39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

爪が斜めになるのはこう言う理由なのかな?

2010-01-09 23:50:11 | つめ

さて、昨日の続きだが、

右手の手首をカクッと折って指を弦にまっすぐ当てる奏法は、弦を乱暴に引っかいてやはり良くないようだ。

そこで、手首をカクッと折らないでひじからまっすぐにする感じで弦をはじくと滑らかな柔らかい音に変わってきた。しかし、どうしても、元に戻ろうとして手首が曲がってくる。

で、弾きながら右手を良く見てみると、右手の手の甲がギターの表板の方によっていて表板とほぼ平行になっている。こうなると、ギターのホールディングとしてはがっちりとしていいのだが、体中に力が入り、手首が折れてくる。それに、指の動きに余裕が無い。

そこで、今月の現代ギター1月号にジョン・ウィリアムスの演奏中の写真があるが、それを見ると瞬間的な状態ではあるが、手首は表板から離れ、指が動きやすそうだ。右のひじもゆるくギターを押さえていて、体全体の力も抜けている。

自分はと言えば、右のひじでがっちりとギターを押さえつけて、その力が手首に伝わり手の甲が表板の方に接近し、その結果指も窮屈なところで動かざるを得ない状態になっている。体中ガチガチになっている。

何とかしなくては・・・

そこで、いきなり脱力してギターを落とすといけないので、先ずは右のひじから。

ギターは右のひじの重みで右足の方に自然に押し付けるようにして、今までギターを右腕で自分の右胸に押し付けるように力を加えていたのを極力やめるようにした。

この、右の胸に押し付けるような力が、右の手首を表板の方に近づかせその結果手首がカクッと折れていたのだ。

その状態で、手首を折らずにすこし手首を表板から離すようにして弾いてみる。

すると、何と言うことでしょう(ビフォーアフターみたいに)、指の動きが楽になります。(当然ですよ!!)

指も、以前は第二関節が90度近く曲がっていたのが、全体に伸びて緩やかなカーブを描いている。典型的な脱力状態に見える。

指先は、すこし小指側が弦に当たる。そのほうが滑らかに弦をはじくことが出来、滑らかな音が出る。以前は音が割れていやになっていたところも、いい感じに鳴ってくれる。

ただし、人差し指が今までと比べて弦に遠くなったので空振りすることがあるので気をつけて少し指を伸ばすようにしないといけない。

指先の小指側が弦に当たるので爪は、今は短いのでどうしようもないが、先端が少し小指側に来るように削った方がいいみたいだ。爪が斜めになるのはこう言う理由かもしれない。。わかったような気がする。

ギター全体としては45度で、ギターレストは自分としては高めにセットした。背筋を伸ばして、ギターを前よりも上に向けて、そうすると指板全体が見渡せてメガネをかけてもかけなくても良く見える。サウンドホールがこっちを向いているので、音も良く聞こえる。

う~ん、言うことなしだ。結局出来上がったギターの構え方は、教則本や有名演奏家の演奏スタイルに良く似た理想的なクラシックギターの構え方に近いものになってきた。

今までの自己流はなんだったんだ、こっちの方が全然楽じゃないか!

ただ、体が勝手にもとの姿勢に戻ろうとするので、しばらくは気が抜けない。右の肩がこりそうだ。

(そういえば右ひじに当てる滑り止めがあったなぁ・・・、今度ヤマハに行って聞いてみよう)

この半年間は、左手の指の動きに集中していて、右手や体全体の演奏姿勢にまで意識が行ってなかった。ここらで、やっとそちらに意識が向いてきたのはいいことだ。

いや~、ギターって深いですねぇ・・・