気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

待ち合わせ

2008-02-25 23:54:34 | その他
 今日銀座三越、ティファニー前で待ち合わせしました!

だれと?・・・・・何とブログのお仲間shigekoさん

1月末、そして先週というお話もあったのですが、

先週は我家が水漏れで、大混乱。修理中で駄目になりました。

3度目の正直でやっとやっとお会いできました。



春になったらbonjiさん、うさママさんとも是非お会いしたいと

思っているのですが、

この顔で急にたくさんの方にお会いするのはどうなんだろう?

まずは同じ経験をした

shigekoさんに状態をわかって頂いてからのほうが気が楽かしら。

なんて考えました。



電車の中でも、待ち合わせ場所に向かう時もドキドキ

お会いしたとたん、感極まりホロッとしそうでした。

shigekoさんは楚々として上品でとても雰囲気ある方。

そっと手を伸ばして支えてあげたくなるような優しい方でした。

お茶、食事、お茶、途中少し散歩で、

何と延々7時間近くお喋りしてしまいました。

二人とも溜まっていたものがあったのですね。

話していてお互いの状態がよくわかり会える気楽さがありました。

ブログを初めて本当に良かったと思える一日でした。


shigekoさんお付き合い頂きありがとうございました

素敵なレースもありがとう!大事にします!
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1月2月の芝居

2008-02-20 15:59:16 | 芝居


家の電線の上に小白鷺がいた。
細い電線なのに、ピタッと器用にとまっている。

でも秋にこの辺に来た頃は電線にとまっても
ゆらゆら揺れ動いていた。

白鷺君、練習したのね。エライ!




まとめて今年のお芝居です。

4本だけど、ランキング形式でいきます。

基準は・・・んん~ん!どれも傾向が違っていて優劣つけがたいけど、

今回は刺激的エネルギーの優劣ということで・・・・



第4位



2月1日 「わらしべ夫婦双六旅」新橋演舞場・中村勘三郎・藤山直美 他

    年一回会う、若いときの仕事の先輩と行く。
    お財布に負担の無い3階席。でも良く見えた。

    ストーリーはたいしたこと無いけれど
    勘三郎・直美の掛け合いはさすがに軽く楽しく、
    爆笑の連続。
    観客の笑いのつぼを心得ている感じが心地よい。

    帰りのお茶では、いつにも増して会話が弾み、
    心地よい一日となった。



第3位



1月17日 「二人の約束」パルコ劇場・中井喜一・段田安則・りょう

     娘を誘ったとき、「渋そうね~」と言って気乗りしない様子だったが、
     「面白かった!飽きなかった!」との感想。

     「30年後一緒にタイムカプセルあけようね」と幼なじみと約束。
     律儀に約束を守り、楽しみに空ける日を待つ主人公・中井喜一
     そこに記憶を失った男がやってくる。

     「ほろ苦くて、切なくて、でも爽やかな中年純情コメディー」
      ・・・・チラシから

     駄洒落ばかりとばす、お喋りで陽気な、でもさえない中年男が。
     中井喜一。びっくりデス!
     最近の端整で堂々とした役ではなく、かる~い役も出来るんですね。
     さすが中井さん。
     普通の役者が言ってもたいしたこと無い駄洒落、
     でも中井さんが言うとなぜか観客大爆笑!

     相変わらず変幻自在出さえない中年男を演じる段田安則も魅力的。
     りょうも素直な感じで感じのいい演技。

     久々に、安心してみていられる上質のコメディーを
     観ました。

     人の心の機微に触れるお芝居は温かいものが残りますね。



第2位



1月7日 「新春浅草歌舞伎」浅草公会堂・中村勘太郎・七之助・市川亀次郎
             片岡愛之助 他 昼の部

    今年はやめようと思っていたが、お正月、
    急に思い立ってチケットを取った。
    急なのに友人が付き合ってくれて感謝です。

    一 傾城反魂香
    二 弁天娘女男白波

    二は弁天娘の七之助のあでやかさが目に焼きついている。

    一は 素晴らしいの一言。
    不遇の町絵師又平(勘太郎)と女房おとく(亀次郎)の話。
    どもりで、さえない又平を師匠は疎んじ、将来を悲観した
    又平は死を覚悟する。女房おとくはそんな夫をひたすら
    励まし、支える。

    勘太郎は怪我の克服のために大変な努力をしている。
    その努力が深みのある演技に結実したのかもしれない。
    今まで勘太郎にはどこか不器用さを感じていたが、
    今回の気迫あふれる演技には感動した。
    頑張っているなぁ~♪

    ひたむきに夫を支えるおとくの亀女郎は、
    思わず涙ぐんでしまうような
    しっとりとした演技をしていた。

    若者ばかりの歌舞伎も面白い!


第1位



1月26日 「泥花」中野光座・劇団座敷童子

     小劇場の芝居は当たりはずれがあり、
     友人達が気分が悪くなっても困るので、
     ほとんど一人で行く。

     今回は前回初演時の劇評がチラシに載っており、
     これが激ぼめ。
     だまされたと思って行ってみたら、素晴らしかった!!!!
     感動の一言!
     ラストシーン、感動の余り涙が滂沱と流れた。

     一言で説明しきれないが、あえて一言で言うと、
     意志と希望を持って生きる事の素晴らしさ!

     小さな劇場なのに、ラスト!大きく動くセットに仰天。
     紙ふぶき散る中主人公が力強く歩いていく盛り上がりは、
     まるで、昔の小劇場のラストシーンの盛り上がりと同じ。
     この高揚感と、爆発するエネルギーはいったい
     なんて表現していいかわからない。

     演劇の無限の可能性を感じさせる舞台だった。



(このほか圏外の作品も一つ見ました。でも忘れる事にします。)

今年からメインの舞台は月2回と決めました。

いい舞台を見ても、たくさん観すぎると感動が薄まりますもの。

どれを観ようかと迷うのも楽しみのうちですね。



    


    
    

    
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最近の手作りなどなど

2008-02-14 12:29:11 | その他
 寒いですね~~~

最近はさすがに家にいることも多く、ブログ写真もたまりました


まずは・・・家の前を流れる水路に、鴨がたくさんいます。
気持ちよさそう。








袋作りが好きになったみたいです。
きれい色のウールを見つけ、袋にしようと買ったのは6年ぐらい前。
似合う小切れを見つけ、花にしてみました。
内側は皮のバックなどに使う張りのある裏地使用。
構想6年の力作です・・・・ナンテネ!



つぼみの横にテントウム虫のボタンも・・・見えないなぁ





これは気持ちいい位に大きく、何でも入ります。
接着芯でしっかり丈夫に。
持ち手にひと工夫。
バラの模様が
気に入って買った生地。






最後・・・・・2回きりの短期のスケッチ講座に行きました。
場所は銀座。気分転換にとてもいい場所。



いいでしょう?

でもでも、残念ながら形はほとんど描いてあったの
少し自分で書き足して、着彩がメインでした。
形の取り方が知りたかったけど、
これはこれで面白かったです。
水彩画って、ただ色を薄く付ければいいのかと思っていたけど、
ぼかし、にじみ、にじみ合わせとか、いろんな技法を
駆使しているんですね

本講座は申し込まなかったけど、楽しかったです



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号泣!!

2008-02-08 12:54:28 | 病気・後遺症
 お出掛け記録を書こうとブログを開いたのですが、

手術一年目の今日この頃はどうしても感傷的になってしまいます。

今まで書けなかった事、

人の感情は思いもかけずに爆発するということ書きます。



またまた病気関係の話題ですが、しばしのお付き合いを




私の入院した病院では精神面のケアのためもあり、

時々コンサートが開かれます。

週1回はピアノのミニコンサート、その他時々、カンツォーネ、

オペラ、琴とバイオリンの競演などのボランティア・イベントがあります。

 集中治療室から出て5日目、まだ点滴台を転がしながら、

ヨタヨタ、ヨチヨチ歩いていた時期に

コーラスグループ「サーカス」のコンサートがありました。

メンバーの一人の奥様がこの病院でお世話になったことがあるとの事で、

このイベントは入院患者や家族の皆さんとても楽しみにしていました。




当日は広いロビーにイスを出し、大勢の病院関係者、病院ボランティアが

患者の手助けをし、良い状態で聞けるよう配慮しています。

私は始まる直前に行ったのですが、すぐ席に誘導され、

ゆっくり楽しむことができそうでした。




メンバーは、女性はピンク、黄色の衣装、男性は黒のタキシード姿で現れ、

世の中の会場で見るよりも一層華やかで鮮やかで美しかったです。

でも私は不安でした!

手術後、片耳が聞こえなくなり、音楽を楽しむことができるのか???

 コーラスの第一声!びっくりしました


美しいハーモニーは頭蓋骨に響くんですね

方耳が聞こえないのを補うように頭蓋骨が共鳴し、

立体的な音が聞こえる!

感動でした

まだまだ音楽を楽しむ能力が残っている!!

嬉しかったです。



そのうちボロボロと泣けてきました。

特に、新しい道を勇気を持って切り開こう!新しい未来が待っている

(超意訳です)という歌の時には、周囲の患者さんも泣いていました。



だんだん嗚咽をこらえる状態になってきました。

このとき、白衣を着た方から「点滴が終わってますがどうしますか?」

と声をかけられ、コンサートの途中でしたが病室に戻ることにしました。

実は、感情が激して、会場にいられる状態ではなくなってたのです。

感激、感動が過ぎると失ったものへの思いがこみ上げてきていました。

歌を歌うこと、ニッコリ笑うこと、傷の無い顔・・・・全て失ったと思うと

やりきれなく悲しく、普通の状態でいられなくなりました。

逃げるように病室に帰り、ナースコール。

若い優しい看護士さんが来て、いつも元気な私が泣いているのに驚き、

「どうしたんですか?」と声をかけてくれた。

「失ったものが大きくて・・・」それだけ言って、

あとは号泣!!ワーワー泣きました!

こんなに泣くのは子供のとき以来!

恥ずかしさなんて無かったです。

その間看護士さんはずっと私の手を握って、「大丈夫よ」と

言い続けてくれました。

泣き止むまでずっと

優しい看護士さんがいてくれたおかげで救われました




そういえば癌宣告以来、一度もきちんと泣いていなかったのです。

涙がジワーッとにじむことは会ってもそれで終わり。

感情の爆発が必要だったようです。



それ以後、自分でも痛快なぐらい居直りました。

できないことはできない!でも・・・・



できないこと以外は全部できる

できることのほうが多い



よくありそうなことで、たいした出来事ではないのですが、

私の中では重要な出来事でした。

今まで書けなかったのは、つらいので書けなかったのではなく、

このことを書き始めると涙がボロボロ出て、

画面が見えなくなってしまうからでした。

一年過ぎて、ようやく書けました。

でも、画面が曇らない程度に、涙は出たんですよ

悲しいわけではないのにね。


長々とした文章、読んでいただいて感謝しています。



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去年の今日!

2008-02-06 11:17:44 | 病気・後遺症
 ちょうど去年の2月6日は耳下腺癌の手術の日でした。

今頃の時間は手術室にいたんですね。

今こうして元気で普通に暮らしてい事が不思議で感慨深いです。



 癌宣告された時、頭の中が真っ白になって説明が耳に入らなかった

などと言うことも聞きますが、私の場合はそんなことは無かったです。

同年代で、癌宣告された方もいて、

あり得ない出来事とは思っていませんでした。

耳学問て重要ですね。

何気ない友人との会話の内に知らず知らずにいろいろな経験を

学んでいる

これが役立ちました。



 良くない腫瘍と聞いた瞬間から、ボーっとしていた頭が急に冴えわたって、

今すべきことは何なのか!何なのか!と

くるくる頭が回転し、自分の頭が良くなった気さえしました。

ただ、後に顔面神経切除で、顔半分が麻痺すると聞いたときには

なぜよりによって顔なの?どうせなるなら見えないところにして欲しかった!

と切に思いました。

まあ今は、取りきれる癌だったので転移の心配も余ししなくて済み、

かえってよかったのかしらとも思いますが、

体力ではなく、容貌の変化で仕事ができないのが残念

でもまあ、仕方ないですね~。

受け入れて、この状況で楽しく暮らすのが一番です。



 手術は正味8時間、その後は集中治療室に一週間いました。

強い麻薬のような薬を使っているので、それほど痛みは

感じなかったのですが、気管切開しているため、声が出ず、

痰がつまり苦しかったです。!

手術後、ナースコールは左手にテープで止めてあると教えられ、

でも、いくら押してもつながらない

息ができない!必死で、かろうじて動く手首をベッドの柵に打ちつけ

小さな音を出し、合図しました。

看護婦さんがきてくれるまでの長く苦しかったこと!

あくる日、手首にさしてあった管の部分が腫れあがり、痛かった

そして、なんとナースコールは左手ではなく、右手だったのです!

意識朦朧で、全く気が付かなかったです。



これが一番苦しかった思い出。

生きようと思うと必死になるものですね。

あの時が一番必死で頑張った時でした。

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映画「ブラックレイン」

2008-02-04 12:12:38 | 芝居
 昨日は一日雪

一歩も外に出ないで、パソコンと映画三昧。

数日前に松田優作が見たくて録画した「ブラックレイン」、

日米の刑事が協力して関西やくざ、松田優作を追う物語。

日本の刑事、高倉健、大物やくざ若山富三郎、若手やくざ松田優作と言う配役。

アメリカ側の俳優は・・・忘れた。


松田優作がかっこいい!

「太陽にほえろ」のあのチンピラが良くぞここまで成長したと感激。

何より目がいい。深みがあり、瞳の底にある非情をこれでもかと、映し出す。

狂気を宿した彼が登場すると目を奪われ、画面が引き締まる。

そして、姿がきれい。車から降りる時の黒のトレンチコート姿、

アクションの切れのよさ、すっくと背筋を伸ばした時の迫力。

こんなに可能性のある俳優だったのね。

若死にしたのが本当に惜しい!

生きていたらどんな演技を見せてくれたのだろうか。


健さんはもちろんいいのだが、特に剣道のときのお辞儀が美しかった。

キッパリとキレがよく、折り目正しいと言う言葉を思い出した。

若山富三郎は大迫力。



1989年製作の映画だが、皆姿勢正しく堂々と演技していた。

こんなかっこいい男達は何処に行ったのだろうか?

今の映画でお目にかかることは少ない貴重な美しい男達だった。

日本の男の美しさをハリウッドの映画監督が引き出してくれたのが嬉しい。


この頃の日本人には、外人があこがれてくる何かが

まだあったのかも知れない。



この回、お芝居を書こうと思ったが、導入のブラックレインに

力が入ってしまった。お芝居は次回に




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