気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

達成感!! 「ローマ人の物語」 そのほか

2012-08-22 11:36:01 | 旅行

 相変わらず暑い!!

20日オリンピックパレードを見に行こうと思ったけれど、朝のぎらぎら感を見て怖気づき、やめました。

ここ3日ほど母の所に行く以外は 家に閉じこもっています。

何をしているかというと ・・・・・ 

 

 

読破

          

塩野七生 「ローマ人の物語」 文庫本全43巻。

古代ローマ誕生から消滅までの1000年の歴史を丹念に追った壮大な 名作です。

著者は、後世の価値観で歴史を判断せず、現代から見た論評を加えず、

その当時人達の立場に立って、資料から得た事実だけを積み重ねていくという手法をとります。

けれど、歴史家ではなく、小説家という立場なので 当時の人々の心の中も推理していきます。

これが面白いのです。

歯切れ良い文章とあいまって、登場人物の生き生きしている事!!

天才的なカエサルが活躍する場面は勿論のこと、血沸き肉躍る場面が沢山あります。

でも登場人物に寄り添った文章は、志半ばにして散ったり周囲の理解を得られず断罪された人達への

深い理解と哀惜の念が感じられ、抒情性もあります。

ローマが誕生し、なぜヨーロッパ全体を含む一大帝国を維持することが出来たのか、

そしてなぜ帝国は崩壊に向かったのか、それを緻密な作業の積み重ねで解き明かしてくれます。

 

ちなみに崩壊の部分、つい今の日本の政治の混迷に当てはめてしまい、背筋が寒くなります。

目が外に向かず、内輪もめが激しくなり、必要な人材も自ら殺し、市民は重税に苦しみ、

外からの攻撃にはなすがままの無力状態・・・・・・。

この状態でローマは消滅していきます。

 

一度カエサルあたりで中断していたのを 冬あたりから毎晩布団の中で少しづつ読み続け、

最後の10巻はこの3日で一気読みしました。

面白かった~。 読破して感無量。 達成感あります!!

この本、高校時代に読んでいたら、世界史が大好きになっていたのになぁ。

(その頃はまだ書かれていなかったけど・・・・)

 

塩野七生さんは、私が若い頃、資生堂のCM雑誌に「イタリアからの手紙」?という随筆を書いていました。

素敵な文章を書く人だなと思い、その頃からずっとファンです。

 

 映画・屋根裏部屋のマリアたち 

     

先週、映画の好きな友達を誘って、渋谷文化村、ル・シネマに。

フランスで大評判の映画だったとの事。  

1960年のパリ、資産家のジャンルイは仕事は真面目にこなすけど、退屈な日常に飽き飽きしていた。

そこに若く美しいスペイン人のメイド・マリアが登場。

浮気を疑われたルイは、奥さんにポイッという感じで家を追い出され、メイドたちが住む屋根裏部屋で生活することになる。

ここでルイは・・・・・・・まだまだ上映中なので詳しくは書けないわ。

観終わってほのぼの気持ちが温かくなる映画です。

超オススメ映画です。 

http://yaneura-maria.com/pc/

 

 玉原湿原 

16,17日で夫と群馬県の玉原湿原に行きました。

本当は尾瀬に行きたかったのだけど、我が家の旅行は数日前に(当日の事もある)決めるので

適当な宿がみつからなかったし、ここはひと気もなさそう。 のんびり出来そう。

湖の上あたりが湿原

 

この水は冷たくて美味しかった

湿原は思ったより小さい。 この暑さで乾いているのかな。

花の時期は終わってしまったようで残念!

でも高原を渡る風は気持ちよく、来てよかった~~~

 

                           

                        

フカフカの地面を踏みしめながら、ブナの林を歩きます。

 

 

ブナ地蔵です。   よく見ると、大きなお地蔵さんの周りに小さなお地蔵さん?

苔むした木も多く、鳥のさえずりも軽やかに聞こえます。

    

 

宿はラッシーママさんが絶賛していた 「天守閣の宿・城山」 に宿泊。

宿の人たちは皆優しく、接待も丁寧。

夕飯の美味しかった事!!、温かいものは温かくと、一つ一つ出して下さって、

ゆっくりと夕食を楽しむことが出来ました。

ラッシーママさん有難う。

また行きたくなる宿ですね。

 

 

次の日は東京にある原ミュージアムの別館、ハラミュージアムアークへ。

 

建物は磯崎新の設計。 緑に黒の建物は暑苦しいのかと思っていたけれど、意外と爽やか。

屋外展示作品。中に入れるけど暑くて・・・・

 

アンディウォーフォルの有名なキャンベルのスープ缶。 右はホール。

          

これも作品です。

 

実はこの日、宿の駐車場を出る時に追突され、車の後ろがめちゃくちゃになりました。

でも体に異常無し

幸いなことに?追突した人は整備士さん。何とか応急処置をしてもらいました。

なのでこの日は、併設のカフェでゆっくりランチして、12時過ぎに高速へ。

ここしか行けなかったけど、ミュージアムは空いていて、のんびりできました。

現代美術は難解なものもあるけど、ここでは素直に自然との共生を楽しめばいいのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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速報!! 15日、スカイツリーに登ってきました♪

2012-08-16 00:50:25 | 散策

 中学時代の友人と急にスカイツリーに行く事にした。

押上駅で降り、エスカレーターを登ると

 

これが有名なショッピングビルの 「そらまち」

そして後ろが言わずと知れた

 

登れなくてもいいわね。 どうせ混んでいるから・・・・・・

と軽い気持ちで来たのに この勇姿を見たら俄然登りたくなってしまった。

12時前に整理券をもらい、券の購入は4時から、そのあと並んで入場は5時過ぎらしいけど頑張るわ。

何が何でも頑張るわと庶民の気分を高揚させるのがスカイツリー!!

 

そらまちの中では墨田区の職人芸を見せるコーナーもあり、

ブラブラと江戸切子や木工、バック、オーダーの足袋の実演などを見て回り、その後食事。

レストラン街はどこも超満員。ぎっしり列を作り、歩くのもままならない。

多少すいている店を見つけ (と言っても20分待ち) 食事。

その後 そらまち散策。江戸情緒を売り物にしていて、面白い店が沢山あり、飽きない。

 

1時間半並んでやっとチケット売り場にたどり着く。

ビル内にあった、タワー風の光のオブジェ。 おしゃれです。

 

やっと350メートルの展望台に到着。 写真をご覧くださいね。

隅田川の上が 霞が関あたりのビル群、左上に小さな東京タワー、右上奥の上に富士山。

これだけ一望できるなんて流石に凄い。

ズームで東京タワー

 

隅田川に向こうは浅草雷門あたり。

手前にアサヒビールの金色オブジェが見える。

 

北千住あたり。 荒川と隅田川の合流点。

 

内部です。

 

ズームせずに写した黄昏時の写真。 

 

下りのエレベーターの中の江戸切子で作った星空。

エレベーターの扉があいた瞬間いきなり美しい光が見えて、オオーッとどよめきが起こった。

一番人気のエレベーターだそうだ。

 

スカイツリーからの景色は、東京中の地形が分かるような気がした。

関東を一望する爽快感と優越感はここでしか味わえないわ。 気分高揚!!

スカイツリー付近にはまだまだ水路や川が多く、昔江戸の街は水路で栄えたというのも実感することも出来た。

 

スカイツリーは混んでいるから行かないわとおっしゃる方、もったいないわ。

こんなに刺激的で面白い所、なかなかありません。

お近くの方は、秋になったらぜひ一度はお出かけ下さい。

「そらまち」だけでも面白いですよ。

 

明日から一泊でお出かけします。

コメントの返事が遅くなりそうですみません。

 

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先週の手仕事 & 昨日

2012-08-12 23:26:29 | その他

 男子マラソン、中本健太郎君!! 6位入賞おめでとう!!

アフリカ勢の威力に 日本の選手は到底太刀打ち出来ないと思ってましたが、意外な健闘に驚きました。 

メダルは取れなかったけれど、オリンピックの最後は気持ちよい締めくくりでしたね。

これで明日からようやく落ち着いて、日常に戻れます。

 

先週、先々週は、家にいる事が多かったです。でも忙しかったわ。

オリンピックで喜んだり、ニュースで政治にふがいなさを感じた怒ったり・・・・・

そして、ミシンをかけ出したら止まらなくなり、浴衣、半幅帯、以前買った帯の端切れでバックを作りました。

あまりにも暑いので、風がスースー通る、ムームー (古いわね。ご存じかしら? )も 

さすがに、ストンとしたワンピースは涼しいわ。日本の夏はこれよ!!

いつか作ろうと思っていたものを全部作ってしまったので、今なんだか気が抜けています。

そうそう、帯締めの講習会に行って、この2本も作りました。涼しげです。

 

 

 そして昨日土曜日、月一回の伝統文化を学ぶ会で、簡単染物の講習をしました。

何を作るか考えた末、花ふきん制作、あとはそれぞれ持参のTシャツにワンポイント。

皆さん喜んでくれたけど、個性の強い面々で、少々疲れました~

 

 

その後娘と待ち合わせ、大急ぎでお出かけ・・・・・・・・・・

   

ぞろぞろ ぞろぞろ 大集団の移動です。

浴衣を着た若者も沢山います。

 

  

そう、晴海で東京湾大華火大会です。

今年はチケットがないと会場に入れません。 チケット、娘がゲット♪

 

 

主会場は5000人収容。

会場全体にブルーシートが敷かれ、その上に自分用のシートを敷いて見学です。

前に何にもないので、スカッと花火が見えます。

ここの花火は今まで見た中で一番豪華絢爛。 (うまく撮れなくてすみません)

キラキラ感があるし、同時に色とりどりの花火を上げるし、変化があって飽きる事が全くありません。

他の花火大会では、だらだらと同じ花火を上げたり、間が空いたりするけど、そんなことは全くナシ。

東日本大震災の鎮魂の花火が厳かにあげられたり、全国の15人の花火師の競演があったり、

オリンピックの五輪の花火やポケモン花火があげられたり・・・・・・・

素晴しい花火が上がるとオオーッと大歓声。

 

けれど、下がコンクリートなので暑い事!!

帰りは東銀座まで歩き、途中、コンビニでかき氷をたべ、プロントでサングリアを飲み、クールダウン。

12時近く、ようやく家にたどり着きました。

浴衣は汗でぐちゃぐちゃ。でも一見の価値ありの花火大会でした~

 

 

 

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栄光の夏・・・の思い出から & 7月の芝居

2012-08-01 00:33:11 | 芝居

 柔道57キロ級の松本選手、金メダルおめでとう!!

そして、体操個人総合の内村航平選手の金メダル、見事な演技で、これぞオリンピックと言う感動を味わいました。

男子体操の団体戦は、ハラハラドキドキの連続、思わず悲鳴を上げた場面もあり、心臓によくなかったのですが、

見後に屈辱を晴らしてくれました。

また、若手選手が続々と銅メダルを取っているのは嬉しいですね。

次世代の選手が育っているのかな?

 

さて今日の話題

私はスポーツが苦手。

定期的な運動が必要な60代なのに、なぁ~んにもしていない。

しいて言えば、歩くことぐらい、そして自転車かな。

 

 そんな私に、刺激的な情報が入った。 それは・・・・・コレ↓

 

       

近所に健康センターができた。

そこに室内プールがあるという。エップール う、嬉しい~~~

何を隠そう、私は、水泳が得意なの。 

信じてもらえそうもありませんが 唯一私が自慢できるスポーツが水泳。

 

 それは はるか昔、小学校5年の夏休みの事。

気が向くと学校プールに行っていたのだが、ある日突然、地区の小学校対抗水泳大会の選手に選ばれた。

何だか嬉しくて、それからは毎日水泳の強化練習に通った。

一応指導の先生がいたけれど、とてもノンビリしたもので、

20人位の子供たちが、皆で順番に泳いだり、時々タイムの計りっこをしたり、競争をしたりした。

私はクロールの選手。小学校5年の女子の部ではいつも一番だった。

一番は楽しいわね。俄然やる気に火がつき、寝ても覚めても布団の上でもクロールの泳法を研究していた。

この時の私の基準が、いかに美しく、泳ぐかあった。

足は水煙を上げず、ヒラヒラトとしたバタ足、手はあくまでも美しくスーッと前に伸びるように、息継ぎは正確に・・・・・

研究の成果があり、仲間からも見学の人たちからも綺麗な泳ぎね~と言われるようになった。

 

      この私の基準は水泳大会の日に、大きな間違いだったと知る。

8月の末の大会の日、悠々と泳ぎ始めた私は、周囲の泳ぎ方と全く違うのに気が付いた

皆、息継ぎもせず、バシバシと水をかき分け一気に25メートル泳ぎ切っている。

ビリではなかったけれど、速く泳ぐとは縁遠い泳ぎ方であった。 それも当然、私の目標は美しく泳ぐであったから・・・・・

私だって、25メートル息継ぎなしで泳げるのになぁと思ったけれど、後の祭り。

井の中の蛙という事を初めて知った、小学校5年の夏だった。

でも、これは私のとても大事な思い出、ふとした瞬間に、今でもあの夏の一生懸命さを思い出す。

 

なんて、50年前の昔話でした。

これで私が水泳がすきな理由がわかってもらえたかしら。

健康センターに話を戻すと、

一昨日行ってみたら、明るい、近代的なプールで、冷えた体を温めるジャグジーまで併設されている、

素晴しい施設だった。

入る前から、自分のスイスイ泳ぐ姿を想像してワックワク。

 

でも現実は厳しかった。全く泳げない・・・・・

私はバタ足と、両手回転系のクロールとか背泳ぎが得意なのだが、左腕が後遺症で思うように動かないため、前に進めなかった。

仕方ないので、腕を腰につけ、あおむけになってバタ足だけで25メートル泳いでみたが、つまらないわね~。

あとはひたすらプールの中で歩くだけ。

 

確かに泳げないのはショックだったけれど、まあ、現実が分かってよかったわ。

次回からはビート板を買って、ゼロから水泳の練習をしましょう。

泳げなくても全くガッカリしなかったし、かえって、次の目標が見つかり、嬉しいような気もした。

 

帰り道は蝉の声の嵐・・・・あの夏のプールの帰り道も たくさんの蝉が鳴いていたと懐かしく思い出した。

また、あの時に戻って泳ぎに挑戦ね。

 

 7月の芝居  

          

7月8日 三谷版「桜の園」 パルコ劇場にて 作:チェーホフ  翻案・演出:三谷幸喜

                 出演:浅丘ルリ子、市川しんぺー、藤井隆、大和田美帆、藤木孝

       チェーホフのあまりに有名な戯曲。でも日本での上演は地味な劇団が、

       実力のある地味な女優さんで、衣装も舞台も暗く演じられるイメージがあった。

       没落した大地主の悲哀なんて庶民には縁遠い世界の話とも思っていた。

       しかし、「桜の園が一般の人々にも名作である事を知らしめます」 と言う宣伝文句は本当だった。

       まずは舞台装置が明るい。そして青木さやかが笑いの導入を引き受け、

       その後も各場面で笑いの連続。

       浅丘ルリ子はあくまでも美しく華やかで、浮世離れした貴族がぴったりと似合っていた。

       ロングドレスの裾を翻すしぐさは、優雅な貴族そのもの。素敵!

       藤木孝も浅丘ルリ子も現実を見ず、過去の栄華にしか生きられない人生を見事に表現。

       またそれに対する新興成金の事業家の市川シンぺーも、いかにも下層農民上がりの、

       でも決して冷徹ではない人を演じて、引き込まれた。

       三谷幸喜の翻案演出は大成功!

       彼の戯曲に特徴的な、脇役も含めて一人一人が舞台上で生き生きとするという演出が冴え、

       見ごたえのある舞台だった。

      

7月25日 「アイーダ」 劇団四季秋劇場にて

        久しぶりに会う、仕事仲間だった友人と行った。

        彼女はバレエとかダンスが大好き。そんな演目があると、お誘いする。

        劇団四季は初めてだそうだ。

        「日本のミュージカルも、なかなかなものね ♪ 」 と喜んでくれたのが嬉しい。

        

 

 夏着物オンパレード  

  

 

和裁に着て行ったり、芝居を見に行ったり、友人とランチしたり、温泉に挑戦してみたり・・・・

着物病です。

 

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