39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

いろいろと考えさせられました

2012-10-21 23:14:25 | 雑談

こんばんは
母が亡くなって一週間が経ちました。
今日も家内と母の家に行って、姉も来てくれて掃除をしたり片付けたりしながら、少しずつ遺品を出してみて思い出を語っていました。
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我が家は基本的には無宗教ですが、お寺はあります。
こういうのは無宗教とは言わないのかもしれませんが、今まで母が信徒として登録していたお寺に今度はボクが門徒として登録することにしました。
門徒と信徒の違いは信徒は他に門徒になっているお寺があり都合でこのお寺で法要等をする場合と言った感じです。
母がどうして信徒で登録していたのかは分かりませんが、おそらく母の母のお墓が九州のお寺にあるからと言った理由によるものでしょう。コレからはボクが本家としてお寺と付き合うので門徒になりました。
浄土真宗は他の仏教と同じく仏陀から始まっているのですが、他の戒律の厳しい宗派と違い、戒律などはほとんどなく自然体の宗教のように感じます。
初七日のお寺さんの話では、もっともと思うことをいろいろと聞くことが出来ました。
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「祟りの思想」たたりと言うのは怖そうですが、たとえば墓に水がたまると悪いことがあるとか、納骨を怠るとバチが当たるとか、49日が3ヶ月にまたがるとよくないとか、友引に葬式をすると良くないとか、そんなことはすべて根拠のない意味のない迷信で言葉や数字の語呂合わせでいいとか悪いとか全くナンセンスと言うことです。
ボクも全くそう思います。
今回、命日が10月14日で49日は12月1日になり、3ヶ月にまたがることになります。
3ヶ月は「みつき」それが「身につく」と言う語呂合わせで、「始終苦が身につく」とでも言うのでしょうか、こんなことでも気にする人は多いらしく、姉も知り合いからそう言われたと言っていました。
死んで焼かれて煙と灰になってしまった人間が今生きている人間に何が出来るのでしょうか、ましてや父や母が我々子どもや孫に祟るはずがないではありませんか。
母は父の遺骨を納骨せずにずっと自分の部屋で守ってきました、そのことを母の脳腫瘍と結びつけて祟りとかバチが当たったとか言う人がいたら言ってやります、
「あなたは心の弱い人ですね」
人は、自分に困ったことやイヤなことがあるとその原因を自分以外に求めます。
知り合いや他人に原因を求めると人間関係が悪くなるので、物や状況や語呂合わせに原因をなすり付けようとします。
自分の身に起きたことはすべて自分の生き様の一部で、そうなるべくして起きたことであり、それは自分の選択した状態であり、自分の責任です。
元来人間は弱いものです。
悪いことがあると、たとえば墓のせいにしたり、方角が悪いとか、日柄が悪いとか、ゴロが悪いとか人のせいとか自分のせいとかにせず、なんとか納得しようとします。
それが迷信や祟りの思想となって来ているように思います。
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ボクは霊柩車は宮型と決めていました。
宮型は値段が安いと言うのもありましたが、それは死者を神輿に乗せて送り出す日本の伝統文化で日本人の心のすばらしい面だと思うからです。
それと霊柩車の経路を葬儀場が実家のすぐ近くと言うのもあり、実家の前を通ってほしいとお願いしたのですが、「町内会の同意が得られないので」ということで断られました。
宮型の霊柩車は町内通行禁止、リムジンならいいと言うことです。
昔は霊柩車が通れば近所の人は合掌していたでしょう、それが日本人の心じゃなかったですか?
宮型の霊柩車を嫌う、これも死の恐怖から来る心の弱さの現れのような気がします。
どうやらボクの方が変人のようですね・・・
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父の時もそうでしたが母の葬儀に際していろいろと考えさせられました。
明日からいつもの通りに仕事だ、なんとかして自分を奮い立たせて頑張ろう。