田部井辰雄さんの「ギター名曲研究」DVDを見ながら運指や強弱などいろいろと勉強しているというか真似をしているわけだが、DVDに合わせて弾くと意外なことというか当然なことに気がついた。
音色がまるで違う。
DVDはパソコンで再生して、スピーカーも外付けの小さいものであるにもかかわらず、田部井さんのギターはすごくいい音がしている。それに引き替え自分のは何とも貧弱だ。
例えれば、私のは砂糖水で、田部井さんのは上等の砂糖水を茶色になるまで煮詰めて、焦げる寸前で火を止めた絶妙の甘さがある。
甘党なので、ものすごく変なたとえになったが、お酒に例えれば琥珀色の年代物ウィスキーと徳用ボトルのレッドの違いだ。
私のは、生の音で体に響く感触もありそれなりにいい音のハズだが、小さなスピーカーから出てくる音の方が良いとは・・・
さすが、ハウザーですね。それも一世でしょ?・・・
あ~、一緒に弾くんじゃぁなかった・・・
小さいスピーカーでも、田部井辰雄のハウザー、山下和仁のラミレス、福田進一のブーシェ、それぞれ判る。名器はすごいですね。それらの名器を十分にならしているこれらの演奏家も名人ですね。
このDVDは、田部井辰雄さんのBWV998に対するこだわりがよくわかります。
自分でもだんだん弾けてくるに従い、田部井さんの言っていることが少しずつ判ってきたように思います。
このDVDは、田部井さんの人柄も良く出ていて、最高です。
買って良かった。