土木技術者が撮った中南米の「光りと影」の写真 及び 他国風情

 約22年間の中南米赴任中に土木技術者の視点から撮った写真。開通前のパナマ運河に架かる第二アメリカ橋は圧巻 & 他国事情

わぁ サボテンが・・・ 

2011-10-10 00:53:21 | ボリビア(2nd)
  ここのところ、晴れたり、曇ったり、少雨だったり
 天候が二転三転しております。
  吹く風は肌にやさしく温かく、青い透き通るような空と
 真っ白な雲が次第次第に見え始めてきました。
  確実に季節は春本番を迎えつつあります。

  昨日と本日、天空都市から約50km先のウユニ塩湖方面に
 行く機会に恵まれました。
  仕事で行ったのですが、内心は昨年に、岩石の中に
 白とピンクの可憐な花をつけていたサボテンが気になっていました。
 ・・・・・・・・・・
  道中、天空は青い空と白い大きな雲で覆われ、
 その青い空はどこまでも果てしなく突き抜けているようでした。
  昨年の10月もこのような天気の時に
 サボテンの可憐な花が咲いていたと記憶しています。

  でも、でも、
 昨年のピンクの花をつけていた約2m位の背丈のサボテンは
 無残にも朽ち落ちて倒れていました。そこから右方向に約100mにある
 以前、約1m位の透き通るような白い花をつけていたサボテンのところに行きました。
  それも今年はまだ開花する気配はありません。
  その蕾が見えないからそう考えます。

  ああー今年はサボテンには会えないのかぁ と
 もと来た道をゆっくりと戻り約2mの朽ちたサボテンの
 近くまで来ました。一旦、戻りかけて、名残惜しさに何気なく振り向き、
 その約3-40m先を見ました。
 (振り向きなさいと誰かが顔を押したように感じ自然に振り向いた気がします。)
 
  そしたら、そしたら、何かサボテンの上に白いものが見えるのです。
 「ひょっとしたら」とはやる気持ちで駆けて行きました。
 
  
  あったのですよ。見つけたのですよ。出会ったのですよ。
  あの可憐な白い花に。
 
  大きな岩石の横に、ひっそりと 可憐な白い花を一輪つけてたサボテンが・・・・・・。
  上記の2mの朽ちたサボテンの約30m谷側にです。
  大きな岩があり見落としていたのです。
 
  それは、本当に ひっそりと 目立たないように 咲いていました。

  こんなに美しい花を咲かせているのに、
 何でひっそり 咲いているのでしょうか?
 ・・・・・・・・・・
  白い街のジャカランダは「どうか私を見てくださ」と年に一度の晴れ姿を披露します。
  その紫色の花を鼓舞するかのように、枝を大きく伸ばし、空が隠れるほどに咲いて
 人々を楽しましてくれるのに。
 
  何でなんでここのサボテンはこのように自分を鼓舞しないのでしょうか?
  ・・・・・・・・・・
  ここは標高約4,250mあります。
  雪を抱いた5,000m超の山々が眼前にあります。

  厳しい、苛酷な 自然環境の中で必死に生き抜いてきたのです。
  本当に 必死で、必死に 生きているのでしょうね。 ここの人たちのように。

  じっと見つめていると花弁が風でゆれ垂れてありがとうと、
 「見つけてくれてありがとう」と言っているように感じました。
  本当に健気です。
 

  次の日、また行きました。
  なんと三輪の白い花が咲いて迎えてくれました。
  なんと美しいのでしょう。

  そういえば天空都市から白い街へ下りる途中に
 群生した約20cmの花弁をつけたサボテンを見たときも
 「美しい」と言う言葉が素直に出てきました。美しいのです。他の言葉は出てきません。
  次回はいつ下りれるかは未定ですが、彼女たちも人には知れず咲いているのでしょうか。
  ここ岩石の中のサボテンと同様に、毎年は同じサボテンに花は咲かないかもしてません。
  が、
  その 「気品に満ちた清楚で美しい」 容姿をもう一度見たいと願っています。
 ・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・
  私は、ここ天空都市、 酸素は少ないけれど
 純朴な人たちや、自然が豊かなこの街が大好きです。
  が、来年はいません。 去り難いけど致し方ありません。
 
 
  日曜日に教会に行き、キリストとマリアさまに 会えたことのお礼を言うとともに
 ぜひ下のサボテンにも会う機会を作ってください と お願いをしてきます。
 ・・・・・・・・・・
 


 さぁ 天空都市を出発します。「宝の山」の上も白い大きな雲が覆っています。
 空は青くどこまでも突き抜けているようです。 

 同上。青い空白い雲。

 同上

 同上。雲にも目が2つあるんですね。

 同上。中央の雲の境目の右側の雲の左端は 犬の顔ですよ。よーくご覧ください。ねぇ、そうでしょう。
 犬雲と言うんでしょうね。

 青い空白い雲アンデスの荒野の大地。

 同上。

 同上。

 同上。

 もうすぐ目的地に着きます。



 大きな岩の横にありました。

 高さ約1mで、親子連れです。
 水もない岩の中から母体は出てきています。
 以前も申しましたように1mで100年生きています。

 「美しい」ですね。この繊毛は棘です。他の動物から身を守ります。
 よってリャマも寄り付きません。

 蕾があと2つあります。いつ花を咲かすのでしょうか?

 上記大写し。純白な花弁は透き通っていて本当に美しい。

 同上

 こちらは昨年は白い花をつけていました。

 今年は咲かないようです。

 上記サボテンの前方は柱状節理の火山岩です。

 今にも落ちそうな不思議な岩がありました。

 同上大写し。バランスをよく保っていますね。

 そこにある青い空と白い雲。

 同上

 サボテンはこのように朽ちていきます。
 水分の補給が足りなかったのが原因と考えます。



 翌日行きました。

 なんだか白い花が増えたように見えます。

 三つ咲いていました。

 正確には2つと半分でしょうか。
 半分は明日咲くと思いますが。
 3日続けて標高4,250mで距離約50kmにいくのははさすがに息が切れます。
 来週行ってみたいと考えています。

 同上。

 さらに近づきました。

 同上。




 
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