気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

北京オリンピック漬けの日々 本・別冊太陽「中原淳一のそれいゆ」

2022-02-12 16:24:09 | その他
 朝、新聞を見てオリンピックの放映種目を確認。
それから今日一日の予定を立てるのが日課。

面白いです。
東京オリンピックは種目と情報が多すぎて、日本選手の活躍する種目さえよくわからなかったけれど、冬季は面白そうな種目がピックアップできる!!

 時差が無いって楽ですね。夜中の種目が無くて寝不足になる事もない。
(テレビから)

平野歩夢選手、金メダルおめでとう~~~❤♡

前人未到のトリプルコーク1440を飛び、かつミスの無かった2回目の採点が低すぎ、その怒りをバネに3回目を飛んだと言っていた。

3回目はトリプルコーク1440を3回も入れたそう。素人にはよくわからないけど、青空高くクルクルと舞い上がる姿は、かっこいいの一言!!
まさに鳥人! 
スケートボードの過去2回金メダルのショーン・ホワイトと抱き合う姿は感動的だった。

限りない挑戦の姿と
ハラハラドキドキの素晴らしい瞬間を見せてくれてありがとう♪


そしてフィギアスケート男子。
銀メダル19歳の鍵山優真選手、銅メダル宇野昌磨、優雅で危なげのないスケーティングで楽しませてくれた。

宇野選手、オリンピックで勝つために自身のプログラムの難度を上げ、
4回転を5回入れたそうだ。
こちらも限りない挑戦に挑み、オリンピックに出場した。
鍵山選手は若く、未来は可能性であふれている。どこまで跳ぶのでしょうね。
今、鍵山選手と宇野選手の力は互角、これからが楽しみ♬

 そして羽生結弦選手、フリーで失敗した時は思わず声が出てしまった。
残念過ぎて夜夢を見てしまったほど。

そしてフリー後のインタビュー
「できる限りの努力をしたけれど、努力って報われないんですね」と
悔しさいっぱいのコメント。聞く方も辛くなる。
そこへ記者から「今入った情報で4回転半、公式に認められました」と伝えられると暫し沈黙、一瞬泣きそうになり、
「良かった!これで北京オリンピックに爪跡を残せる」・・・・と。

彼のスケーティングなら、敢えて4回転半に挑戦しなくても勝てたと思うけれど、敢えて誰も挑戦しない事に挑む挑戦意欲、失敗したけれど、やはり羽生選手は偉大だ。
たぶん羽生選手がこのオリンピック最大の思い出になりそうだ。

 それから高梨沙羅選手、1回目失格のショックを抱えながら臨んだ2回目のジャンプで見事大ジャンプを見せ、その後身も世もなく泣き崩れる姿、
可哀想で見ていられなかった。
日本スキー連盟がこれから正式に抗議するらしい。ドイツなどと比べ対処が遅いが、言うべきことは言わなければいけませんね。


🍎🍎🍎 本

中原淳一が出版した雑誌「それいゆ」の別冊太陽の特集号。(2016年刊)

それいゆは昭和21年(1946年)発刊、昭和45年(1960年)まで続いた季刊誌。

表紙

表紙特集

配色の研究と題して それぞれの季節の美しい女性のモードを紹介

俳優、文化人言葉も特集している。
佐田啓二(中井貴一のお父様)は小学生の私にも素敵に見えた。
大河ドラマ第1作「花の生涯」での長野主膳役、愁いを帯びた佇まいを
いまだに覚えている。

中原淳一と友達付き合いしていた高峰峰子の特集。
ちなみに、私は高峰秀子の随筆のファンで、彼女の簡潔明瞭な言葉使いが大好き。自分を無学と言うが、これほど教養と行動力に溢れた女優さんは他にいないと思う。

秋のモード画

お化粧の紹介ページの中で、ナント、つけまつげの作り方を紹介している!!
この時代、つけまつげなんて売ってませんね。自分で作るとはオドロキ!


こんなお洒落な内容の本が、焼け跡残る終戦1年後に発刊されたなんて信じられない。

発刊の辞
 野菜の食べ方、肺病に聞くお灸と言ったようなものは、

この「ソレイユ」の編集方針ではない。

私たちの周囲はあまりい全にすべてが美しくない。

今できること、今着られる服だけをのせていたら、

この「ソレイユ」の存在価値はない。

こんな本は下らないと言われるかもしれない。

お腹の空いている犬に薔薇の花が何も食欲をそそらない様に。

しかし私達は人間である!!

窓辺に一輪の花を飾るような心で、

この「ソレイユ」を見て頂きたい。  (第1号 昭和21年8月)



 中原淳一の絵は知っているし よく見かけた。
けれどこの雑誌は読んだことが無い。
30代になって 年上の方が懐かしそうに「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」を語るのを聞くばかりであった。
今回この特集で初めて内容を知り、その斬新な誌面とお洒落なモードに驚き、
目指す理想の高さを知り凄い雑誌があったものだと驚いた。
当時世の中の女性たちにどれほどの夢と希望を与えたのだろうか。

そういえば私の小学生低学年時代の雑誌(なかよし、りぼんなど)は 中原淳一の弟子、内藤ルネの絵で溢れていた。
同じく大きな目の少女と素敵なモード絵が憧れを掻き立てていた。
中原淳一の絵は「お姉さん」の絵に見えていて、かかわりはなかったが、もし10代後半で見たらその魅力に嵌ったかもしれない。








コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都立小平霊園散策 & 1月の芝居

2022-02-03 18:49:13 | 芝居
 2月3日、今日は節分。そして義父の命日。

夫と小平霊園へお墓参り。
(小平霊園は昭和23年に開設、広さ65ヘクタール、樹林や並木道が美しい)

周囲を掃除し、お花とお線香をあげ、静かに手を合わせた。

霊園の中は静かでオミクロンの喧騒はどこ吹く風。

最近のざわつく心が静まってくる。来てよかった。

自転車に乗った若い夫婦が、いつも園内を巡っているらしく、「ここキレイになったね~」とか、お墓を見ながらあれこれ談笑。

平和で穏やかな光景に、tonaさんの「有名人お墓巡り」の記事を思い出した。

あれは確か多摩霊園だったかしら。小平霊園にも有名人のお墓があるはず。

ちょっと探してみましょう。

お墓巡りなんて不謹慎? いえいえそんな事は無いのです。

こんな明るい日差しの中で過去の方達の偉業に思い巡らすなんてなかなかできない事。

まずはネットでどんな方が眠っているか検索。・・・・ネット便利!!




反戦文学の名作として後に映画化された「二十四の瞳」の作者・壺井栄(1899~1967)と夫の詩人・坪井繁治の墓。
最近改装されたのか、非常にシンプル。

こちらのアートな墓はフジテレビ創業者の鹿内家のもの。
石の彫刻が異彩を放ち、この墓地内では別格。

銅像が建っている墓もある。 マルキン自転車創業家の墓。

昔昔、マルキン自転車ホイのホイのホイ~♪♪と言うコマーシャルソングがありましたね~~(古い!!)

調べてみるとマルキン自転車、まだ現存していて、社歴90年だそう。
自転車の老舗企業です。

そしてこちらは民芸運動の主唱者で、美術評論家、思想家の柳宗悦(1889~1961)の墓。
民芸運動の父と呼ばれ、浜田庄司、河井寛次郎、バーナードリーチらと交流を持ち昭和11年に日本民藝館を創設した。

墓誌には息子の工業デザイナー柳宗理(1915~2011)の名前も刻まれている。(下線クリックでデザイン集が出る・秤などは昔どこの店でも使われていて懐かしい)
バタフライチェア、鍋、ざるを持っているが、どれも非常に使いやすい。

青空の下に白梅が満開。

野口雨情(1882~1945)は詩人で、童謡作詞家。
赤とんぼ、十五夜お月さん、七つの子、赤い靴、シャボン玉などなど、
有名な童謡がズラリ。
私たちの世代には郷愁を誘われる曲ばかり!!懐かしい♬。

こちらも改葬されたようで、シンプル。手前に古い灯籠が残っている。

1時間に満たないお墓巡りでしたが、ぽかぽか陽気の中、思いがけず楽しかったです。

🍎🍎🍎

先週、近所にやってきたダイサギ。住宅地の中を悠々歩いてました。

🍎🍎🍎 一月の歌舞伎

国立劇場と歌舞伎座はコロナ対策がしっかりしているので、12月に予約をしていた。

1月3日 国立劇場にて
菊五郎劇団の「南総里見八犬伝」 毎年1月の国立劇場は派手で華やか。

内容、舞台装置、衣装、そして大立ち回り。

今回は女形・時蔵の立ち回りを始めて見たが華やかでダイナミックで目を見張った。

1月6日 歌舞伎座第3部


何といっても猿之助の源九郎狐が素晴らしい。

猿之助で見たのは3回目。
親が鼓の皮とされてしまったが、それでも親を慕う子狐。情が伝わる。
最後の宙吊りの場面の観客一体となった高揚感が忘れられない。

1月27日 歌舞伎座千秋楽。 第一部 毎年一緒に行く友人と同行。


源氏の味方、一條大蔵卿が平家を欺くため阿保のふりをする話。

阿呆のふりをしている時と本心を見せるキリっとした姿との落差が見もの。
先代勘三郎が亡くなった後も、息子の勘九郎が追悼公演で演じたが、
まだまだ固かった。

今回随分と伸びやかに演じていて安心して見ていられた。
素人が生意気いうけれど、随分精進されたと思う。

元禄花見踊りでは中村獅童の4歳の息子、小川陽喜君が初お目見え。
奴の衣装に細~い足を出し、大人顔負けの見栄を切るのがなんとも可愛い。
お客さん拍手拍手♬(今掛け声はご法度!)


千秋楽の垂れ幕です。

流石にこの頃はオミクロン患者の人数が増え、でも切符は買ってあるので
ハラハラしながらの外出でした。

これが電車に乗った最後のお出かけ。しばらく籠もります。


帯は祖母の物。初めて締めたけれど、友人からの評判も良く、ホッとした。










コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする