはようございます。 (lily)
2017-11-03 07:02:44
今回の銀河さんのブログを拝見して箱根は本当に大変だと思いました。
銀河さんのブログでの表現がリアルで心に響くものがあります。

私は遥か昔、中学校の修学旅行で箱根へ行きました。
箱根の山のクネクネしているところを観光バスで通過中、バスガイドさんは
「♪箱根の山は天下の剣♪」と歌ってらしたのを思い出します。
その時に確かに険しい山と実感した懐かしい思い出蘇りました。
思い起こさせてくれて有難うございました。
返信する
lilyさん (☆銀河☆)
2017-11-05 00:00:48
 一日目の感想は、まさしく
「箱根の山は天下の剣~♪」でした。
車で登ると全く感じないのですが・・・

 中学の修学旅行で行かれましたか!
箱根は温泉、景色、遊覧船、ロープウェイ、大涌谷と見どころが多く、
壮大なレジャーランドのようです。
季節により姿かたちを変え、飽きない場所です。
中学校の修学旅行を思い出していただけたなんて、嬉しいです。

お習字の先生が集まりを企画して下さったり、
以前のご近所の方と会われたりと、
懐かしい方達とお喋りが弾み、楽しい気分転換となりましたね。
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