気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

秋の白馬へ その3 八方尾根

2023-10-29 20:31:10 | 旅行
朝7時 ホテルの食堂から。 晴れの予感♪
(写真少し追加しました)

10月22日 八方尾根へ
  
 ゴンドラ、リフト、リフトと3本乗り継ぎ、標高770メートルの八方駅から標高1830m地点へ一気に1000m以上登る。

見にくいですね。 ザッとこんな感じで尾根道を歩きます。


途中、紅葉真っ盛り。ダケカンバとブナが多いそうだ。

1本目のゴンドラを降りると兎平

2本目のリフトを降りると黒菱平。
雪に覆われた白馬三山がクッキリ見える。

あれ?? 雪が積もっている。 悪い予感。

 次のリフトの駅前に1.5m巾の木道があるのだが、滑る滑る。
私がスッテンコロリン。
後ろの若いママが「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれたが、
ママも一瞬オットットと危ない。
後ろを振り返った夫もスッテンコロリン。
転びの連鎖。 気をつけなくっちゃ。




木道に雪が積もっている。

転んだら寝たきり・・・という呪文を呟き、転ばぬようゆっくり登る。




やっと第2ケルンに着いた。
ここからは降りてくる若い男性達が「ここからは滑るので気を付けて」
と皆さん伝言の様に私達に伝えてくる。
私達危なっかしそうに見えるのかなぁ。
確かにここに来るまで人の3倍ぐらい時間をかけている。

そして第3ケルン。

ここで同じホテルに泊まっている若い女性が下りてくるのに出会った。
「どうでしたか?」 「とにかく下りが怖くって怖くって。気を付けてくださいネ」
覚悟して登る。雪が残り石が滑り、氷交じりの水たまりの道。そして急坂。



八方池が見える。 2年前の様子とはだいぶ違うけれど、綺麗!!(下線クリックで2年前のブログへ)




白馬三山。 尖った山が白馬槍ヶ岳、後ろに杓子岳、その後が白馬岳。

必死の思いでやっと思い出の場所へたどり着いた。
もう膝がガクガク。
心が洗われるような景色。
頑張ってここまで来てよかった!!。
八方池までは下って、また登るので、無理せず今回はここで諦め引き返した。



白馬三山が美しい。

兎平で山々を眺めながら スターバックスで買ったコーヒーで一息。
最高のコーヒーだった。

 
 帰宅後古い写真を見ると17年前も八方池まで行っていた。
栂池の景色と混同、八方尾根には行かなかったと思い込んでいた。
記憶って曖昧ですね。
きっと身軽に歩いていたのでしょう。
大変だった記憶は全くなく、途中、リフトを利用せず、下山していた箇所もあり、驚いた。
17年前って若かったのね。

また来たいなぁ♪












コメント (10)
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秋の白馬へ その2

2023-10-27 16:50:58 | 旅行
 今回の旅行、申し込んだ時の長期予報は全て晴れ。
ところが2週間前から雲行きが怪しくなり、直前の予報では4日間の内2日~3日は完全に雨になりそう。

さてどんな旅になるのか・・・・一縷の希望を持って白馬へ


10月21日 2日目 栂池自然園へ

 今日は午前中から雨が降り出す予報。
行き先は平坦な道が続く栂池自然園へ。
ここなら雨が降っても安全。

栂池自然園は高原に拡がる湿地帯。
夏には高山植物のお花畑と北アルプスの眺望が楽しめる。



ゴンドラ(20分)とロープウェイ(5分)に乗り、標高1829mの自然園駅へ

青空が見える!!これはお天気になるかな? 

ところが!!


顔がポツポツと痛い。霰?
雪・雪・雪



これが銀名水。清らかな冷たい流れ。

入口から2.5キロほどのモウセン池まで行き、退却。
あと少し行くと絶景ポイントの展望湿原に行けるけど、
眺望は望めないでしょう。

木道に雪が積もり始めて滑り、危険になってきた。




栂池の木は皆雪の重さのため ねじ曲がっている。

入口に戻ってきた。

 ビジターセンターで持参のランチを食べ、ノンビリし過ぎて
ロープウェイとゴンドラが30分かかるのを忘れてしまった。
2時5分のシャトルバスに間に合わず、3時半のバスでホテルへ。

 ハイキングで雪は初めて。貴重な体験をした。
 温泉で足をもみほぐし、明日に備えた。
明日の天気はどうなるのかな~~?

ちなみに2006年8月の栂池です。

ニッコウキスゲの花畑。

コメント (2)
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府中美術館・インド細密画

2023-10-20 00:45:47 | 展覧会
窓を開けると金木犀の香り。

 先週の土曜日、半年ぶりに着ものの友人たちと立川でランチ。
急な集まりだったけれど3人集合。
立川の着物のお店のイベントで知り合い、もう20年ほどのお付き合い。
皆さんの元気なお顔を見るだけで、ウキウキ気分。
思い出も沢山ありますね~。

エキュートの「謝明殿」で胃に優しい冥加と生姜のお粥を頂いてゆったりお喋り。
その後3人でお馴染みG店へ。
店主さんや顔見知りの方と、時間を忘れ着物談義。
楽しすぎて写真を一枚も取るのを忘れてしまいました。
古い友人と会うと心が温かくなります。また集まりましょうね~。


10月8日 府中美術館へ




 インドの細密画は16世紀後半から19世紀半ばにかけて描かれ、
この展覧会はインド美術研究家の方の個人コレクションだそうです。。
展覧会では18世紀初頭から19世紀半ばの作品が中心。

 インドの絵画には殆ど馴染みがありません。
1辺20センチほどの細密画がムガル帝国や、ラージプト諸国で描かれていた
何て初耳でした。

 飾って楽しむ絵画ではなく、「見る人と絵が一対一で対話する」のだそうで、絵と対話する事は魂を清めるという意味もあったそうです。

 西洋風の陰影をつける事はなく、あくまで線と色彩の美しさを強調。
10センチ×20センチほどの大きさの絵が多く、夫が持っていた拡大鏡で
目を凝らして見ました。
目のあたりの線の細かい事! 衣服の模様が細かく美しい事!
どうやって描いたのか不思議。
昔の方も細密な描写に見るたびに驚きを感じていたのでしょう。
神話、音楽、ダンスなど.きらびやかで艶やかな世界が広がっています。

 インドの全く知らない文化に触れ、楽しかったのですが、
それにしても目が疲れた~!!!



コメント (8)
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木下歌舞伎「勧進帳」 & 劇団文化座「旅立つ家族」 その他

2023-10-17 19:23:00 | 芝居
散歩途中の光景。
音符みたい。
小学生の時、父が瓢箪を植えたので、こんな風に乾した記憶がある。
懐かしい♪


さて、時間が空いてしまいましたが、お芝居の続き。

9月6日 木下歌舞伎「勧進帳」 東京芸術劇場シアターイースト
久しぶりの池袋。以前来たのはコロナ前。
感じの良いイタリアンを見つけ友人と軽く食事。
暑かったので、ついスパークリングワインを頼んでしまった。
眠くならないといいのだけれど・・・




 古典を現代の視点でリフレーミングする木の下歌舞伎はこの名作歌舞伎「勧進帳を(関=境界)の物語としてさらに大胆に深く読み直しました。
 支配と服従、更にジェンダーや格差など現代においても様々な〈境界〉が存在します。
 木の下歌舞伎「勧進帳」ではそうした〈境界〉による対立から共存への道を探るという大きな物語を描き出し、古典の普遍性を改めて現代に示した傑作。
(チラシより)

 つかこうへい、蜷川幸雄が亡くなったあと、刺激を受ける舞台が(私にとってはですが)、グンと少なくなってしまっていた。

 木の下歌舞伎を主宰する木下祐一は、今年38歳。
テレビの古典芸能の番組で、何か忘れたが古典の作品を解説しており、
その深い解釈に驚き、一度舞台を見てみたいと思った。
 
 ちょうど都民半額舞台鑑賞の募集があり、応募したら当選した。
ラッキー!!

 シアターイーストの舞台は少し変わっていて、細長い舞台の両側から見る。
定員も300人、舞台がより身近に感じられる。

全員の黒一色の衣装。舞台装置は無し。
舞台が近いのと、照明が上手なため演者の表情がはっきり見える。

弁慶はリー5世(巨体の白人)、義経は高山のえみ(トランスジェンダー・元男性)、
富樫は坂口涼太郎(朝ドラ・らんまんで親戚のボンボン役)
異質の3人の組み合わせが、より3人の立場の違いを明確にしていく。
この3人以外の4人は富樫の家来になったり、義経の従者になったり変幻自在。

 いろいろチラシには難しい事が書いてありますが、
私の単純な解釈では、富樫は中間管理職として部下の不平不満を受け止めきれず、うっぷんを募らせていく。
そこに現れた義経一行。
義経を捕らえるという役目を自覚しながらも、
自分達にはない主従の一体感に憧れを募らせていく。
この辺の富樫の葛藤が鮮やかに表現され、見ごたえがあった。
最後には義経一行と知りながらも、応援する立場となる。
「オレの鬱屈を晴らしてくれ!!」
富樫には義経一行の旅立ちが爽やかに映る。(勿論人それぞれの解釈がありそう)

 富樫の苦悩と、義経の静けさ、弁慶の一本気な力強さ、
全員の一瞬の感情を切り取る鋭い演技。
 坂口涼太郎の舞台は初めて見たが、良かった。
高山のえみも。リー5世も。
個性のぶつかり合いの芝居であり、心に残る舞台だった。
木の下歌舞伎のファンになった。


8月28日 劇団文化座「旅立つ家族」埼玉会館にて
      三多摩演劇を見る会

まさか、三多摩演劇を見る会の公演で
スタンディングオベーションと鳴りやまぬ拍手を経験するとは!!

 韓国の国民的画家イソンジュプ
その鮮烈な生
時代と国境を越えた足と家族の物語。

日韓併合の時代、朝鮮北部に生まれ、日本に留学。
日本で知り合った方子と故郷で結婚。
幸せは続かず、戦後は朝鮮戦争が勃発、故郷を脱出。
釜山から済州島へ逃げるが、貧困の中、健康を害して方子と子供たちは日本へ帰る。
イソンジュプは画家として苦難の道を歩み生涯家族を愛したが、方子と再び暮す事無く若くして生涯を閉じる

 エネルギッシュな牛が舞台を踊りまわり、歌ありダンスありで、独創的な舞台に引き込まれた。
主役・藤原章寛さんのダイナミックな演技に感動。

 絵が認められそうになるも、当局の横やりで希望が潰される。
絶望に次ぐ絶望、最後は孤独に病死する。
朝鮮と日本、かなわぬ再会、それでも二人の愛は変らず、
最後に年老いた方子が、イソンジュブの絵を一枚一枚見ていく場面が涙を誘った。
韓国にこのような画家がいたのを初めて知った。実際に絵を見てみたい。
韓国の歴史的な苦悩も初めてこの演劇で身近に感じた。

9月30日 劇団俳優座公演「雉はじめて鳴く」立川RISURUホール
 ストーリーに工夫があり、笑いもあり、役者さんも上手だけれど、
敢えて感想はナシです。







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赤の他人3人、10分で人生を語りあう

2023-10-14 12:03:40 | その他
 ある日、市のミニバスの一番後ろの席でひょんなことから話し始めた3人。

1人は61歳の体格の良いまだまだ若々しい男性。
もう一人は宮崎駿のアニメに出てくるような彫りの深い、皺も深いお顔のおばあちゃん。

 男性は珍しい肺炎で(器質化肺炎?)で薬も効かず、咳で七転八倒。
病院から救急車で転院。命の危険があったそうだ。
肺からの膿や浸出液を出すドレンに繋がれ2か月、やっと2か月前に生還したお話。
今は散歩したり体力回復期だそうだ。

 そのお話につられ、おばあちゃん。
飲み屋を閉じた後、体がボロボロ。歩けなかったそうだ。
だが今はヨガとカラオケと体操で元気になったお話。
お顔が艶々している。
私は「命拾いされましたね~」と相槌を打つばかり。
私も退院後、全く歩けなくて自宅でハイハイしていたな~と同感。

 バスを降りる時、3人で握手して別れた。
無言でしたが「生還おめでとう」「元気でいましょう」って事かな?
一期一会の出会いでした。
外に出ると面白い♪♪

 さてその午後、リフォームの営業マンの男性がやってきたのですが、
名刺が女性の名。何の気なしに見ていると「気が付かれましたか?」と。
その一言で理解。「元女性です」とおっしゃる。
全くわからなかった。
正直に話すなんて真面目な方だなと感心してしまった。

 名刺なんて戸籍名でなくともよく、男性名を書いておいた方が楽なのにと思ったが、
この方は「元女性」という事に誇りを持っている事に気が付いた。


 その前日、サークル3人の集まりで、私が皆さん今迄一番大変な事は何かと聞いてしまった。

 78歳の方は個人的には様々あるけれど、災害や戦争の被害に遭ったことは無いのは幸せだったと言われた。
私も同様。

 そして88歳の方(現役新舞踊の先生)が、北朝鮮からの引き上げの話をされた。
ロシア兵の残虐を見て怖くて怖くて仕方のなかった事。
日本に帰国してからの大変な生活。その他。
10年もお付き合いがあるのに初めて聞くお話だった。
 

 普段は気づかないけれど、いろいろな方が周囲にいるのを実感!!
会話してみないとわからない。
この2日で、いろいろな話を聞き、頭の中が、一杯一杯になってきました。

自作の着物と帯

上田紬

最近また着物を着ています。








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