気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

明治学院大学の洋館公開 & 民家園農村歌舞伎

2017-11-05 17:46:48 | 建物

 この数日晴天が続いていますね。

太陽の有難さを感謝しつつ、残り少ない秋を楽しんでいます。

 

7月2日、明治学院大学の洋館公開

明治学院には、明治、大正期に建てられた洋館3棟があり、1年に1回3日間ほど内部公開される。

前日夫がこの情報をみつけたので、それ~!と一人で行ってきた。

白金台の駅から歩き、正門から入ると、ここは外国?と思えるような建物が続く。

 

明治学院礼拝堂(チャペル)

大正5年、アメリカ人のウィリアム・ヴォーリスにより設計された。

ヴォーリスは、宣教師として近江八幡に赴任、その後建築家として、数多くの建物を日本に残している。

8月にヴォーリスの建築巡りをしたので(近江八幡のアトリエと豊郷小学校)、早速東京で見ることが出来て嬉しい。

プロテスタントの教会のため、キリスト像も、飾りもなく非常にシンプルで美しい。

唯一、黄色い十字架のステンドグラス。 柔らかな日差しが感じられる。

このパイプオルガンは準備期間も含めると12年の歳月を費やし、2009年にオランダで完成した。

このオルガンの特徴は、パイプオルガンの全盛期17.18世紀の工法を再現して作られ

「バッハ時代の音色」が再現されているという。

工場生産品ではなく、手つくり部分が多く、鍵盤も現代の物より幅が狭い。

現在作られているパイプオルガンは、金属部分がスズ100パーセントで作られているが、

昔はスズ100パーセントではなく不純物が入っており、それが複雑で美しい音色の秘密だったそうだ。

明治学院のパイプ部分にはあえて不純物もいれてある。

この昔の工法で作られた20世紀のパイプオルガンはオランダ、韓国、アメリカに続き世界4番目、

日本では初のオルガンだそうだ。

 

 ぜひ音色を聞きたいと思っていたら、この日、2時から学生たちのコンサートがあるという。

聞かなくっちゃ

1時間半の演奏だったが、荘重なズッシリ響く音、軽快な音、変幻自在な音、このオルガンの音色を楽しんだ。

後半は、生徒を指導した講師の演奏だったが、今まで聞いたことがない様な柔らかな音が素晴らしかった。

こんな幸せな気持ちになるオルガンを聞けるなんて!! 行って良かった。



この日は大学の文化祭だった。

若者が溢れる場所はとても華やか。焼うどんを買ってランチ。

 

明治学院記念館




内部の小チャペルがシンプルで美しい。

 

明治学院インブリー館(国の重要文化財)

 明治22年築。学院で教える宣教師たちが住む、宣教師館。

1800年代のアメリカの木造住宅様式を取り入れた木造住宅。



内部は撮影不可。漆喰の壁、木の床、木製ドア、木組みの美しい階段など、温かみ溢れる洋館だった。

 

 大学内の古い建築物は保存が良く、大事にされているケースが多い。

これからも機会があれば、色々な大学の保存建物が見ていきたいと思った。

若者にも沢山出会えるし、若返り効果もあるかしら?(笑)

 

7月3日 文化の日

 毎年文化の日に、に生田緑地の民家園内の堀越の舞台で、農村歌舞伎が上演されている。

去年はあきる野市の子供歌舞伎が上演されたが、すっかりハマり、今年も行ってきた。

10時に整理券配布なので9時45分から並ぶ。 上演は1時半から。

生田緑地バラ園が、秋の公開。 時間があるので20分歩き、行ってみた。



春ほどの人出はないが、秋の日差しが心地よく、ここで持参のサンドイッチと果物を食べた。

近くの中学生のチアガールチームの発表会が芝生広場であり、元気いっぱいのダンスを楽しんだ。

中学1年と2年だそうだが、リズミカルなダンスに皆手拍子で応援。

足も高く上がるし、元気な掛け声と笑顔に、若いパワーを貰った。

 

堀越の舞台の上演(東京あきる野市の農村歌舞伎)

去年まではシートに座ったが、今年は椅子席になっていて、とても楽。

民家園が開園し50周年。 

船越の舞台には回り舞台があるが、50年間故障しており動かなかった。

50年を記念し修理し、今回初めて回り舞台を使って上演するそうだ。

一つ目の演目は舞踊・雛鳥三番叟。 母娘が回り舞台で登場。

8人が床下で動かすそうだが、「そ~れ」という小さな掛け声が聞こえてきそう。

観客は固唾を飲んで舞台が順調に動くかどうか見守った。

演目は三人吉三。

ちょっとしたセリフにも笑いが漏れ、かっこよく見栄を切れば「ほう」という声が漏れ、

舞台の近さが楽しかった。

吉三の一人をおばあちゃんが演じていたのはご愛敬。



上演が終わると近くに寄り、写真が撮れる。

外人さん達が大喜びで一緒に写真に納まっていた。

 

岡本太郎美術館

 中には入らなかったが、こんな展示も。 目が閉じたり開いたりする。



内部が一部改修のため、彫刻作品がロビーに飾ってあった。

イスだけは美術館内で写真が撮れるが、他の作品は通常写真不可。

ここぞとばかり、写真を撮ってきた。

中央にいるのは「ノン」両手を上げて拒否の姿勢。

以前から我が家で大人気の作品です

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雨の 土・日

2011-05-31 23:08:30 | 建物

 5月の28日29日の土日は雨・・・・・

いつもだったら自転車でサッと二人で出かけるのに雨では行けないわ。

土曜は二人ともそれぞれパソコンをいじったり本読んだりして午後になって買い物に行った。

珍しく遠くの100円ショップに行ってみた

いつもぼやくように、わが街にはオシャレな店、おいしい店がなく、もちろん100円ショップもない。

車の中で折りたたみ自転車を止めるゴムのロープを買うつもりで行ったけれど、

物珍しくて、結局1300円も買ってしまった。

今となっては 「何買ったの?」 と言われて答えに困ってしまうような無駄遣いだったわ。

でも役立つものもあったのよ

 

これは?

            

 

 

 

 

電子レンジ用 やきそば製作器・・・・・・・??

野菜と肉と焼きそばとソースを入れてチン!

           

 

かき混ぜると・・・・ほらね   ・・・・・・出来上がり~~~  本物っぽいでしょ?

           

油っぽくなくて 結構おいしい。  

主婦のお昼には フライパンもレンジも汚さずとってもお手軽

 

久しぶりにブログ展覧会です

 

          

手描きの日傘。 月に一回しかお稽古に行かないので、数ヶ月かかった作品。

                            

                     花弁の微妙な色付けが大変だった。

      

無印良品のポシェットに百合を描いた。 サッとできてしまった。

                  

  ブログのお仲間Sさんから頂いた振袖の生地・・・・・

  あれこれ模様の出具合を考えて帯を作った

  和裁の仲間から 「わ~綺麗 」  と褒められた。   

  縫い方は下手だけど生地がいいと美しいものが出来上がるのね。

  Sさんに感謝です。

  

  

 いつも行く立川G店のセールで買ったリサイクルの単。(ひとえは裏無しの着物のこと)

柄はとても気に入っているけど、汚れていたので全部解き、自分で洗って縫い直した。

震災後、家に居ることが多かったが、

静かに縫い物をしていることが多かったので、いつの間にかできてしまった。

 

柳瀬荘

先週、元仕事仲間、今は趣味のあう友人と3人で建物見学・・・・

埼玉県所沢市にある、実業家そして茶人の故松永安左ヱの別荘だったもの。

荘内には国の重要文化財の「黄林閣」や茶室などが残されている。

 

 

黄林閣。 (重要文化財)

江戸時代1844年に東京都久留米市に立てられた大庄屋を移築し、別荘にしたもの。

天井は高く広く、松の梁も二重に組まれ躯体を支えている。

ほ~っとため息が出る様な堂々とした民家だ。

土間まで入ることができたが暗くて写真が写せなかった。 残念。

ここは今和風に凝っている友人が見つけた。

私も建物好きだけど、重要文化財なのに今まで全く知らなかった。

 

              

書院作りの建物。斜月亭。

周囲は武蔵野の雑木林が残り、趣がある。

 

 

 帰りに寄った国分寺のローズ・カフェ。

残念ながらお店は休業日で入れなかった。      

白い椅子に腰掛け、薔薇の香りを楽しみながら・・・・・・・・缶コーヒーを飲んだ

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近場の夏休み 

2008-08-14 00:34:46 | 建物
 オリンピック楽しいですね。

始まる前はそれほど関心がなかったのに今は毎日見てます。

柔道谷はとても残念!でも負けても品があり古武士のような風格に惹かれます。

夫の谷選手の談話「よく頑張った!僕には金メダルと同じだ」

・・・いいなあ♪ 優しい方を夫に選んだのね。



開会式は、さすが映画監督チャンイーモウが指揮しただけあって派手。

でも、聖火入場はいただけなかったな。

会場に聖火が入場したあと次々聖火が手渡され派手な演出がいろいろで飽きます。

思い出すのは東京オリンピック!

終戦の生まれのサカイヨシノリ君が聖火を持って入場。

会場を一周して長い階段をタッタッタッとあがり、点火

息もつかせぬ緊張感があってよかったです。

平和への祈りという主張がはっきりしてましたね



さて夏休み・・・・休めないと夫が言っていたのに火曜からずっと休み。

急遽近場で楽しんでます。




8月10日



夫と国立新美術館に三歳の王女に会いに行く。



娘がランチに釣られてやってきた。

ランチは東京ミッドタウンの平田牧場の金華豚のかつ。

一切れもらったけどやわらかくっておいしい

私は噛み切る自信がないのでメンチカツにしたけど、

これなら食べられた。

裏の日本庭園を散歩。水路では子供達が、歓声を上げて遊んでいた。

都心でこんなに子供の声が聞こえるなんて不思議



8月12日

 どこでしょう?










横浜の 三渓園。どう見ても京都でしょう?

ちょうど「美の巨人達」でここを取り上げており、

原三渓という方が私財を投じて 全国の建物を移築、

更に建物だけでなく風景も建物に会うように人工的に作り上げたという庭園。

特に今は紀州徳川家の別邸だった臨春閣内部が公開されているという。

特別公開に弱い私は行かなくっちゃと張り切り、夫を誘った。

50000坪の庭園は広大で、ビックリするほど手入れが行き届いていて、

ここが都会のすぐそばと思えない別天地。

臨春閣は夏を意識して建てられたそうで、

建物の中を抜ける風と、緑の景色が気持ちいい。

蝉の声とあいまって、日本の夏も捨てたものでないなと感じさせる建物。

実は私は祖父に連れられて50年ほど前何回も行っている。

でも、がけの下あった海岸の印象ばかり強くて、

こんなに素晴らしいところだとは知らなかった。

春夏秋冬、日本の四季を味わうことができそう。

また絶対に行きます




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雑感・お出掛け・キャバレー Ⅱ

2007-10-21 15:05:13 | 建物
 少々暗い話が続いてしまいましたね。

気分を変えて・・・・


 昨日は夫の誕生日、久しぶりに娘息子が、来て夫はご機嫌でした。

子供たちからwiiをプレゼントされ、今日は朝からゲーム三昧。

すごいですね。いろいろなことが出来るんですね。

デジカメのメモリーを入れたら、スライドショーに、

勝手に音楽が入り、勝手に一枚一枚ズームが入ってまるで、

ドキュメントフィルムのようになりました。

でも私は全く使いこなせないでしょう



☆☆☆今週のお出掛け☆☆☆

10月17日 ベルト・モリゾ展 損保ジャパン東郷青児美術館



     ルノアールやマネ、ドガなどが活躍していた時代、

     女性印象派の画家として活躍したベルト・モリゾ。

     明るい色彩とすばやいタッチで、夫、娘、姉一家を描いている。

     見るだけで幸せと温かさと豊かさが伝わってくるような絵。

     美術館を出たあとも幸せな気分が続きました。

     少し足の不自由なSさんと、ゆっくり休み休み鑑賞。



10月18日 ムンク展 国立西洋美術館


     
     このチラシの絵は「不安」と言う題の絵。

     あの有名な「叫び」と同じ橋の上の人々を描いている。

     今回出品のなかには同じ橋の上の一人の男を描いた「絶望」と言う

     作品もあった。

     もしこの3枚を並べたら・・・・・怖いですね。

     人生夢も希望もなくなるのではという思いがします。

     現に、レプリカですが、3枚並べて飾ってあるコーナーがあった。


     ただこの展覧会が新鮮だったのは、ムンクの装飾的な部分に

     光を与えている点。

     自分の描いた絵を「生命のフリーズ」と名付け、一枚一枚鑑賞するので

     はなく、全体をひとつの作品として見る必要があるとムンクは強調し、

     画家のアトリエの絵は常に全体のハーモニーが出るように

     いろいろと並べ替えられていたそうだ。

     色彩豊かな、生命賛歌の絵も数多くあり、

     「不安」「絶望」「叫び」も人生の一部として捉えれば

     それほど怖くなく、納得させられる。

     暗い印象が強いのか、西洋美術館の企画展なのに

     入場者が少なかったのは寂しかった。



     このあと画家黒田清輝の記念館に行く。

     週2回の3時間のみの公開。

     いつも入れなかったが、偶然開館日に当たった。

     建物の設計は岡田信一郎、明治生命館の建物を設計した人。

     ちなみに私の通った高校の講堂もこの方の設計だった。

     もうひとつおまけが・・・・・

     東京芸大の、旧東京音楽学校・奏楽堂で、チェンバロの

     コンサートを開いていた。

     学生や院生の演奏会で、最後の一曲だけ聴くことが出来た。


     偶然のおまけがいっぱい、楽しい秋の一日だった。



10月19日 白州正子邸  (町田市鶴川)



     母屋



     玄関入り口。 秋の装い。




     門横にあるポスト?

     


     ここのランチは予約がなかなか取れない。

     仕出しのお弁当なのに、「白州次郎、正子の食卓」という

     タイトルがついていて大人気。

     あとで写真を撮ればいいと、ランチを楽しんでいたら、

     午後は観光バスが次々やってきて大混雑。

     皆さん行かれるときは午前中にどうぞ!

  
     
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立教学院 校宅11・12号館解体

2007-09-24 01:46:21 | 建物
 池袋立教大学の構内にある宣教師館が解体されることとなり、

3日間だけ見学会があった。(最終日は24日月曜日)


木造2階建て下見板張り白色ペンキ塗り、コロニアル風の洋風建築。
昭和初期、宣教師の住宅。左右対称で2戸建て1棟。
昭和6年竣工。



内部が見たくなる


今までは事務棟として使われてきたが、
この宣教師館が老朽化しているため、取り壊し、
この敷地に新教室棟が建てられることとなった。

内部は見るべき特徴はあまり無いが、
都心の中にある緑豊かなたたずまいは人の心をほっとさせる。

この建物は調査の後、移築できるように解体し、
倉庫に部材を保存していくそうである。
文化財の指定を受けられれば、
しかるべきところに移築することもあるそうだ。

ただ壊すだけでなく、保存の方法も模索していくところに
この学校の見識の高さが伺える。



この学校にはレンガの建物が数多くある。
老朽化、耐震構造の問題を乗り越えるため、
時には新築するよりお金をかけて保存の力を注いでいる。

建物と緑との調和が美しい。

以下写真をご覧ください。


本館。



三号館。




食堂入り口。横ですね。

数年前、デザイナーズ協会の見学会でこの食堂の耐震設備を見学させてもらった。
隣に新規の建物を作り、そこから何本も梁を出し、
レンガ造りの長方形の食堂にその梁を通して、支えている。
簡単に言えば、隣に新規の建物を立てて、レンガ造りの食堂を支えている。

皆この構造の説明ににホーッと声を出して驚いていた。もちろん私も。



食堂のオリジナルの、木のイス。
センスがいい。


食堂前の建物。


教会。


教会入り口。

教会も老朽化のため、建替えの案が出されたが、
新築よりも多額の金をかけて耐震構造とした。
建物全体の下に揺れに対し柔軟な構造となるような、工夫をしている。

手入れの行き届いた構内はすがすがしく、

とても気持ちの良い散策だった。






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