気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

野川散策その3 調布から世田谷・成城学園へ

2021-09-18 23:27:25 | 散策

(9月18日 近所の彼岸花真っ盛り)



1年ぶりに友人が遊びに来た。

月末に25年務めた仕事を辞めるそうで、

今はお世話になった方達へのプレゼント作りに熱中。

キルトや袋物、そしてアクリルたわしなどで、キルトはプロ級なのに

編み物はすっかり忘れてしまったとの事。

一緒に手作業する事にした。友人は編み物、私は刺し子。

手を動かしながらのお喋りは楽しいですね。

ランチはお持たせの稲荷寿司と簡単なものと味噌汁。

夫も一緒に。人恋しかったのかとてもご機嫌。

食後のコーヒーとおやつのコーヒーを入れてくれ、終始ニコニコしていた。

家の中に風が通ったようで気分が変わる。



♬♬ 野川散策 ♬♬

 18日、京王線柴崎駅から、小田急線成城学園までの散策した。

野川は多摩川の支流。

国分寺の日立製作所中央研究所の敷地内に水源があり、国分寺崖線沿いの湧水

を集め、二子玉川の多摩川に合流する。

18日は3回目。

柴崎の駅の近くからしばらく歩き野川へ
周囲は集合住宅が増えてきた。



もう萩の花が咲く時期なんですね。



これはダイサギ。数羽見かけた。野川は1級河川なので大きい鳥も来るのね。

世田谷区に入ると野川の周囲には小さな公園が点在、羨ましいような環境。


この先にはビジターセンターがあり、世田谷区の自然環境を紹介している。

野川の鳥たち。我が家近くで見られるのはカルガモとコサギぐらい。

初めて知ったのだけれど、世田谷区は市民緑地制度というものがあり、

都市に残された民有地の緑を保全し、地域に憩いの場を与えるという目的の財

団が市民から土地を借り上げ、緑を管理している。

小さいものは100平米以下、大きいものは1000平方メートル以上の緑を公開している。

道理で、野川から世田谷区・成城学園に入るとそこかしこに緑がある。

高級住宅地と言われるのはこの緑のせいでもあるのですね。


魅惑的な階段があったので登ってみたら、結構急で、長い長い階段だった。

これが国分寺崖線を登る階段だと、登り始めてから気が付いた。


頂上は小さな広場。ここで一休み。お弁当を食べ、

蚊に食われてしまったので急いで退散!! また下った。



旧山田邸 昭和12年ごろにアメリカ帰りの実業家の邸宅として建てられ、

その後画家の邸宅となり、数年前に世田谷区に寄贈された。

八島智人と牧瀬里穂が司会の「100年名家」で紹介されていた。


山田邸から5分ほど歩いて、旧猪股邸へ。

ここは昭和42年に建築家吉田五十八により建てられた。

吉田五十八は昭和期に活躍した建築家で、和風でありながら近代的な数寄屋建築を建てた方。

今でも五島美術館、中宮寺、玉堂美術館や個人住宅が残っている。

私が見たのは個人住宅では御殿場の岸信介邸、大磯の吉田茂邸(焼ける前)等

鎌倉の吉屋信子邸は、何回も前を通ったのですが、チャンス無く、残念!

この建築の魅力は写真を見るだけでも伝わりそう。

人もほとんどおらず、廊下でボーッとしているだけで幸せな気分になる。


入口。生垣と漆喰の壁が美しい。

玄関へ続く飛び石

 
応接間


応接間から坪庭、ダイニング





書斎。
庭の緑と一体化した意匠。このほかに贅を凝らした茶室等。

廊下に座ると動きたくなくなる。

日本人誰でもが憧れる緑と木と土壁。

お手入れが大変で、今は一般人が住めるような屋敷ではないけれど

こんな家への憧れが尽きない。

 思いがけず邸宅巡りで良い時間を過ごしました。

疲れたのでコーヒーと思ったけれど、成城学園駅近くは何処も混雑。

このご時世、混んでいる所は入りたくないので、20年ぶりぐらいにモスバーガーへ。

エビバーガーがエビゴロゴロで美味しかった!

14000歩も歩いてました!








コメント (11)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舞台・酔いどれ天使

2021-09-11 17:17:31 | 芝居

9月7日 ラッシーママさんと明治座「酔いどれ天使」へ。

本当に久しぶりに良い舞台を見た満足感でいっぱい。

誘って下さったラッシーママさんに感謝です。

 

 コロナ前、芝居は月に3本ぐらい、音楽会や小さな舞台も入れれば年間50本は見ていた。

舞台は私の生きがいの一つ。でもコロナですっかりご無沙汰。

生きがいの一つを失いどうなるかと思ったが、今は何とか慣れて、

2、3か月一度の観劇でお茶を濁している。

コロナが流行り始めてからは劇団新感線の芝居2本と歌舞伎4、5回。演劇を見る会で2本の芝居、寄席が1回ぐらい。

新感線と歌舞伎以外では、2年ぶりに面白く見ごたえのあるお芝居だった。

 

 このところ演劇情報に疎くなってたので、殆ど予備知識が無く、事前に調べもしなかった。

黒澤明監督の映画「酔いどれ天使」のリメーク版ぐらいにしか考えていなかった。

ところがチラシを見ると脚本が私の大好きな蓬莱竜太。

以前見ているのが、こまつ座「木の上の軍隊」、鶴屋南北戯曲賞を受けた「母と惑星について、および自転する女たちの記録」。

両作品とも揺れ動く心の中を巧みで優しい言葉で表現、心に沁みる印象的な舞台だった。

監督は三池崇史。詳しくは知らないけれどバイオレンス映画で有名な方。

この二人がタッグを組んで戦後の混沌とした時代を描くなんて素晴らしい

 

 舞台は戦後すぐの闇市。ここでの顔役は若い松永。

松永のケガを治療した冴えない町医者真田は、腕は良いが酒好き。

松永は真田に肺病を指摘されるも聞く耳を持たない。

そこへ刑務所から松永の兄貴分が出所し、ショ場争いで闇市は更に混沌としていく。

病状が次第に悪化していく松永は、頼りにいていた親分にも裏切られついに・・・・

幼馴染のギンは二人で故郷に帰ろうと勧めているが・・・・

配役が豪華 松永(桐谷健太)

      町医者真田(高橋克典)

      美代(田畑智子)

      ぎん(佐々木希)

      兄貴分(高島政宏)

 

 最初はこのコロナの時代に闇市が舞台?と少し違和感があったのだが、

話が進むうちにグイグイと引き込まれていった。

全員が役柄にあう配役であり、特に桐谷健太の鬱屈したエネルギーの表現と格闘シーンが生き生きしていた。

高橋克典は、人生諦めている人にしては若い感じがしたが、演技で補って違和感なし。

田畑智子の芝居は結構見ているが、本当に上手。

兄貴の妻だったけれど もう言いなりにはならないという意志の強さと、

酔いどれ医者と共に生きる決心が、医者のねじ曲がった心を溶かしてゆく。

佐々木希のぎん、ビックリした。

可愛いだけの女優さんかと思ったら発声も素晴らしく、片足不自由でいつも杖をついている姿が自然。

ダンサーの夢破れ闇市の飲み屋で働いていてもいつも松永を励ましている。

うらぶれた役なのに、暗いストーリーの中で唯一華があった。

高島政宏、この方の舞台は初めて見た。

嫌われ者のやくざの迫力が最初の一言で伝わった。流石!!

 

 舞台全体が見事に調和がとれ、あの時代のエネルギーと切に「生きたい!!」と

という人々の願いが感じ取れるお芝居だった。

 熱気あふれる舞台に興奮冷めやらずって感じでした。

 

帰りは甘酒横丁をブラブラ。以前の賑わいは全く無かったですね。

有名なたい焼き店も閑古鳥。

水天宮へ。安産祈願とか犬帯を締める時に祈願する場所なのだけれど、

今はコロナ終焉祈願です。「コロナに罹りませんように、早く終わりますように」

どこかでお茶をと思ったのですが、パフェのある所は狭そうで、お値段もびっくり価格。

最初にお弁当を食べた公園で、コンビニアイスのパフェ。

初めてこういうアイスを食べたけれど、甘すぎず適量で美味しかった。

暫しお喋り。

入場者は用紙に住所氏名を書かなければならず、最初にここで書いたのだけれど、

ラッシーママさんの字が綺麗な事に驚いた。私が恥ずかしいぐらい上手。

失礼ながら以前ちらっと拝見した時よりずっと上手に書かれていた。

 

お芝居見て、散策して、お喋りして、気分が晴れる一日でした。

この日だけ晴れたのもラッキーでした。

 

おまけ

甘酒横丁で買った、鳥忠の卵焼き。

だし汁が沁み出て甘醤油味。歌舞伎座前にあった「弁松」の味に近いので、これが江戸風の卵焼きの味なのかな。

 

コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする