都内の桜は七分咲きから満開に近いらしい。
そして3月28日は絶好のお花見日和との事。その後は寒くなるらしい。
この日、独身時代の仕事の先輩と会う約束をしていた。
いつも私のプランを気に入り、とても喜んで楽しんで下さる。
今回、墨田川沿いの桜を水上バスで見ながら浅草、六義園と古河庭園、上野公園と岩崎庭園など3つのプランを立て、
聞いてみたが、イマイチ乗らない様子。
一人で都心に出ないので、待ち合わせ場所にも不安を感じるらしく、結局ハチ公前で待ち合わせ、映画という事になった。
でも、桜満開の時期、建物の中にいるのはもったいないですね~。
半ば強引に新宿で待ち合わせた。
無事に出会うことが出来、まずはホッと安心。
ランチは飯田橋駅すぐの外濠にある「カナル・カフェ」 11時半の開店少し前から並んだ。
都内は桜満開と聞いていたのに、2部から3部咲き程度。
少し残念だけど、この時期にここに入れるだけでもラッキー♪
開放感あるデッキサイドで、初めてピザを頼んでみた。もっちもちで美味しい。
今まで屋根のある店内で食事することが多かったが、桜の時期は普通のメニューが無くてビュッフェのみ。
(今は違うかも知れませんが)
デッキサイドはお茶とケーキ専門で利用していたが、ピザ美味しいのね!!
これなら気楽に利用できるわ~。
このレストランのおススメ時期は新緑の5月。
爽やかな季節、都会の真ん中で水と緑に囲まれる気分は最高!
自分がどこにいるか忘れます。
次は歩いて10分ほどの小石川後楽園へ
ここは梅林で有名だけれど、桜も10種類ほど、30本ほどある。
この庭園は、水戸藩2代目藩主の水戸光圀が、完成させた庭園。
参勤交代で江戸にいる藩主たちを招いて接待したという。
2時からボランティアガイドの説明があり、参加してみた。
これが大正解!口跡明瞭、明快な説明、園内をくまなく回って説明してくれた。
先輩大喜び♪ 『まるで旅行に来たみたい』
私も何回も来ているが、いつもササッと回るだけ。こんなに広かったかしら?
初めて来た気分になる。
琵琶湖に見立てた池。
庭全体が木曽川沿いに木曽街道を歩き、琵琶湖に出ると言う設定がされている。
川はある時は大堰川(おおいがわ)、木曽川、京都の龍田川という見立てがされ、壮大なスケールを秘めた庭であった。
これは、ガイドの説明が無ければ決してわからなかった事。
入り口正面にあるしだれ桜はまだ蕾。
この桜は有名な六義園の枝垂れ桜と同じ時期に植えられた.
けれど土との相性が悪かったそうで、六義園の桜ほど大きくはならなかった。
嵐山・渡月橋と大堰川(おおいがわ)
中国の造園家が作った180年前の石橋。東日本大震災でもびくともしなかったそうだ。
水に半円が写り、眼鏡橋と呼ばれている。
下の流れは、東京に唯一残る、神田上水の水路だそうだ。
ちなみに昔は神田上水から池の水を取り入れていたが、今は井戸を掘り、その水を利用している。
中国の山水画に出てくる庭、京都嵐山の風景、京都の山々、木曽路、などに見立てて造った庭。
江戸時代の人達の庭にかける情熱を目の当たりに見た。
小石川後楽園のボランティアガイドの説明、お時間があれば皆さんも聞いてみて下さい。
面白い!!
飯田橋でお茶を飲んでから解散。
「楽しかった~」と先輩が喜んでくれた。
先輩、いつも大げさな位喜んでくれるので、プランするのも楽しく、良い気分が残るお付き合いが続いています。
今週から活動再開。
26日は思いついて、ずっと行けなかった浅草AMUSE・MUSEUMへ。
ここは3月末で建物老朽化のため閉館する。
青森の襤褸(ぼろ)
寒い地方では麻しか取れず、木綿は高級品だった。
けれど麻は風を通し、冬の衣類としては非常に寒い。
寒冷地では、寒さは命取りになるので、人々は布を重ね、木綿糸で縫い合わせた。
この襤褸にくるまり囲炉裏にあたり、肩寄せ合い寝た。
何代にもわたり使われる事もあり、まさに命を守った布である。
一見、本当にボロボロだが、よく見ると丁寧に継ぎ合わされ、一針一針に縫った人の思いが込められ、
すさまじい迫力がある。
そして美しい。用の美とはこういう事なのかと納得。
民俗学者の田中忠三郎氏が収集した襤褸など、東北の布がここに展示されている。
閉館後、この襤褸たちの行く先はまだ決まっていない。
まとめて見られるのは今だけかもしれない。
夫の入院で諦めかけていたが、やっと見に行くことが出来、良かったと思う。
貧しいながらも女性は身を飾った。菱刺し、こぎん刺しのエプロン。
一針、一針刺していく気の遠くなる作業の末に完成する。